管弦楽付き声楽曲集 カンブルラン&南西ドイツ放送響、シュトゥットガルトSWR声楽アンサンブル、アイキン、ポールソン
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風信子 | 茨城県 | 不明 | 2018年10月31日
貴重な録音にしてベルリオーズの真実が記録されている その管弦楽法の先進性ばかり称揚される傾向があるが 幻想交響曲ですらその根底にこうした声楽的発想が音楽の根幹を支えているのだと知らなければ詰まらない ピアノも碌に弾けなかった作曲家だが 声という最も本源にあるものを引き出しにたくさん持っていたのだ どの曲を聴いても歌っても人間の自然な歌と鼓動が息づいている 歌いやすく美しいメロディーは柔軟に起伏し流れ自ずと人の心を歌い出す 繊細で柔和な歌い口は指揮者カンブルランの資質でもある ほとんど名のある指揮者の誰も取り上げないような小さな”歌”を管弦楽付きだからと言って妙に劇的に変に際立たせて特異な印象を纏わせたりしない 全体も静かに進行する ffがないわけではないが 高らかに叫ぶような演奏は皆無と言っていいほど聞こえない だが実にそれぞれの歌がしみじみとわたしの衷心に沁みてくる 女性的とも言える嫋やかさこそベルリオーズの真髄である あなたも如何1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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Hecotr | 埼玉県 | 不明 | 2010年03月02日
ベルリオーズの音楽が好きな方には、是非聴いて頂きたい録音です。比較的初期の作品が主体で、べルリオーズの素朴さ、純粋さが感じられますが、後の大作群を予感させるものがあります。ピアノ伴奏版と比べると、明確に感じられるのは、改めてべルリオーズの管弦楽法が創意工夫に満ちていたということです。ピアノ伴奏版は所謂歌曲(メロディー)ですが、オーケストラ伴奏版になると、曲の持っているドラマ性が一気に開放され、オペラの一部のように聞えてきます。しかも、まだあまり管弦楽法が発達していなかった時代に多彩な工夫を凝らし、全く古さを感じさせないところに驚かされます。録音の少ないレパートリーということもあり、極めて貴重な録音だと思います。地味ながら、これを取り上げたカンブルランの見識は流石と言えましょう。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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