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【インタビュー】DAY6 『THE BEST DAY』&『Stop The Rain』
2018年07月25日 (水) 12:00
|HMV&BOOKS online - K-POP・アジア
そして、7月25日には生形真一氏(Nothing's Carved In Stone, ELLEGARDEN) プロデュースによるシングル『Stop The Rain』をリリースする。そんな彼らのインタビューを7/15発行号"月刊HMV&BOOKS/ローチケ” で掲載。HMV&BOOKS onlineでは、未掲載のインタビューを追加した拡大版でお届けします!
--- 日本デビューシングル『If 〜また逢えたら〜』の活動を通して、日本デビューしたことを実感した瞬間はありましたか?
ウォンピル(Key&Syn&Vo):ああー。日本のスケジュールを終えたあとにみんなでご飯を食べて。街を歩いていたら僕たちに気づいてくれた方がいたんですよ。そのとき、不思議な気がしました(微笑)。
ヨンケイ(Ba&Vo&Rap):渋谷のスクランブル交差点に僕たちの看板があったんですけど。それを見たときも、なんか不思議な感じがしましたね。
--- 日本で音楽活動するにあたって、事務所の先輩からなにかアドバイスされたことはありましたか?
ドウン(Dr):2PMのウヨンさんからは、日本の事務所やスタッフの方々のアドバイスを聞きながら一生懸命頑張るようにと励まされました。
--- ウヨンさんといえば、日本で開催したソロツアーでDAY6の「Congratulations」をカバーされてたんですけど。知ってました?
ソンジン(Vo&Gt):ええ、もちろん!
ドウン:光栄です。
ウォンピル:しかも、ウヨンさんが歌いながら泣いたことがあったって聞いたんですね。そのときのライブを観たかったです。
--- ウヨンさんは、もしかしてDAY6のファンだったりして?
ソンジン:(自信たっぷりに)はい!! プライベートなとき、そういってくれました。
ヨンケイ:好きなアーティストTOP3を選ぶときにも、僕たちの名前をあげてくれてるという噂を聞きましたから(笑)。
ウォンピル:先日一緒に食事に行ったときも、ウヨンさんが「これで好きなもの食べて」と気前よく自分のカードを僕たちに渡してくれたんですね。なので、これからもウヨンさん、よろしくお願いしまーす!!(笑)
--- そもそも、みなさんが楽器をやりだしたきっかけは?
ドウン:僕は中学のときにバンド部の先輩がライブをしているのを見て「ドラム、カッコいいな〜」と思ったのがきっかけですね。元々性格がシャイで、人前に立つのはそんなに得意ではなかったんですよ。ドラムのポジションって一歩後ろじゃないですか? だけど、パフォーマンスは華やか。そういうところも自分に合ってるなと思ってやり始めました。
ソンジン:僕は事務所に入ってからギターを始めたんですよ。だから、きっかけはDAY6というバンドを組んだことだったんですけど。いまは、ギターという楽器の魅力にとてもはまっています!
ウォンピル:両親がピアノ教室をやっていたので、自分にとってピアノは身近な存在だったんですね。僕は歌うことが大好きだったので、歌うためにはなにか伴奏が必要じゃないですか? それで、自分で歌うためにピアノを弾きだしたのがきっかけです。
ジェイ(Gt&Vo&Rap):僕は子供の頃に友達が家に遊びにきたとき、家にあったギターで僕の知ってる曲を弾いてるのを見てものすごく驚いたんです。ギターはプロのミュージシャンしか弾けないものだと思ってたけど、普通の人でも弾けるんだとそのとき知って。そこから、家にあったギターを弾き始めたんですよね。
ヨンケイ:ベースはDAY6をやるために弾きだしたので、これからもっとベースを勉強したいと思っています。
--- みなさんのなかには最初からバンドでデビューすることを目指していた人もいれば。
ヨンケイ:そうじゃないメンバーもいました。でも、音楽を愛する気持ちは同じだったからこそ、この事務所でみんなと出会えて。あるとき事務所から「バンドを組んだらどうだろう?」と提案されたことで、僕たちが1つのチームになって。そこからバンドとして第一歩を踏み出したんです。
--- DAY6の大きな特徴はメンバー全員が作詞・作曲にたずさわって、メインボーカルを4人が担当するところだと思うんですが。結成当初からそこはこだわっていたんですか?
