その14「原点回帰」のススメ

2015年11月14日 (土) 09:00

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カゲヤマン(って誰だ?)がエンタメ初心者と自認する皆さんに向けてお贈りする、ゆるっゆるなコラム連載。 さあ、今日からあなたも【エンタメラバー】♪

「アイドル」に魅了されてみた


もう冬ですねーー。
先日ちょっと厚手のパジャマを購入。

この季節はひと雨ごとにグッと寒くなるといいますが、あっという間にザーザー降って、あっという間に寒くなってしまいました(笑)。
なんですかね、季節を感じる余裕すらない無粋なヤツのようです、私は・・・。

毎度年齢の話をぶち込む今日この頃ですが、最近つくづく思うのが「若さの素晴らしさ」。
別にアンチエイジング的なことをいうつもりではなく、キラキラした初々しさ、伸びしろの塊のような存在、怖いもの知らずの度胸(単純にいい意味での自己中、ともいう)・・・トータルすると、とにかくはちきれんばかりのユースパワーが素晴らしい。

先日見てまいりましたミュージカル「リボンの騎士」でも、つくづく感じた次第です。もうね、存在そのものが「若さのカタマリ」。おそらく、私がとうに失ってしまった何か大切なもの、情熱のような熱い、たぎるような何かを彼らの中に見ているのかもしれません。

ああ・・・眩しい・・・。

この「リボンの騎士」、主演は乃木坂46の生田絵梨花ちゃん。
バリッバリのアイドルです。しかもエリートと呼ばれるほど、学業にもしっかりと力を注ぐ、まるで模範生のようなアイドル。まるで冬の朝のツンと澄んだ空気のような透明感・・・ハッとさせられました。

でもね、驚くのはそこだけじゃないんですよ。
お人形さんみたいなビジュアルから放たれるそのパワーと、堂々たる居ずまい。
実に、感服するしかないのです。
しかも、アイドルという言葉からは想像できない、アーティストとしてのレベルの高さ!

歌がうまいーーーー!
音程をはずさないとかそういうレベルを遥かに超えてるーーーー!

乃木坂46のようにグループのアイドルだと、ひとり一人のクオリティまでなかなか見えないので、失礼なことは承知の上で言ってしまいますが、そこまでレベルが高いとは本気でしらなんだ。

その才能、そして間違いなく努力を惜しまないであろう、その資質。
若さや美貌に加えて、そんなスゴイものも持ち合わせているのが最近のアイドルなんですね。

完全に目から鱗でした。
天は二物を与えない・・・完全にウソですねww

「原点回帰」に向かうカゲヤマン


「リボンの騎士」って、そもそも私ですらタイムリーには見ていません。再々放送とかで見たことがあったかなーくらいの薄らぼんやりした記憶。
あらためてあらすじとかを確認して、「そうそう、そういえばそういう話だった!」的な感じだったんですが、ミュージカルを見終わってから、「なんで覚えてなかったの!」と思わずにはいられませんでした。

あんなにテーマが深い、しっかりとしたストーリーなのに・・・。

そういえば・・・とつらつら考えたら、小さな頃に触れていたいろいろなもの(アニメや絵本とかの類)って、今見ると全然違う感覚が押し寄せてくるんですよね。
おそらく違う見方ができるようになっているからだとは思うのですが、まー見事なまでに幼少期の感覚が思い出せない。涙が出ても小さな頃のそれと同じものではなくなっている。

「母をたずねて三千里」や「フランダースの犬」などの、なつかしの「世界名作劇場」シリーズなんか、今仮に見たとしたら絶対に自分の子ども感覚で(いないけど・・・)、イメージを重ねて見ちゃうんでしょうね。代わりに、そこに新たな深いテーマを見つけて、違うところで心の琴線に触れて感動するんですけれども。

今回の「リボンの騎士」もまさにそう。
天使のいたずらで、男の心と女の心の2つを持って生まれてきたとかも、かなりファンタジーになっているけど、どこかで性同一性障害的な深い問題をはらんでいるように思うし、その心を持って生まれてきたサファイアが、翻弄され葛藤しながらも本当の自分を勝ち取っていく姿は、社会や環境に振り回されながら自分を失いかけている現代人に対する警鐘のようにも見えてくる。
でも、これって、小さいときに感じたものとはぜーんぜん違いますからね。

良し悪しではないとは思うんですが・・・その純粋さって取り戻せないんでしょーかねー。

時代を超えても、変わらぬ「古き良き物」。
それを今のアイドルが見事に具現化し、観客を魅了するスゴさ。
ユースパワーが加わって、新たなものに生まれ変わり、さらに発展する不思議。

今だからこそ、昔見ていたアニメやマンガ、音楽や本に、再度回帰してみようかなという気持ちがふつふつ。
もっと昔の歌を若いアイドルがカバーしてくれたらいいと思うし、昔のドラマをアイドルや若手俳優を起用してリメイクすべきだと思うし、昔のアニメやマンガを舞台化して欲しいなー。そうしたらもっと古き良き物に触れられるし、昔の自分を少しでも思い出す機会になりそうなんだけど・・・。

とりあえずは、自力で原点回帰しよーかなww
「リボンの騎士」、オススメです♪

では、また来週―♪

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