中田恵子/『Pray with Bach』〜バッハ:オルガン作品集

2022年11月15日 (火) 11:00 - HMV&BOOKS online - クラシック


聴き手の心に響く名演奏。
中田恵子が全身全霊で演奏したオール・バッハ・プログラム!
「Altus」斎藤啓介によるワンポイント録音で臨場感あふれるオルガンの音色を堪能!


ファースト・アルバム『Joy of Bach』が仏クラシック専門誌「Diapason」において音叉5つ獲得という高い評価を得たオルガニスト、中田恵子。待望の第2弾は、現在教会オルガニストを務める鎌倉雪ノ下教会における録音で、J.S.バッハの前奏曲とフーガ イ短調 BWV.543、前奏曲とフーガ イ長調 BWV.536、トッカータとフーガ へ長調 BWV.540、そして『オルガン小曲集』から18曲を抜粋。第1弾に続くオール・バッハ・プログラムです。
 2020年3月のコロナ禍以降、しばらくは教会の礼拝がオンラインのみになったり、自身の演奏会が中止・延期に。オルガニストを務める教会での録音が叶ったことから、普段礼拝で弾いているような曲を弾きたいと考え、『オルガン小曲集』の作品を主軸に、前後と間に自由作品(前奏曲とフーガ、トッカータとフーガ)を据えたプログラムが決まりました。
 全46曲からなるコラールに基づく『オルガン小曲集』は各曲1、2ページの小品ながら、教会暦に沿ったこれらの作品はどれもが美しく、心に響く魅力的なもの。アルバム『Pray with Bach』は中田自身の「祈り」を全身全霊で表現しており、一曲一曲、敬愛を込めて演奏しております。
 録音は「Altus」の斎藤啓介です。同氏が録音したシルヴァン・カンブルラン指揮、読売日本交響楽団演奏、メシアンの『アッシジの聖フランチェスコ』のディスクが、レコード芸術誌の第56回レコード・アカデミー賞特別部門 歴史的録音(2018年度)を受賞するなど、数々の録音で知られる名エンジニアです。当アルバムでは教会の最もよい響きを捉えたワンポイントを採用。『オルガン小曲集』では温かみのある音色を、自由作品では中田恵子の凛とした演奏をリアルに収録しております。
 ジャケットおよびブックレット内の全写真はドラマーで作曲家の福盛進也による撮りおろしで、鎌倉雪ノ下教会で撮影されました。中田恵子のポートレート、オルガンの写真など、非常に温かみのある写真も注目です。中田恵子執筆による曲目解説付きです。

「『バッハの祈り』は今を生きる私たちの心にも響いてくる。聖書の物語を読み解くように聴くことも、または普遍的なそれぞれの「祈り」と重ねて聴くことも、何も考えずに聴くことも自由だ。ただ聴いてくださる多くの方の、少しの慰めになれば嬉しい。」〜中田恵子 ライナーノーツより(販売元情報)

【収録情報】
J.S.バッハ:
● 前奏曲とフーガ イ短調 BWV.543
● 『いざ来ませ、異邦人の救い主よ』 BWV.599
● 『主キリスト、神のひとり子』 BWV.601
● 『天から天使の群が来たれり』 BWV.607
● 『甘き喜びのうちに』 BWV.608
● 『イエスよ、わが喜び』 BWV.610
● 『主なる神よ、いざ天の扉を開きたまえ』 BWV.617
● 『おお神の小羊、罪もなしに』 BWV.618
● 『われらを救いたもうキリスト』 BWV.620
● 『キリストは甦りたまえり』 BWV.627
● 『来たれ、造り主にして聖霊なる神よ』 BWV.631
● 前奏曲とフーガ イ長調 BWV.536
● 『主イエス・キリストよ、われらを顧りみたまえ』 BWV.632
● 『愛するイエスよ、われらはここに』 BWV.633
● 『天にましますわれらの父よ』 BWV.636
● 『アダムの堕落によってすべては朽ちぬ』 BWV.637
● 『われ汝を呼ぶ、イエス・キリストよ』 BWV.639
● 『われら悩みの極みにあるときも』 BWV.641
● 『人はみな死すべきさだめ』 BWV.643
● 『ああ、いかに虚しく、いかにはかなき』 BWV.644
● トッカータとフーガ ヘ長調 BWV.540


 中田恵子(オルガン/マルティン・プリューガー1993年製作)

 録音時期:2022年3月28-31日
 録音場所:神奈川県、日本キリスト教団鎌倉雪ノ下教会
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

 録音:斎藤啓介(アルトゥス・ミュージック)
 写真:福盛進也
 デザイン:佐藤ゆめ

 ディジパック仕様
 日本語帯・解説付き(解説:中田恵子)


【中田恵子(オルガン)】
東京女子大学文理学部社会学科卒業後、東京藝術大学音楽学部器楽科オルガン専攻卒業。同大学院音楽研究科修士課程を卒業時、修士論文ではJ.S.バッハ《トッカータ ハ長調》(BWV564)をめぐる演奏解釈を論じ、日本オルガニスト協会年報誌JAPAN ORGANIST 第38巻に掲載される。その後渡仏。パリ地方音楽院で研鑽をつみ、審査員満場一致の最優秀の成績で演奏家課程を修了。これまでにオルガンを湊恵子、三浦はつみ、廣野嗣雄、廣江理枝、クリストフ・マントゥの各氏に師事。チェンバロを大塚直哉、鈴木雅明、ノエル・スピートの各氏に師事。
2013年にフランスのビアリッツにて行なわれた第11回アンドレ・マルシャル国際オルガンコンクールにて優勝。併せて優れた現代曲解釈としてGiuseppe Englert賞を受賞する。帰国後もヨーロッパ、ロシアで演奏ツアーを行うなど、国内外で幅広い演奏活動を行う。2016年〜2019年、東京芸術大学教育研究助手を務め、現在、(財)キリスト教音楽院講師、国際キリスト教団代々木教会オルガンクラス講師、玉川聖学院オルガニスト、日本キリスト教団鎌倉雪ノ下教会オルガニスト。
2021年4月より神奈川県民ホールのオルガン・アドバイザーに就任。(社)日本オルガニスト協会会員、日本オルガン研究会会員。
2017年、独arcantusレーベルよりデビューCD「Joy of Bach」(ARC-17008)をリリース。フランスの音楽誌Diapasonにおいて音叉5つ獲得という高い評価を受けた。また2019年7月、中田恵子による日本語解説付の国内仕様版(KKC-6035)をリリースし、レコード芸術誌2019年9月号の準特選盤に選ばれる。(販売元情報)
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