CD 輸入盤

無伴奏チェロ組曲全曲(1992)、チェロ・ソナタ集 ビルスマ、アスペレン(3CD限定盤)

バッハ(1685-1750)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
88725463872
組み枚数
:
3
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

Sony Classical Vivarte
バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲、チェロ・ソナタ集(3CD限定盤)
ビルスマ、アスペレン


ビルスマは『無伴奏チェロ組曲』を1979年にバロック・チェロで「SEON」に録音していましたが、この再録音盤では、ストラディヴァリの製作した「セルヴェ」を使用。弓はモダン・ボウで、弦はА線のみ裸のガット弦を使い、その他はガットを心材に使った普通の弦を使用しています。
 「セルヴェ」はチェロの中でも非常に大型なもので、コントラバスのような音色を持った独特な楽器のため、その楽器にあったロマンティックな解釈が採られることとなり、1回目の録音とは全く異なった演奏に仕上がっています。
 『無伴奏チェロ組曲』の世界は、ビルスマ本人が「広大であり、アプローチの可能性も無限である」と述べているように、非常に多彩で驚くほどその表情を変えてきます。なお、第6番だけはこの楽器では演奏不能なため、1回目と同じ5弦のチェロ・ピッコロを使用しています。
 『ソナタ』では、もともとヴィオラ・ダ・ガンバとオブリガート・チェンバロのための、トリオ・ソナタ形式で書かれた作品です。チェリストであるビルスマはこの作品を演奏するにあたって、チェロではガンバの音域より低いため、もう一本高い弦がはってある5弦のチェロ・ピッコロを使用。それにより小回りの効くこの楽器により大幅にテンポが速くなり、ポジティフ・オルガンの深めな音と全く対等な絡み合いともに、新たなるこの作品の表現方法を導き出すことに成功しています。
 このセットにはブックレットは付いておりません。トラック表は、各ディスクの紙ジャケットに記載されています。

【ビルスマについて】
1934年、オランダのハーグに誕生。幼少から父に音楽を習い始め、ハーグ王立音楽院でカレル・ボーンカンプにチェロを学んで優秀な成績で卒業。1959年パブロ・カザルス国際コンクールで優勝し、国際的な名声を得ます。  1962年から1968年までアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団首席チェロ奏者を務め、その間、グスタフ・レオンハルトやフランス・ブリュッヘン、ヤープ・シュレーダーらとクヮドロ・アムステルダムを結成してバロック演奏に力を注ぎ、やがてバロック・チェロ奏法を確立し、オランダ古楽界の重鎮として現在に至ります。
 ビルスマは、ソリストとして活躍するほか、室内楽ではガット弦を使用した弦楽アンサンブル『ラルキブデッリ』を主宰、夫人でヴァイオリニストのヴェラ・ベス、左利きヴィオリストのユルゲン・クスマウルらとともに、17〜19世紀の知られざる傑作をとりあげて話題を呼んでいます。彼はまた、古楽器だけにこだわることなく、モダン楽器をも使用した驚異的なレパートリーの広さでも知られており、そのディスコグラフィはすでにかなりの数に達しています(SEON・SONY・Channel Classics・Deutche Harmonia Mundi・MD+G・Teldec・Nonesuch・ATMA・Philips・Bayer・L'oiseau Lyre・Donemus)。
 演奏活動以外では、アムステルダムとハーグの音楽院での教授活動が重要ですが、さらに彼は、アンナ・マクダレーナバッハの写本のボウイングについて論じた著書も刊行。昔から批判の絶えない対象を意義深い存在と認め、そこに示された複雑なボウイングに取り組んでいます。
 名手ビルスマの演奏には、以上のような多彩な背景が認められ、そうしたことが、オリジナル楽器演奏の先駆者でありながら、常に努力し進歩し続けるという彼のアプローチを支えているものと思われます。もちろん、その謙虚で誠実な人柄が音楽に与える説得力については言うまでもありません。

【収録情報】
CD1, CD2
・J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲(全6曲)BWV.1007-1012

 アンナー・ビルスマ(チェロ、第6番のみチェロ・ピッコロ)

 録音時期:1992年
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
 原盤:Vivarte

CD3
・J.S.バッハ:ソナタ第1番ト長調 BWV.1027
・J.S.バッハ:ソナタ第2番ニ長調 BWV.1028
・J.S.バッハ:ソナタ第3番ト短調 BWV.1029
・J.C.F.バッハ:チェロと通奏低音のためのソナタ イ長調

 アンナー・ビルスマ(チェロ・ピッコロ)
 ボブ・ヴァン・アスペレン(ポジティフ・オルガン)

 録音時期:1990年
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
 原盤:Vivarte

総合評価

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無伴奏の第1番、冒頭からスケールの大きい...

