【全曲解説】オメでたい頭でなにより『オメでたい頭でなにより4』
2024年01月24日 (水) 20:00
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全曲解説テキスト by 赤飯(Vo) ぽにきんぐだむ(Gt/Vo) 324(Gt)
1. 鼓舞激励
歌詞にある通り、ドラム、ベース、ギター、ボーカルが積み重なって、フロアの大合唱で完成する1曲。
「オメでたメンバー+フロア、この全員で始めるぞ!」という意気込みが込められています。
きっと2月から始まるワンマンツアーもこの曲からスタートするのが安易に想像つきますね(笑)。
でもコロナ禍が終わりを迎えた今「全員の大合唱で最高のライブを始めたい」というメンバーの想いが詰まっているので是非1発目から皆の全力の声を聞かせに来てください!
(ぽにきんぐだむ)
2. 着火繚乱ビンビンビン
リリースしていない新曲をやることって基本なかったのだけど、これはすぐにでもライブでやろうぜ!ってな勢いでやり始めたのが……何月だっけ?えっと夏前。だってめっちゃ夏ソングだもの。この曲ができたことで今回のアルバムの曲作りの指針ができたというか、この曲が旗振りをしてくれていたような。そんな1曲。バカで明るい頭空っぽソングがオメでたの持ち味でしょ?って大声で叫んでくれている。みんなは全力でタオルで扇いで、その熱波を我々に届けてくれたらよいのだ。ライブハウスがサウナだとしたら我々はサウナストーブ、みんなはサウナストーンだ。
あ、別にこれサウナの曲でもなんでもないけど。
(赤飯)
3. 地下室の王
サウンド面のテーマは聞いたことない音を開拓すること。
アコギのパーカッシブな奏法とバンドアンサンブルの融合、スライドギターでのヘヴィなドロップ、ジプシージャズ的ソロからメタル的エモーションの開放などなど 趣味と実験を豊富に入れ込みました。
リリックのテーマは自分の言葉をボーカルの二人のフィルターを通して書くこと。
ボーカルの二人と作詞する自分の合わせて三人が同じ方向を見て塊でメッセージをぶつけるってのがやりたかったこと。
あとは個人的にヒップホップに影響受けたリリックを書きたかったのもあり、自分なりに挑戦してみました。
(324)
4. チン♂アゲ⤴交渉中
社会派バンドなので日本の抱える問題に鋭く切り込んでいくとかそんなことは全くなく
単純に日々の生活が苦しいのでそれを面白おかしく曲にしないとやっていけなかっただけ。
結局自分の根底にある欲求は報われたいってだけなんだと思う。多分大体みんなそうだろ。
(324)
5. ソイヤ!好漢度BOY
ライブ初心者が思う存分ライブハウスを楽しめるようになって欲しい という願いがそもそもオメでたの根本にある。“wosushi〜ウォールオブ寿司〜”という曲を筆頭にいろいろ作ってきたが、この曲もそのラインナップに加わります。全部曲のせいにして遊んでくれたら、一歩踏み出すための背中を押せるかなと。(もちろん大前提として“思いやりのぶつけ合い”の上に成り立つ空間であることは明言しておく)
と前置きが長くなったがつまりはみんなで寄せてあげる曲だ。気持ちと身体を寄せ合って御神輿をあげるのだ。決しておっぱいの話ではないぜbro。
(赤飯)
6. 推しのこメモリアル
推しごとシリーズ3部作 感動の完結編。
時系列に並べると 推しのこメモリアル ⇒ 推しごとメモリアル ⇒ 推しどこメモリアルの順に主人公のストーリーが進行していきます。つまり主人公の子が“アイドルになる前のエピソードゼロ”的な位置付け、前日譚ですね。
是非この順で歌詞を見ながら聴いてほしい。
ライブでの楽しみ方はコール(合いの手)を皆には全力で歌ってほしい!赤飯ちゃんの歌を皆さんの“合いの手”でかき消せるかどうかにかかってます(笑)。あとは……非常灯も使用可能楽曲です!全力で推しのカラーを高く掲げてくれい!
(ぽにきんぐだむ)
7. Move your Heart
カラオケ状態の曲だけはずっと前からあったんですが、ふとした時に「これいいじゃん!」ってなって僕がメロディーと歌詞を付けました。この曲もめっちゃライブ映えすると思います!どストレートにフロアの皆への想いを綴っているので歌詞を読んでもらえれば何が言いたいかわかると思います。つまり僕からの手紙です(笑)。ライブで皆にしてほしいことはサビのFly Highの「High」を全力で拳を上げながら叫んでほしい。そして終盤に皆で一斉にジャンプをする場面が出てくるので、天高く垂直跳びをお願いします!誰が一番天高く飛べるか選手権、そんな曲です!
