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2009年11月3日 (火)


Carl Craigプロフィール



carl craig

Carl Craig
 Derrick Mayに才能を見出されDerrick MayのレーベルTransmatから作品をリリース。その後デトロイト・テクノ第二世代として注目されながらも自身のレーベルPlanet eを運営。そこから、自身の作品をはじめとして、Moodymaan、Alton Millerと多くの実力者がリリースしている。自身も69、BFC、Paperclip People、Detroit Experiment、Innerzone Orchestraなど数多くの名義/プロジェクトにてテクノのみならずジャズなど常に挑戦的野心を持った音楽製作を推し進めているデトロイトの才能。デトロイト・テクノの多くのアーティストはジャズとの接点を持っているが、”ジャズ・サウンドを用いる”のではなく、”ジャズを表現している”のはCarl Craigであろう。その表現が突出したのが1999年にリリースした「Inner Zone Orchestra / Programmed」。エレクトロニクス・サウンドでジャズの本質を表現する為に打ち込みと生演奏を融合した革新的なプロジェクト。ここでの活動が今作「TRIBE / Rebirth」にも繋がる部分でもある。その後、多くのプロデュースやリミックスと意欲的に活動し、2008年にはMoritz Von Oswaldと共作でクラシックの名曲を再構築。音楽業界全体を驚嘆させた。Inner Zone Orchestraの時とは手法こそ違うが前衛的な姿勢は一貫している。その音楽に対する革新的な才人Carl Craigがスピリチャル・ジャズの名門”TRIBE”を再構築から新たなサウンドへ昇華しようとしている。
Carl Craig作品一覧はコチラ


Tribe Records プロフィール


tribe records

Tribe Records
 サックス奏者のウェンデル・ハリソンとトロンボーン奏者のフィル・ラネリンによって1970年にデトロイトで産声を上げたジャズ・レーベル。1977年に活動を休止するまでに8枚のアルバムを発表したのみながら、アフロ・アメリカンによる自主独立レーベルとしてレア・グルーヴ・ファンに人気の高いレーベル。STRATA EAST、BLACK JAZZと並ぶ3大スピリチャル・ジャズ・レーベルの一つとしても有名。


Tribe Records 主要メンバー


carl craig

Phil Ranelin
 デトロイトを代表するトロンボーン奏者。Stevie WonderをはじめとするMotownのセッションマンとしての活動。その後、Wendell HarrisonとともにTribe Recordsを立ち上げる。Tribeでの演奏や作曲活動は周知の事だが、現在においてもCarlos Nino率いるスピリチャル・ジャズ集団Build An Arkへも参加。Tribe時代から現在においても才能は褪せる事は無い。
Phil Ranelin作品一覧はコチラ


wendell harrison

Wendell Harrison
 Elvin Jones、Sun Raなどと共演経験を持つサックス奏者。Phil Ranelinとともにデトロイトのspiritual jazzレーベルTribe Recordsを立ち上げ、解散後もWenha、RebirthなどTribeの後継レーベルを運営・活動している。フリーな演奏と共にメロー系の作品も手掛けるマルチ奏者。
Wendell Harison作品一覧はコチラ


doug hammond

Doug Hammond
 Philly Jazzシリーズの仕掛け人で、フランスの<Heavenly Sweetness>から、かつてデトロイトの<TRIBE>レーベルにも録音を残し、ジャザノヴァやジャイルス・ピーターソンなどクラブジャズ・シーンからも支持を集めるスピリチュアル・ジャズのドラマー。
Doug Hammond作品一覧はコチラ


marcus belgrave

Marcus Belgrave
 Tribe Recordsを代表するトランペット奏者。やはり『GEMINI2』におけるスペーシーな作風は伝説化しており、特に収録されている「Space Odyssey」に関してはカール・クレイグがエグゼクティヴ・プロデューサーとして指揮し、マーカスも参加したデトロイト・エクスペリメントでもカヴァーが絶賛される名曲中の名曲!! いまだに評価されるデトロイト・ジャズ界のレジェンド。
Marcus Belgrave作品一覧はコチラ




Carl CraigとTribe Recordsの融合!