投稿日:2013/05/15 (水)

無伴奏の第1番、冒頭からスケールの大きい響きがします。グイグイ引き込まれます。素晴らしい演奏です。お値段も素晴らしい。

カズニン さん | 東京都 | 不明

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   Stradivarius Servais の音に沈潜し...

投稿日:2013/04/06 (土)

   Stradivarius Servais の音に沈潜しています。頗る深みの有る音です。conntrabass ではやや重すぎ、viola では些か軽すぎます。modern cello は言うまでもありません。    Bach cello suites でゆったりしていたい時にこの盤は最適です。    欲を言えば、三枚組限定盤で出してくれるのなら、三枚目は Bijlsma 氏が cello piccolo で solo violin / Bach を録音したものにして頂きたかった者です。

四郎右衛門 さん | 大阪府 | 不明

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HMVレビューが詳しい、どの商品についても...

投稿日:2013/02/06 (水)

HMVレビューが詳しい、どの商品についてもこのくらい説明いただくと選択が楽なのですが。購入の目的はBWV1027〜1029です。本セットは無伴奏組曲全曲をつけてたったの千百きゅーーーじゅーえーーん(思わずジャパネットたかた社長をやってしまいました)。単発盤より安く迷わずこっちで購入。ただし、お値段だけに曲目解説パンフレットは付いていません。BWV1027〜1029はコッホ、レオンハルトの盤で初めて聴いたが2度聴きたいとは思いませんでした。ブリュッヘンのテレマン作曲ターフェルムジークの盤でビルスマの美音に驚き、再チャレンジというわけです。キーボードがコッホ盤のharpsでなくOrgなのが新鮮です。どんな楽器なのかは知りませんが、教会にあるデカ物とは違うようです。ヨーロッパの広場で大道芸人(ストリイトミュージシャン)が演奏する手風琴を思わすピコピコした響きです。これが調子よくて何とかついていくことができました(私、harpsが大の苦手なのです)。もちろんビルスマの音は美しい。聴いてもいい曲に昇格です。といっても一番しみたのは併録のJ.C.F.バッハのソナタの第1楽章だったというのがこの聴き手の耳の限界を示しています。その程度では無伴奏組曲は荷が重い。私はこの曲集を聴くのは3回目です。第1回目はLPでフルニエ盤を買ったとき、第2回目はそれをCDに買い替えたとき、いずれも1度聴きとおしただけです。3度目の今回は第1番のプレリュードはさすがに覚えていたが、後は途切れ途切れ。本曲集はカザルスがプログラムにのせ、以後チェリストの聖典となったのは有名なお話です。が、200年間忘れ去られていたという面にもご注目いただきたい。第1番プレリュード以外では一般受けする親しみやすさが乏しいと思います。無伴奏だから他の楽器で紛らせることもできません。私のような素朴な聴き手には娯楽にならないのです。だから、フルニエ盤があるんだろう、違いは何なんだ、ちょっと聴いて意見を述べよといわれても→断る(キリッ)。まあ、跳びはねれる部分ではもう少しそうしていただいた方が鑑賞のハードルが下がるような気はしました(あくまで素人の感じ)。演奏者に罪はないが、3度目も1回きりになりそうです。この歳になっては4度目があるかどうか。そんな体たらくで無伴奏組曲について評価できるわけもなく、星はBWV1027〜1029についてです。

西荻椿山 さん | 東京都 | 不明

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人物・団体紹介

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バッハ(1685-1750)

1685年:アイゼナハで誕生。 1700年:リューネブルクに移り、修道院付属学校の給費生として生活。 1703年:ヴァイマルの宮廷楽団に就職。 1707年:ミュールハウゼンの聖ブラジウス教会オルガニストに就任。同年、マリア・バルバラ・バッハと結婚。 1708年:ヴァイマルに移って宮廷オルガニストに就任。 1714年:楽師長

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