吉野源三郎

本 君たちはどう生きるか 岩波文庫

君たちはどう生きるか 岩波文庫

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    せごびあ  |  愛知県  |  不明  |  2021年04月08日

    はじめは中学生向けかと思ったし、実際に中学生でも難なく読み進められる。50歳も過ぎればこのくらいの事は言えそう。に思うのですが、そうだろうか?なぜ岩波文庫にラインナップされたかが納得いく内容でした。

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    roseau  |  東京都  |  不明  |  2021年03月21日

     この作品は、もともと新潮社の『日本少国民文庫』シリーズの中で「少年のための倫理の本」としての位置付けで企画されて1937年に刊行された物語であり、その内容を1982年に岩波文庫版として発行したものが本書である。主人公は、(旧制)中学の生徒である通称コペル君。近所に住んでいる仲よしの叔父さんは大学を出て間もない法学士。コペル君が体験したことを叔父さんに報告すると、博識の叔父さんが深掘り解説した「おじさんのNote」をコペル君へ贈るという構成で、知的な中学生の目線で見た世間の様子と知的な大人からの補足情報との複合的な観点を程よく織り混ぜながら社会について考えさせる。表向きは「子供向け」の作品であるが、大人の読者にも示唆に富む内容であり、むしろ「多くの大人たちが読むべき本」としておすすめしたい。  なお、吉野源三郎著『君たちはどう生きるか』は現時点で複数の出版社から幾つかの種類が刊行されているが、その中でも、巻末に丸山真男による「『君たちはどう生きるか』をめぐる回想」が収録された岩波文庫版を強く推奨する。この「回想」は、当初は雑誌『世界』に掲載された吉野氏への追悼文を岩波文庫のために追記して再録したもので、丸山氏が本作品を昭和12年に読んだ時点で既に年齢の近いはずの「おじさん」よりも「コペル君」の立場で感銘を受けた旨や、回想を執筆した1982年当時の視点から社会的背景の違いなどを説明していて、現代の読者が理解を深めるためにも大いに有用である。

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