Tribe / Rebirth

デトロイトが生み出す黒さを体感せよ

Tribe / Rebirth

デトロイト・テクノ第二世代として、そしてモーリッツ・フォン・オズワルドとの共作にてクラシックの名曲を再構築したカール・クレイグ。その彼がリスペクトしているデトロイトのスピリチャル・ジャズ・レーベル”TRIBE”の創設者フィル・ラネリン、ウェンデル・ハリソン、マーカス・ベルグレイヴ(カール・クレイグがエグゼクティヴ・プロデューサーとして指揮したデトロイト・エクスペリメントに参加&名曲「Space Odyssey」のカヴァー作品も収録し、好評を得た経験あり)、タグ・ハモンドらを30年ぶりにスタジオに集結させた。カール・クレイグ、アンプ・フィドラーも演奏に加わり、TRIBEを再構築。カール・クレイグが更なる音楽的な高みに登る重要作! 内容はフィル・ラネリンの名曲「Vibes From The Tribe」、ウェンデル・ハリソンの「Where Am I」、マーカス・ベルグレイヴの「Glue Fingers」などの名曲と共に新録も含む豪華な内容。特に1曲目の「Living In A New Day」は感動的なまでにメロー。これを日本盤ではカール・クレイグがスペーシーでフュージョン的なREMIXをした名作に。とにかく、新録は勿論ですが、過去の名曲もカール・クレイグが参加しただけでスピリチャルでありながらも近未来的なエッセンスが加わり、新たな表情を見せてくれる。TRIBEファンもカール・クレイグのファンも、更にはジャズ ファンをも魅了するであろう新たな傑作がここに生まれた。

Tribe Records作品に触れよう!

3大スピリチャル・ジャズ・レーベルの1つ”Tribe Records”の貴重な8作品をご紹介。TRIBEが3大スピリチャル・ジャズ・レーベルと言われる所以は作品のクオリティの高さ。全てチェックを!!

phil ranelin

重要人物 Phil Ranelinの代表作

Phil Ranelin / Vibes From The Tribe

Tribe Recordsのラストを飾ったPhil Ranelinの代表作。この作品はデトロイトらしくソウルフルでファンキーな仕上がり。「He The One We All Knew」は長尺の大作だが、グルーヴ感が堪らない傑作! これを聴かずにPhilは語れない。

Phil Ranelin & Wendell Harrison  / Message From The Tribe

PhilとWendellの共作にして傑作!

Phil Ranelin & Wendell Harrison / Message From The Tribe

フィル・ラネリンと、ウエンデル・ハリソンの二人の設立者の双頭バンドの演奏を収録したメロウグルーブな作品。本作は70年代のフラック・ミュージックにおけるフラワー・ムーブメント的な流れを意識すべきだろう。体全体は緩んでくるような感覚は、極めて心地よい音楽として耳に響いてくるだろう!

  • Phil Ranelin / Time Is Now
    Phil Ranelin / Time Is Now
    フィルの1stでリーダー作。黒くファンク色の強い曲や、フリージャズ的な曲と多様。これは良いです!

  • Mixed Bag / First Album
    Mixed Bag / First Album
    TRIBEのカタログのなかではフュージョン寄りの作品。エディー・ラス(ガフ・ダンサン)がデトロイトの黒人ジャズ・ミュージシャンたちを集めて結成したバンド。ブラジリアン要素やソウルをジャズと折衷した70年代サウンドが楽しめる

  • Wendell Harrison / Evening With The Devil
    Wendell Harrison / Evening With The Devil
    こちらはタイトル通り、怒りなどをポエトリーなどの要素で表現。とはいえ、「When Am I」などはメローな名曲。

  • Marcus Belgrave / Gemini2
    Marcus Belgrave / Gemini2
    マーカスのレーベルからも再発された「Gemini」と同内容のTribe盤「Gemini2」。フィル、ウェンデルも参加した名作!スペーシーなジャズトラックも収録されてます!

  • Harold Mckinney / Voices And Rhythms Of The Creative Profile
    Harold Mckinney / Voices And Rhythms Of The Creative Profile
    Harold MckinneyがTribeでリリースした唯一のアルバム作品。情感溢れるテンションの高さが魅力の1枚。

  • Doug Hammond/Reflections In The Sea Of Nurnen
    Doug Hammond/Reflections In The Sea Of Nurnen
    " ジャザノヴァのアルバムに参加したダグ・ハモンド=IDIBIBプロダクションがTRIBEに残した1975年の傑作!


