【発売】パーヴォ・ヤルヴィ&パリ管/ラヴェル:管弦楽曲集

2023年03月09日 (木) 16:00 - HMV&BOOKS online - クラシック


パーヴォ・ヤルヴィがパリ管弦楽団と残したフランス音楽の粋。

パーヴォ・ヤルヴィがパリ管弦楽団と残したフランス音楽の粋ともいうべきラヴェル・アルバム登場。ヤルヴィは、パリ管音楽監督在任中(2010〜16年)にフォーレ、ビゼー、プーランク、デュティユーなど、フランス音楽の神髄ともいうべきレパートリーの録音を推進し、高く評価されてきました。そしてついに、このコンビによる20世紀フランス音楽の中でも最も重要な作曲家、ラヴェルの作品集が編まれたのです。
 『ボレロ』以外で最も有名なオーケストラ曲4曲を収録。いずれもコンサートのライヴ・レコーディングで、ヤルヴィならではの繊細なニュアンスの込められた解釈は、パリ管の持つ華やかで透明感のあるラテン的な響きを相まって、理想的なラヴェル演奏が成し遂げられています。『ダフニスとクロエ』第2組曲は、2015年のフィルハーモニー・ド・パリのこけら落とし公演での空前のライヴ。『高雅で感傷的なワルツ』『クープランの墓』の2曲は何とヤルヴィにとって初録音となります。(メーカー資料より)

【収録情報】
ラヴェル:
1. 高雅で感傷的なワルツ M61b
2. クープランの墓 M68a
3. 『ダフニスとクロエ』第2組曲 M57b
4. ラ・ヴァルス M72


 パリ管弦楽団合唱団、合唱指揮:リオネル・ソウ(3)
 パリ管弦楽団
 パーヴォ・ヤルヴィ
(指揮)

 ライヴ録音:
 2013年5月2,3日 パリ、サル・プレイエル(1)
 2012年11月7,8日 パリ、サル・プレイエル(2)
 2015年1月14日 フィルハーモニー・ド・パリ(3、こけら落とし公演)
 2014年9月10,11日 パリ、サル・プレイエル(4)
 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO

【パーヴォ・ヤルヴィ、パリ管弦楽団とラヴェルの作品を語る】
「フランス音楽は長年にわたって、私の指揮するレパートリーに重要な位置を占めてきた。心から愛するフランスの作曲家は数多いが、そこからたった一人を選べと誰かに言われたら(そんな必要に迫られないことを望みたい!)、真っ先にラヴェルが頭に浮かぶだろう。ラヴェルは厳格で、ほとんど冷徹ともいえる人間性の持ち主だったが、彼の筆から生まれた音楽は伝統から決して逸脱しない独創性を備える一方、子供のように純真であるかと思えばエロティックな官能性すらたたえており、そうした要素が完璧なバランスで一体化を遂げているように私は思う。人生経験において最も重きをなす、色鮮やかで強い表出力の備わる要素のすべてが、作品の中で形をなしているのだ。

 パリ管弦楽団と共同作業に(その首席指揮者として)いそしんだ日々を、私は幸福の念と共に振り返る。貴重きわまりない時間だったし、そこで得た経験は今も財産であり続ける。フランスの偉大なオーケストラが、フランス音楽をどのように演奏するかを私は目の当たりにした。同じ演目を世界最高クラスのオーケストラ相手に数多く指揮してきたが、率直にいって、この手の音楽を感覚的に把握し、そして具現化する行為において、どこもフランスの楽団には比肩しえない。パリに住まいを構えて過ごした何年もの日々を通じて、物事の細部と微妙なニュアンスを愛でる態度がフランスの文化に存在することを実感した。上着のポケットから尖った顔をのぞかせるハンカチーフ。上質な香水の一振り。首周りを包む色鮮やかなスカーフ。こうした小さな事象によって、ごく普通の見た目に特別な何かが加わる。つまりはフランス語でいう“サヴォア・フェール(社交的な場に華を添える匠の才覚)”であり、それが彼らの音楽作りにも浸透している。

 このディスクに並ぶ4つの作品は、サル・プレイエルとフィラルモニー・ド・パリで収録された。どちらも優れた音響効果を誇るホールだが、後者で2015年に行なわれた『ダフニス』のライヴ・レコーディングは、このホールのこけら落としのコンサートにおけるものである。ヨーロッパにお目見えした新しいホールの中では、フィラルモニーが疑いもなくベストだと私は確信しており、記念すべき演奏会でパリ管弦楽団を指揮できたことを光栄に思っている。ラヴェルを通じた我々の音楽的旅路が、親愛なるリスナーの皆さんの関心と好奇心を満足させるものになっていることを願ってやまない。」(訳:木幡一誠 メーカー資料より)

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