ソンジン:はい。メインボーカルもいまは5人になりました!
ウォンピル:僕たちは結成当初からビートルズのようにみんなが歌えるバンドになりたいと思っていたので、曲を作るときもメンバー全員がボーカルとして参加できる曲を考えながら作ってます。
--- 5人の声の特徴を教えてもらえますか?
ウォンピル:ドウンさんはピュアな歌声。
ソンジン:コーラスでは低音を担当してもらうことが多いです。僕は?
ドウン:パワー!!
ジェイ:だから、インパクトがあるパートを担当することが多くて。そこでガツンと響く声なんですよ。
ウォンピル:僕はなんだろう?(微笑)
ジェイ:声を聴いたときに耳が惹かれてしまう。そんな能力を持った声ですね。
ウォンピル:おぉー(微笑)。ジェイさんはとてもトレンディーな歌声なんですけど、その奥に温かさがあるんですよ。だから、僕にとってはジェイさんの歌声こそ、誰もが惹かれる声だと思いますね!
ジェイ:ふふっ(微笑)。
ウォンピル:ヨンケイさんの声はカラフル。自由自在に声色が変化していくので、すごく幅が広いなと思いますね。そして、セクシー。
ソンジン:ファルセットの歌声もとても美しいです。
--- 歌のパートの振り分けはどうやって決めてるんですか?
ソンジン:曲が出来上がると「このパートはこの人だな」と、みんなだいたい同じことを考えるんですよ。
--- 印象に残る“サビ”はソンジンさんが歌うことが多いですけど。サビの取り合いになったりすることはないんですか?
ヨンケイ:みんな「ここを歌いたい」という自己主張はないんですよ。だから、誰かが「ここを歌いたい」といえば、自然とそうなりますし。
ウォンピル:楽曲という意味でいうと、僕たちは曲の始まり。導入部がとても重要だと考えていて。そこでちゃんと届けなければ、感情がサビまでつながっていかないと思っているので、サビよりも導入部の歌パートをとても重要視してますね。
--- 分かりました。では、ここからはベストアルバム『THE BEST DAY』について聞いていきたいと思います。こちらはどんなテーマで作っていったんですか?
ジェイ:僕たちは韓国で2017年1月から12月まで、毎月デジタルシングルを発表するというプロジェクト<EVERY DAY6>をやっていたんですけど。今作は、そのときに発表したタイトル曲をすべて収録したアルバムになっています。それに加えて「Congratulations」と「You Were Beautiful」の英語ヴァージョン、「I Wait」の日本語ヴァージョンも収録しました。ベスト盤ですけど、これが僕たちの日本で初めてのアルバムになるので、みなさんにまずはDAY6のカラーがどういうものかを知ってもらいたい。そういう気持ちで、このアルバムを作っていきました。
--- 「Congratulations」、「I Wait」、「You Were Beautiful」というDAY6のなかでも人気曲3曲を今回新たに英語、または日本語ヴァージョンで歌おうと思った理由は?
ソンジン:「Congratulations」と「You Were Beautiful」は曲調的に英詞が似合いそうだったから。「I Wait」を日本語詞にしたのは、この曲が持っている感情。それが、他の曲よりも日本語に合うなと思ったからですね。
--- では、アルバム収録曲のなかから各々おすすめの“BEST SONG”を教えて下さい!
