ルセ&レ・タラン・リリク/リュリ:『アシとガラテー』(2CD)

2023年01月19日 (木) 11:00 - HMV&BOOKS online - クラシック


リュリ最後のオペラ『アシとガラテー』
ルセとレ・タラン・リリク、そして最前線で活躍する歌唱陣たちによる
久々の全曲盤にして超強力盤の登場!


ジャン=バティスト・リュリ最後のオペラ『アシとガラテー』。リュリとしては13年ぶりのパストラル(悲劇でない)作品で、初演当時から賛否両論を巻き起こしながらも何度も上演が重ねられた傑作です。30年ほど前にミンコフスキが全曲録音して以来、久々の全曲録音の登場となりました。
 演奏陣はフランス・バロックの要、クリストフ・ルセ率いるレ・タラン・リリク、そして歌唱陣も今最前線で活躍する歌手が顔をそろえた超強力盤。海の妖精ガラテアと羊飼いアシスとの恋、そして嫉妬深い、ポリフェームの暴力を描いたドラマティックな物語にリュリがつけた音楽は、どの瞬間を切り取っても美しく心揺さぶられる瞬間の連続。美しい旋律、器楽作品の繊細さなど、作品の魅力をルセがこれ以上ないかたちで引き出しています。
 『アシとガラテー』は、アネ城での祝祭のために書かれました。悲劇の形式をとっていないのもそのためで、リュリとしては13年ぶりの、悲劇のスタイルから離れたかたちの作品となります。物語は、海の妖精ガラテアと羊飼いアシスとの恋が、嫉妬深いポリフェームの暴力に脅かされながらも実っていく様子が描かれています。台本は、長年タッグを組んでいたキノーが健康上の理由で仕事ができなかったため、コメディ=フランセーズで大変な評判を呼んでいたジャン・ガルベール・ド・カンピストロンが担当しました。アネ城で城の構造をうまく使いながら行われた初演は大成功で、13日までにほぼ毎晩行われました。(輸入元情報)

【収録情報】
● リュリ:『アシとガラテー(アシスとガラテア)』 LWV.73 全曲


『プロローグ』
 アンブロワジーヌ・ブレ/ディアーヌ
 ベネディクト・トーラン/ラバンダンス(豊かさ)
 ロベール・ゲッチェル/コモス
 シリル・オヴィティ/アポロン
 デボラ・カシェ/森の妖精
 フィリップ・エステフ/森の精霊

『パストラル』
 シリル・オヴィティ/アシ(アシス)
 アンブロワジーヌ・ブレ/ガラテー
 エドウィン・クロスリー=メルセル/ポリフェーム
 デボラ・カシェ/アマント、ナイアス
 ベネディト・トーラン/シッラ、ナイアス
 ロベール・ゲッチェル/テレーム
 エンゲラン・ド・イス/ティルシス、ジュノンの従者
 フィリップ・エステフ/ネプチューン

 ナミュール室内合唱団
 レ・タラン・リリク
 クリストフ・ルセ(指揮)

 録音時期:2021年7月16-18日
 録音場所:フランス、プトー、ジャン=バティスト・リュリ音楽院
 録音方式:ステレオ(デジタル)
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