Carl Craigの歴史

カール・クレイグがデトロイト・テクノの枠を大きく越えて行く才能の歴史を作品から。テクノ、ジャズ、クラシック・・・作品で分かるカール・クレイグ的サウンドの深み

Carl Craig / Moritz Von Oswald

カール・クレイグ流クラシックの再解釈

Carl Craig / Moritz Von Oswald / Recomposed By Carl Craig & Moritz Von Oswald

デトロイトの偉人Carl Craigと、ミニマル・ダブの生みの親 Basic ChannelのMoritz Von Oswaldの超最強タッグが、なんとクラシックの名曲を再構築!!カラヤンのベルリン・フィルハーモニー管弦楽団によるオリジナル録音から、1985年のラヴェル「ボレロ」、1987年のラヴェル「スペイン狂詩曲」、そして1986年のムソルグスキー「展覧会の絵」をピックアップ。1年近くの歳月を費やし完成させたという、この説明不要な最強プロジェクトによるテクノとクラシックの融合作ということで話題必至の1枚となっています!!


  • carl craig
    Carl Craig / Sessions
    69、Psyche、Paperclip People名義作品から未発表音源まで、Carl Craigを贅沢に詰め込んだ1枚!

  • Inner Zone Orchestra  / Programmed
    Inner Zone Orchestra / Programmed
    1999年にリリースした、打ち込みと生演奏による、クラブミュージックの感性を通したジャズのプロジェクト。当時の革新性は色褪せない!

  • Hal Singer / Jeff Gilson / Soul Of Africa
    Hal Singer / Jeff Gilson / Soul Of Africa
    人気MIX CDシリーズ”Fabric”に登場。デトロイト・テクノからディープ・ハウスなど黒いクラブサウンドをカール流に調理。悪くないです!

  • Laurent Garnier / Carl Craig / Kings Of Techno
    Peven Everett / Kissing Game
    BBEの名物MIX CD。カールは「デトロイトから見たヨーロッパ」、ガルニエは「ヨーロッパから見たデトロイト」でテクノをチョイス。流石!!

  • Carl Craig / Designer Music -The Remixes Vol.1
    Carl Craig / Designer Music -The Remixes Vol.1
    アシッドジャズ系のUFO、IncognitoやInner City、Ron Trentまでカール流にREMIX。特にUFOなんて、ジャズ・エレクトロ・サウンドです!

  • Carl Craig / Album Formerly Known As...
    Carl Craig / Album Formerly Known As...
    1995年にリリースされたCarl Craigの『Land Cruising』が全編リマスター、未発表バージョンを追加し再発。屈指の名曲"Wonderful Life"収録


3大スピリチャル・ジャズ・レーベルの作品も!

Black Jazz Box

完全受注生産&初回限定生産!!!

Black Jazz Box

伝説的スピリチュアル・ジャズ・レーベル、Black Jazz の全音源20タイトルを紙ジャケで豪華ボックスに収納。完全受注生産&初回限定生産
・『ジーン・ラッセル/ニュー・ディレクション』から『ダグ・カーン/アダムズ・アップル』まで、全レコーディングを収録(※ BJ-13 はもともと欠番)。
・オリジナル・ジャケットを忠実に再現した紙ジャケット仕様
・05年再発時に作成した解説付きのディスコグラフィー『BLACK JAZZ BOOK』も特別収録
・05年再発時と同様、歌詞・ライナー収録に加え、歌詞日本語対訳も追加収録
・追加製造、バラ売りの予定はありません
Black Jazz作品一覧はコチラ


Stanley Cowell

この1枚無くして、STRATA EASTは語れない!

Stanley Cowell / Musa

Strata Eastはトランペット奏者Charles TolliverとピアニストStanley Cowellとで71年に設立され、黒人アーチスト限定レーベル。黒人民族運動に連動したアフリカン系アメリカ人文化の自立を目指した。そのストラタ・イースト発起人のStanley CowellがStrata Eastを代表する1枚であり、1970年代を象徴する1枚としてあげられるのが『Musa』。ソロ・ピアノの名盤中の名盤でもある。
Stanley Cowell作品一覧はコチラ


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