ドウン:すべての曲がおすすめなんですけど、僕が好きな曲は「I Smile」です。この曲はドラムがダイナミックなところが好きなんですよね。
ソンジン:僕は「When you love someone」ですね。この曲は誰かを愛したことがある人であれば、どんな人でも共感できる曲だと思います。
ウォンピル:僕も「I Smile」が大好きなんですよ。日本の雰囲気に合う曲だなと思うので、おすすめです。サウンド全体は温かい感じで、演奏しているとバラード的な要素もありつつ、そうじゃない部分もあるので、プレイしてても楽しい。本当にいい曲だなと思います。
ジェイ:僕はソンジンさんと同じで「When you love someone」が好きです。この曲のスタイルや、歩きながら聴いてても楽しめる雰囲気が好きですね。
ヨンケイ:僕は「I Like You」。自分が好きな人に歌ってあげたいなと思う曲だからです。
--- 収録曲の歌詞は主にヨンケイさんが中心になって手がけていて。「I Like You」は、アルバム唯一の直球の告白ソングでしたけど、そのほかは失恋ソングが多いんですよね。例えば、別れた恋人に久々に会って、まだ気持ちを引きずっているのに平静を装って笑う「I Smile」の歌詞とか、本当にせつなくて。
ウォンピル:胸が締めつけられる思いでしたね。この歌詞がのって「これは絶対にいい曲になるぞ」と確信しました。
--- DAY6の曲はジェイさんが歌い出しを担当するものが多いなか、「I Smile」は珍しくソンジンさんが歌い出しを担当されてました。
ソンジン:はい。でも、なんでだっけ?
ヨンケイ:あのメロディに歌詞をつけたとき、一番似合う声だったからです。
--- 収録曲は歌詞、さらには曲調も含め、全体的にせつなさを感じさせるものが多いですよね?
ウォンピル:僕たちがそういう曲が好きなのかな?
ソンジン:自然とそういう曲ができてくるからね。
ヨンケイ:でも、そうじゃない曲もたくさんありますよ?
ジェイ:「Dance Dance」とかありますから。
--- たしかに「Dance Dance」ははっちゃけてますもんね(微笑)。この曲は夏フェスを意識して作ったんですか?
ヨンケイ:これは、僕たちがコンサートをしているときに感じたことを表現した曲なんですよ。ステージから客席を見てると、もっと思いっきりはじけたいのに恥ずかしくて騒げないというようなお客さんがいるので、そういう人たちも含めて“みんなでもっと思う存分遊ぼうよ!”という思いを込めて作った曲です。
--- この曲で、初めてドウンさんが作ったメロディが採用されたんですよね?
ドウン:はい! コーラスに採用されました。僕も役に立ててよかったです(笑顔)。
--- 曲中の“ゴホン”という咳払いは誰が入れたんですか?
ソンジン:ジェイさんです。
ヨンケイ:あれはライブでもやってるんですけど。
ジェイ:入れるタイミングが結構難しいんですよ(微笑)。
--- そこはライブでも見どころですね。ところで、5人のDanceのテクニックは?
全員:あぁーー(苦笑)。
ソンジン:だから僕たちはバンドをやっているんじゃないですか!
--- そうでしたか(微笑)。「I Loved You」は曲が始まる冒頭に、虫の鳴き声が入ってませんでした?
ヨンケイ:入ってます。コオロギの鳴き声が。この曲はみんなで“夏の夜をイメージして曲にしてみよう”というのを先に決めてから作っていったんですね。それで、夏の夜の雰囲気を出すためにみんなで録音機材を持って漢江(ハンガン)に行って、コオロギの鳴き声を録音してきたです。
--- 口笛は誰が吹いてるんですか?
ウォンピル:あれはヨンケイさん。
--- 「All Alone」はジェイさんがアコギ、ソンジンさんがシェイカー、ウォンピルさんがグロッケン、ヨンケイさんがタンバリン、ドウンさんがカホンを演奏するアコースティックな楽曲でしたが。こういうアンプラグドなスタイルも、DAY6は得意なんですか?
全員:はい!!
ソンジン:ラジオの収録現場でバンドセットは組めないので、アコースティックで演奏するというのを僕たちはこれまでたくさんやってきたんですね。DAY6はメンバー各々が歌えて、各々のボーカルスタイルがあるので、歌うときにバンドヴァージョンだろうがアコースティックヴァージョンだろうが。どんな伴奏でも、そこにDAY6の歌がのれば、僕たちらしさは表現できるんですよ。僕たちは多様な音楽ジャンルが好きで、そのなかでもアコースティックはとっても好きなスタイルだったので、1度やってみたくてこの曲を作りました。
--- 「Letting Go(Rebooted ver.)」がアカペラグループのような合唱で始まるところも、DAY6らしさが出ているところじゃないでしょうか?
