気になる人物を直撃！スタンミ インタビュー

爽やかなルックスと自由奔放なトークで人気を集めるスタンミ。高校時代からゲーム配信を始めたきっかけや、 『リーグ・オブ・レジェンド』の魅力から、趣味や今後の夢まで自由に語ってもらった。


―配信を始めたキッカケを教えてください。

「高校生のとき辛いアルバイトをして、帰ってきてから幸せなゲームの時間があって……という時間を過ごしていたら、日々が一瞬で過ぎていくんです。時間が足りないと感じていて『どっちかやめないといけないな』と思って、アルバイトよりもゲームを取りました(笑)。どうせゲームばかりするんだったら、その姿を見せようと思って配信を始めたんです。でも、その頃は6時間配信して視聴者数が5人以下。その状態で1〜2カ月はずっとやってました」

―スタンミさんはそれ以前にもジャニーズJr.としてされていたり、もともと誰かを楽しませたいという気持ちは持っていたんですか？

「そういう気持ちはずっとあって、今でもあります。関わった人は幸せになってほしいなって。まあ、大げさ に捉えられることもあるんですけどね。実際、ミュージシャンが『オマエらを幸せにするぜ！』って言ったり すると、僕も若いときは『何を言ってるんだ、アイツは？』って思っていましたし(笑)。でも、配信の活動を続けていくと、自然にそう思えるようになるんです。アンチの人に対しても、何年か経ったときに『こんなヤツがいたな。今はこういうことをしてるのか』という感じで、アンチだったことも忘れてあのときを懐かしむキッカケになればいいと考えています」


―もしかしたら、「昔から知ってるんだ」って自慢してるかもしれないですよね(笑)。

「そうなんですよ(笑)。そうであっても、僕にとっては幸せな光景ですから」

―アルバイトとゲームを天秤にかけてゲームを選ぶくらいですから、小さい頃からゲームは好きだったんですか？

「いや、ウチは結構厳しくて、なかなかゲームをやらせてもらえなかったんです。あるとき、ゲームキューブを買ってもらえたんですけど、僕がゲームをやりたい欲求で学校をサボろうとして、実際にサボったりもしていて(笑)。母さんが買い物に出かけたとき、いざやろうとするんですが、電源ケーブルもコントローラーもない。『アイツ、持っていったな』と(笑)」

―ゲームのあるある話ですね、それ(笑)。

「自由を得たときに、そういう欲求が爆発した感じです。高校生くらいになって、やっと『アラド戦記』とか『ちびロボ！』や『実況パワフルプロ野球』をやるようになって、PS3を自分のお金で買ってからは『バトルフィールド3』をやっていました。あるとき、低スペックPCで熱暴走を起こしながらYouTubeで『バトルフィールド3』の実況動画を観ていたら(笑)、『何か人が多くね？』って気づいたんです。PS3は24人対戦だけど、PCは64人対戦なんです。これはPCを手に入れるしかないと思って買ってもらいました」

―PCはすんなりと買ってもらえたんですね。

「これも裏話があります。おばあちゃんに『世の中にはアフィリエイトってモノがあってね、僕はそれで稼いでいくからPCを買ってくれよ！』って頼んで買ってもらったんです(笑)」

―ちょっと心が痛む話ですけど、結果的にゲームでお金は稼げるようになりましたからね(笑)。スタンミさんの代名詞と言えば『リーグ・オブ・レジェンド（LoL）』(以下、ロル)です。面白さはどこにありますか？

「ぶっちゃけると、最初は面白くないんですよ(笑)。例えば、バトルロワイヤルなゲームって、銃で敵を撃って1位になるという、やったことがなくてもルールがわかりやすいじゃないですか。でも、ロルは初めてだと何をやってるかわからなくて、英語とかと同じで、ゼロからの勉強が必要なんです。僕自身も過去には躓いて、2回アンインストールしましたから(笑)。ただ、ある一定の壁を抜けたら『これは生活の一部だな』という存在なぐらいのゲームに変換される。それぐらい熱量があるんですよ」

