CD 輸入盤

『フーガの技法』 エマーソン弦楽四重奏団

バッハ(1685-1750)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
4744952
組み枚数
:
1
レーベル
:
Dg
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

エマーソン・カルテットの『フーガの技法』

楽器指定がないため、様々な編成で演奏されてきたバッハの傑作『フーガの技法』に、弦楽四重奏という多声的な編成で取り組んだアルバム。曲順は初版譜をベースにしています。
 エマーソン弦楽四重奏団は、技術に優れ、アンサンブルの精度、パート間のバランスなどが常に高度な水準に達しているため、対位法的表現の要ともなる「かたち」についても完璧。モダン奏法で十分に歌わせながらも、個々のキャラクタリゼーションによる崩れなど無いのが大きな魅力ともなっています。
 弦楽四重奏による『フーガの技法』には、これまでにもジュリアード四重奏団やケラー四重奏団、ポートランド四重奏団、古典四重奏団、ベルニーニ四重奏団のものなどがリリースされており、人気のある領域でもありますが、エマーソン弦楽四重奏団の演奏は、弦楽四重奏ならではのクリアな声部表現による対位法解析の面白さを、情熱的にシャープに打ち出しているのが素晴らしいところです。
 なお、アルバムの最後は、オルゲルビュヒライン(オルガン小曲集)からのコラール「われら悩みの極みにありて」を弦楽四重奏で演奏して締めくくっています。(HMV)



J.S.バッハ:フーガの技法 BWV 1080(弦楽四重奏版)[80:10]

[1] コントラプンクトゥス 1(4声による単一主題フーガ)
[2] コントラプンクトゥス 2(4声による単一主題フーガ)
[3] コントラプンクトゥス 3(4声による単一主題フーガ)
[4] コントラプンクトゥス 4(4声による単一主題フーガ)
[5] コントラプンクトゥス 5(4声による転回応答フーガ)
[6] コントラプンクトゥス 6(フランス様式による4声の転回応答フーガ)
[7] コントラプンクトゥス 7(4声による転回応答フーガ)
[8] コントラプンクトゥス 8(3声による3主題フーガ)
[9] コントラプンクトゥス 9(4声による2主題フーガ)
[10] コントラプンクトゥス 10(4声による2主題フーガ)
[11] コントラプンクトゥス 11(4声による3主題フーガ)
[12] コントラプンクトゥス 14a: Canon per Augmentationem in contrario motu (反行系の拡大によるカノン)
[13] コントラプンクトゥス 12a(3声による正像フーガ)
[14] コントラプンクトゥス 12b(3声による鏡像フーガ)
[15] Canon alla Ottava(オクターヴのカノン)
[16] Canona alla Decima, in Contrapunto alla Terza (3度の対位による10度のカノン)
[17] Canon alla Duodecima in Contrapunto alla Quinta (5度の対位による12度のカノン)
[18] コントラプンクトゥス 13a (4声による正像フーガ)
[19] コントラプンクトゥス 13b (4声による鏡像フーガ)
[20] コントラプンクトゥス 14: Canon per Augmentationem in contrario motu (反行系の拡大によるカノン)
[21] コントラプンクトゥス 14(18): Fuga a 3 Soggetti (未完のフーガ)
[22] コラール:われら悩みの極みにありて(Wenn wir in hochsten Noten sein)〜オルガン小曲集より

エマーソン弦楽四重奏団

Recording: American Academy And Institute Of Arts & Letters, New York, United States; January 27 - February 04, 2003

Executive Producer: Christopher Alder
Producer: Da-Hong Seetoo
Recording Engineer: Da-Hong Seetoo



エマーソン弦楽四重奏団

 エマーソン弦楽四重奏団は、アメリカの詩人で哲学者のラルフ・ウォルド・エマーソンの名を冠して1976年に結成されました。ユージン・ドラッカー、フィリップ・セッツァーが第1ヴァイオリンを作品ごとに交代で受け持ち、ヴィオラはローレンス・ダットン、チェロはデヴィッド・フィンケルが務めています。
 結成以来、世界の主要都市への演奏旅行や音楽祭へ定期的に出演。レパートリーは幅広く、ハイドン、モーツァルトなどの古典的な作品から、20世紀作品に及び、気鋭の作曲家への新作の委嘱も行っています。1987年からは、ドイツ・グラモフォンと専属契約を結び、レコーディングを通じてその活動は世界的に高く評価されています。
 エマーソン四重奏団の演奏の特徴で触れなければならないのは、その完璧で、強靭なテクニックでしょう。4人の奏者がそれぞれソリストとしても立っていけるほどのテクニシャン揃いなのです。そして、そのテクニックの上に、シンフォニックでいて、かつ端正な音楽が創造(再創造)されていきます。今までの弦楽四重奏の世界では、こじんまりとした響きの中で、雰囲気重視の音楽が奏でられていれば良く、音の輝きや迫力はオーケストラ音楽に任せておく、というような演奏が多かったわけです。しかし、エマーソン四重奏団は千変万化の音色とすばらしい音量をもっていて、立体的な音楽空間を構築し、ダイナミックな表現力を駆使して、われわれ聴き手に情熱的に語りかけてきます。