ウォンピル:これは最初からアカペラのアイデアがあった訳じゃなく、メロディを作っていく過程でこうなっていったんです。
ヨンケイ:最初に基本的なコードを作って、その上に確かウォンピルさんと僕がメロディをのせていったんですけど。それをアレンジしていく段階で、DAY6はボーカルが多いんだからその多さを生かそうということで「じゃあこの曲は最初からアカペラでスタートしてみよう」ということになったんですよね。
--- メインパート、アカペラでの合唱、それに加えて曲ごとにコーラスパートがとにかく多いところもDAY6の特徴なんだなと今作を聴いて思いました。ここまで歌えるようになるには、ボーカルトレーニングにも相当な時間を費やしたんじゃないですか?
全員:はい。
ドウン:たくさん。
ウォンピル:本当に歌のトレーニングはたくさんしましたね。特に練習生の頃は、徹夜してでも、できるまで歌ってましたから。
--- コーラスのアレンジもすべて自分たちでやるんですか?
ヨンケイ:僕たちが作ることもあれば、キャリアのある作家さんと一緒に作ることもあります。
--- このCD以外に、初回限定盤にはDVDが付いていて、特典として新録した3曲のスタジオライブの模様が見られる訳ですけど。それとは別に、アルバム収録曲はどれも素敵なオフィシャルMVがあるので、こちらもYouTubeなどでみなさんに見てもらいたいと思うんですが。アルバム曲のMVのなかで、おすすめの“BEST MV”を選ぶとしたら?
ドウン:僕は「You Were Beautiful」を見て欲しいです。曲とMVのストーリーのマッチングが素晴らしいですから。
ソンジン:僕は「Hi Hello」ですね。これも曲と映像がピッタリ合ってるのでおすすめです。
ウォンピル:「I’m Serious」です。海辺で撮影したので、見ていると清涼感が感じられますし。撮影しているときも、僕たちの息がすごい合ってて楽しかったです。なので、これを見れば、普段僕たちがふざけあってる感じも伝わると思います。
ジェイ:僕は「Dance Dance」が好きです。これも撮影がすごく楽しくて。僕たちの普段の姿がよく出てるMVだと思います。
ヨンケイ:「You Were Beautiful」ですね。これは「Congratulations」と同じ感情の流れで作った曲なんですけど。MVの監督に具体的にそれを伝えていた訳ではないのに、上がってきたMVを見たらこの2曲の映像がつながっていたので、とても驚きました。僕は悲しい気持ちになったときにこのMVを見るのが好きです。
--- 7月25日(水)に発売する新曲「Stop The Rain」は生形真一氏(Nothing's Carved In Stone, ELLEGARDEN) プロデュースということで期待が高まりますね!
ウォンピル:生形さんと一緒に日本でレコーディングをして、今までとは違うサウンドになってますので期待して待ってて下さい!
--- 10月には「DAY6 2nd LIVE TOUR in JAPAN」で、宮城、愛知、東京、福岡、大阪でライブが予定されていますよね。初めてDAY6のライブを見る方に、みなさんのライブをより楽しむためのアドバイスがあったらお願いします!
ウォンピル:これはどの国に行ってもいってることですが、とにかく気楽に楽しんで下さい。洋服は、ラフな格好で来て下さい。心もその洋服に合わせて、思いっきり遊ぶ準備をして来てもらえると嬉しいです。足元はぜひスニーカーで来て下さい!!
ドウン:DAY6のコンサートは、みんなで一緒に作るものですから。自由に騒いで。
ソンジン:叫んだり、歌うのも自由なので。歌いたくなったらぜひ一緒に歌いましょう!よろしくお願いします。
作品情報
DAY6
2ndシングル「Stop The Rain」
2018年7月25日(水)発売
重厚なトラックに美しいメロディーが絡むDAY6らしいエモーショナルなロックサウンド。
生形真一氏(Nothing’s Carved In Stone, ELLEGARDEN)プロデュースによるニューシングル。
[CD]
1. Stop The Rain
2. Falling
3. Stop The Rain (Instrumental)
4. Falling (Instrumental)
[DVD] ※初回生産限定盤のみ
1. 「Stop The Rain」ミュージックビデオ
2. 「Stop The RAIN」メイキングムービー
【HMV限定特典】クリアファイルB
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