―その奥行きはどういったところにあると感じています？

「キャラクター数が多いというのが唯一無二なんですよね。例えば、20体しかキャラクターがいないゲームだと、1体を強くしてしまったら、みんながそればかり使ってゲームバランスが取れなくなりますよね。でも、ロルはキャラクターが150体も160体もいるから、そのうちの30体を強くして、その枠組みの中でプレイするんです。そして3カ月したらまた違う30体を壊して、今度はそっちでプレイする。1年を通して同じゲームじゃないところが魅力かなって思います。ゲームに限らず何でも慣れることで刺激や新鮮味がなくなっていきますが、慣れているキャラクターも変化していくので、そこが面白いですね」




―実況する際に気をつけてることがありますか？

「初心者の人が『最初は何をしたらいいですか？』って質問してくれたら、僕だけではなく、視聴者の方も一緒に答えられるような環境を作っています。ゲーム性としては間違いなく面白いけど、ネックは入口の狭さ。そこをどう広げるかを意識してます」

―楽しんでるスタンミさんを観て興味を持つ人も多いと思います。

「僕、そんなにゲームは上手くないんです。ただ、楽しみ方を教えてるんなら、たぶん一番ですよ、配信者の中で。そこは自信がありますね」



―また、配信者の方ってゲームとトークがメインですけど、スタンミさんってその枠組みを飛び越えて、ご自身のことをさらけ出しますよね。

「そこは他の人とちょっと感覚が違うのかなって思います。他の配信者の人って意外と貯金の話とかしてて、『貯金あんの？』と思ったり(笑)。配信者って博打の世界へ行ったのに安定する方向へ持っていってる。僕は自分への投資には躊躇がなくて、バカバカとお金を使っちゃうし、何でも話すから。『脱毛へ行ったけど、下の毛もやったよ』とか(笑)。生配信は視聴者と距離が近くて、ラグが3秒の世界でつながってる状態なんで隠す必要がないかなって。最近、ちょっと配信の世界がホワイトな流れになってるかなと思ってるんです。それが嫌だなと思って。今、こうやってカッコつけてますけど(笑)、滝行したときは上裸でふんどし一丁ですし。そういうこともやっていきたいです」

―今はコンプライアンスも厳しいですからね。

「もちろん、ホワイトな人がいてもいいですよ。でも、ホワイトな人だけが正解ではない。すべてが正解であってほしい。さらけ出すと『大丈夫なの？』とか言われるけど『大丈夫だよ』って言いたいです(笑)」

―これから挑戦してみたいことは？

「スカイダイビングやバンジージャンプをしてみたいというのはありますけど、実際にトライしてることで言うと俳優です。演技のワークショップやレッスンを受けています。26歳から俳優を目指すのは遅いけど、あのブラッド・ピットは20代半ばで俳優という職業があることを知って、やってみようと思ってチャレンジして実際になりました。何歳からでも挑戦できるというスタンスが僕の根源で、大切だと思っています」

―好きな俳優はどなたかいますか？

「大泉洋さんが大好きです」


moon dropのMVに俳優として出演

―忙しくされている中で息抜きとなる趣味はありますか？

「映画やアニメはめちゃめちゃ観ますね。映画だと『タイタニック』、『ノッティングヒルの恋人』、『舟を編む』。アニメだと『コードギアス 反逆のルルーシュ』と『花咲くいろは』が好きです。あと、ミュージ カルも好きで、シルク・ドゥ・ソレイユの『アレグリア―新たなる光―』と『「進撃の巨人」-the Musical-』のチケットは取ってあります。それは勉強というより、自分の楽しみのために行ってきます(笑)」

―今後の活動はどういったバランスでやっていきたいと考えていますか？

「配信をしながら俳優をしてるっていう状態が新しくて面白いなと考えています。俳優ってキラキラして遠い存在だけど、配信で雑談もしてるし、距離感が若干近いぐらいのことができたらいいなと。だから、目指すのは5：5。もちろん、今は全然両立なんかできてないですよ。忙しいと言っても、今は自分自身を良くするために自分で予定を埋めてるだけですから。人からもらう予定で、ちゃんと配信と俳優を5：5にしたいです」

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