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収録曲   

  • 01. フーガの技法 BWV1080::コントラプンクトゥスT
  • 02. コントラプンクトゥスU
  • 03. コントラプンクトゥスV
  • 04. コントラプンクトゥスW
  • 05. コントラプンクトゥスX
  • 06. コントラプンクトゥスY (4声、フランス様式による)
  • 07. コントラプンクトゥスZ (4声、拡大と縮小による)
  • 08. コントラプンクトゥス[ (3声)
  • 09. コントラプンクトゥス\ (4声、12度における)
  • 10. コントラプンクトゥス] (4声、10度における)
  • 11. コントラプンクトゥスXI (4声)
  • 12. 反進行における拡大によるカノン (14a)
  • 13. フーガの技法 BWV1080 コントラプンクトゥス]U (4声)::rectus
  • 14. inversus
  • 15. オクターヴにおけるカノン (15)::
  • 16. 3度の対位における10度のカノン (16)::
  • 17. 5度の対位における12度のカノン (17)::
  • 18. フーガの技法 BWV1080 コントラプンクトゥス]V (3声)::rectus
  • 19. inversus
  • 20. 反行進における拡大によるカノン (14)::
  • 21. コントラプンクトゥス]W (18)::
  • 22. コラール ≪われ汝の御座の前に進む≫ (≪われ悩みの極みにありて≫) BWV668a (19)::

総合評価

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面白い! スウィングしてる わたしが一番...

投稿日:2017/07/12 (水)

面白い! スウィングしてる わたしが一番好きなバッハ演奏は20世紀最後の年 雨のライプツィヒ市役所前広場で夜を徹して敢行された「バッハ没後250年記念コンサート」世界から集まった様々な形態の音楽集団や個人が”バッハ”を歌い継ぐ(演り継ぐ)演奏会 ライプツィヒ市民は傘もささず立ったまま”バッハ”に酔いしれていた そして聴衆を笑顔で踊らせたのがジャック・ルーシェ・トリオだった これがバッハだ これが音楽だと識った グールドの名を出すまでもない わたしたちをバッハに巡り合わせてくれた演奏家は枚挙に遑がないが 皆一様に面白い 面白くない音楽は音楽じゃない バッハじゃない エマーソンQのコンビューター・ミュージックであるかのような均一性ある音像再現は不可欠だ こうでなくてはバッハは聞こえない わたしはあの簡素なスコアを見ながら全曲を聞いた 見事に再現している しかも弛まない 不鮮明にならない 全てのラインが生きた声になって歌っている これでこそバッハが愉しめるというものだ そして何より”今”エマーソンQはバッハに遭っている その喜びが溢れている だからもっと嬉しい 日常生活の中で聞き続けられるバッハがここにある  

風信子 さん | 茨城県 | 不明

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これは或る意味ショッキングなCDだ。バッ...

投稿日:2007/12/16 (日)

これは或る意味ショッキングなCDだ。バッハについては現在、古楽等当時の響きに帰還すべく運動が盛んだが、このCDはジャズ、ロック、ポピュラー、民俗音楽等と云ったジャンルを超えて燦然と輝く音楽をクリエートしている。もうここにはバッハと云うコンポーザすらなんの意味をしない領域に入っている。 まさにクラシックの枠すら超えたリアル・ミュージックだ。聴くのも怖ろしい時がある。実は音楽は実は怖ろしい魅惑で人に享楽を与えているのだ。

はな さん | 東京 | 不明

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レビューでも触れられているが、学者が主張...

投稿日:2006/10/08 (日)

レビューでも触れられているが、学者が主張するさまざまな説を、これ見よがしに可能な限り実現・再現している。ここまでなら学究的トレンド主義者は感涙モノだが、その中で「充分にレガートで演奏していいなら楽器思い切り鳴らしていいじゃん」とフーガの技法の立場を利用して好き放題している。だからアカデミズムと教養主義に傾く評論家に評判がすこぶる悪い。でも最もエマーソンらしい演奏。音のテクスチャの面白さを摘み食いする軽さを纏う、まさに「ちょいワル四重奏団」の本領発揮。

ラジオデイズ さん | 九島 | 不明

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人物・団体紹介

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バッハ(1685-1750)

1685年:アイゼナハで誕生。 1700年:リューネブルクに移り、修道院付属学校の給費生として生活。 1703年:ヴァイマルの宮廷楽団に就職。 1707年:ミュールハウゼンの聖ブラジウス教会オルガニストに就任。同年、マリア・バルバラ・バッハと結婚。 1708年:ヴァイマルに移って宮廷オルガニストに就任。 1714年:楽師長

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