(ぽにきんぐだむ)
8. ADVANCE TiME
僕が書いた歌詞は一貫してコロナが終わった今、ここからは皆全力でいこうぜ!って想いを込めているのですが、当時ライブも活動も何もできなくて心が折れそうだった時に支えてくれた仲間へ、コロナが終わったら何か恩返しをしたいと思い、僕にできる事はやはり曲でその想いを伝えること。その中でも三年間僕の心の支えだった言葉があります。
UVERworldのベース、信人さんから掛けていただいた「俺たちバンドマンは、ゼロになったとしても何度でも夢の追いかけ直しするだけや」という言葉でした。この言葉の持つ力と想いを持ってここからもう一度時間を進めたい、そんな強い志がこもっている1曲です。奪われた時間と夢をもう一度共に追いかけ直しましょう!!
(ぽにきんぐだむ)
9. The OGAnizer -来訪神-
秋田の男鹿では男鹿ナマハゲロックフェスという音楽イベントが毎年夏に行われている。オメでたは2018の前夜祭で男鹿フェスと邂逅を果たし、翌年から毎回本祭にも呼んでもらっている。このフェスきっかけで男鹿という土地に強く惹かれたわしは、その後足繁くプライベートで男鹿に通っている。なんならこの年末年始も男鹿で過ごし、ナマハゲ行事も間近で参加させてもらった。海、山、空に囲まれた男鹿の土地で、自分が実際に体感した気持ちをこの曲に詰め込んだ。DJ KSUKE aka DANGER×DEER from コロナナモレモモ(マキシマム ザ ホルモン2号店)と共に男鹿に訪れ……(ねぇ表記長すぎない???)、ナマハゲ伝承館での問答の声、ケデ(ナマハゲが身に纏う藁)の擦れる音、足踏みの音、男鹿の海のさざなみの音、風の音をサンプリングしてトラックに組み込んだ。この曲をきっかけにナマハゲ文化の本当の意味、そして男鹿という土地に興味を持ってくれる人が増えたら嬉しい。
(赤飯)
10. 今宵、又旅へ。
自分はぶっちゃけ同期バリバリのライブがそんなに好きじゃない。基本全部生音で人間が頑張って出せよって思う。その方が熱量を感じやすいし、人間味がある有機的なアウトプットが大好きだからだ。でもそれにも限界があるゆえに我々は同期に頼らざるを得ない。わかってやってるんだよ。
そんなジレンマを常に抱えながらも、有機的であったかいアウトプットしたいマンなわしが1から歌詞メロコードから作ったやつ。今回は鍵盤をバックに歌と歌詞を入れたデモを324に投げてアレンジを膨らませてもらった。カバー横丁で種を蒔き、オメ3で水をやろうとしたものの収穫はできなかったものをついにここで刈り取れた。そんな印象。完成したときは324と「やっとこういうのが自然に作れたね」と大号泣しながら抱きしめ合った(150倍誇張)。
あれだ。何でもかんでも言語化して理解することが正義ではないし、“なんかいいよね”が許される余白が人生には欲しい。そしてそんな“なんかいいよね”をふわっとみんなで共有して、なんかいい時間と空間を体感したい。そういうの。
(赤飯)
11. 花魁ドリルスピン
バカ曲。意味不明だけど爽快、けど意味不明。
タイトルだけはバンド結成初期からあって、パンチがあるワードだからどうにかしたかったけど
中身が伴ってなかったのでなかなか着手できなかった。
最終的にドリルで掘り進んでブラジルに着いてサンバを踊る曲としてようやく完成しました。
ライブでは一緒に手をたたいたり床をたたいたりして踊ってください。
(324)
オメでたい頭でなにより『オメでたい頭でなにより4』
GENRE:LOUDROCK
涙も笑いも抱えて、全力でコロナ禍をサヴァイヴし突き抜けていった
最強で最幸の4thフル・アルバム
フロアと一体となって盛り上がるオメでたい頭でなによりのライヴが戻ってきたなかで完成した4作目。1曲目「鼓舞激励」からステージへと誘い、すでにライヴで仕上げてきた「着火繚乱ビンビンビン」で高まる熱をかき回す。作品を重ねながら貪欲に多ジャンルを飲み込んでサウンドの枠を広げてきたが、それをオメでた節としてユーモラスにテクニカルに、そして予測不能な曲の展開へと、蓄えた力を全開放したラウド・チューンが並んだ。喜怒哀楽もしっかりとその音に練り込まれた重みだ。“後悔しない生き様を”と「ADVANCE TiME」で高らかに歌い、やりたいことを全力で形にした5人の気概と、初期衝動的な無鉄砲さも掛け算され、辿り着いたのは地球の裏側のブラジル!? という、アルバム全体の物語も楽しんでほしい。
吉羽 さおり【ライター推薦】
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