「ヒロシです。」今月の洋楽の森からオススメする必聴の5枚とは?

2018年02月06日 (火) 10:00

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HMV&BOOKS online - ロック


HMV渋谷をはじめ計13店舗の勤務を経て現在は本社にて洋楽バイヤーを担当する寺町知秀が洋楽の森からオススメ作品をピックアップするコーナー「わくわくPOPSランド」。社内外から信頼を集める生粋の洋楽バイヤーが、今月の洋楽の森からオススメする必聴の5枚とは?

【第20回】ヒロシです。


みなさん、こんにちは。すっかり年も明けていますが、年の瀬恒例ショットガン・タッチにケイン・コスギが14年ぶりに復帰したものの、早々に敗退する姿にショックを受けていたところに、14年間闘い続けたグライム・シーンの立役者ワイリーのバリバリ現役な勇姿に悲しみは吹っ飛びました。

昨年リリースの激傑作『ゴッドファーザー』の続篇が早くも登場。前作が最後のアルバムになるかもと噂されていましたが、不安を払拭してくれるに十分な前作を凌ぐ力作。200%DYNAMITE GRIME!

60〜70’sのタイ/東南アジアの音楽にモロに影響を受けたテキサスのトリオ・バンド=クルアンビン2作目は、近年のジム・ジャームッシュ作品の映画音楽としてもハマりそうな、ゆる〜いエキゾ・ポップを鳴らしています。根っこにあるテキサス産ファンク感がキモ。

TLC「Waterfalls」のカヴァーも秀逸だったジェニー・O新作はジャケットからしてモロですが、60〜70’sポップスのヴァイブス満載。とりわけ「Funeral For My Former Self」がスウィート過ぎで胸がはちきれそう。西海岸っぽい風通しの良さもエエ塩梅っす。

アンビエント・ソウルの金字塔『ウーマン』に次ぐライ『ブラッド』は、サイケデリックな音づくりを意識したという。歌い手のマイケル・ミロシュの中性的なファルセットは相変わらず美しい…。

現代のアルゼンチン音楽シーンの顔役カルロス・アギーレのトリオ名義による6年ぶりの新作は、センシティヴ極まりない叙情豊かなピアノで綴られた全篇インストゥルメンタル作品。再演収録となる「Hiroshi」は、旧HMV渋谷店伝説のバイヤー河野洋志氏に捧げられた珠玉の名曲。

それではまた来月お会いしましょう。

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寺町知秀(てらまち ともひで)

1999年にHMV渋谷入社。HMV立川など7店舗で店長を務め、計13店舗の勤務を経て現在は本社にて洋楽バイヤーを担当。

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