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ショパン (1810-1849)

CD 前奏曲集(25曲) メジューエワ

前奏曲集(25曲) メジューエワ

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    L.V.B  |  千葉県  |  不明  |  2019年09月18日

    ショパンがパリのフォンタナに宛てた手紙の中に、 ”親愛なる友、僕はパルマにいる。椰子、ヒマラヤ杉、サボテン、オリーブ、オレンジやレモンの木、竜舌蘭、イチジク、ザクロ-----そうなんだ。植物園の温室にあるありとあらゆる木々に囲まれている、空はトルコ石のような青、海は瑠璃色、山々はエメラルド色、そして空気は天国の空気だ。----” 最初の第一番ハ長調はこれを音楽に表現したのではないかと思われる。 メジューエワさんの音楽の才能は、この前奏曲集でもショパンコンクールの覇者のCDよりとても素晴らしいと思う。

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    TOCHIPAPA  |  広島県  |  不明  |  2015年10月20日

    最近まで馴染みのなかったメデューエワを、一気に聴くようになったきっかけが、この「前奏曲集」でした。  「前奏曲集」として初めて買ったのはポリーニでしたが、さほど感銘を受けず、アルゲリッチも良いとも思えず、という印象だったので、「ダメもとで味きき」くらいの気分でした。  が! 思いもよらず、このメデューエワでは、一曲々々、一音々々を味わい尽くしたくなるような響きを感じて何度も繰り返して聴くことになってしまいました。  とりわけ、8番、11番、16番などでは「感銘」「感動」を通り過ぎて、考え尽された表現なのか、それとも、異次元の才能なのか、と思わずCDプレーヤーを見つめてしまいます。  芸風が違いますが、「音を磨き上げて唯一無二の音楽を紡ぎだしている」という点では、ホロヴィッツのあの一度聴いたら忘れられない音の響きと相通じるものがあるような気がしました。  スケルツオ集などよりも年代が下ったぶん、まろやかさが加わっているのかなと思いますが、破格の演奏であることは論をまたないでしょう。  とはいえ、「ショパンらしくない演奏」という意味ではなく、どなたにもお勧めできると思います。

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    sadRed  |  千葉県  |  不明  |  2012年10月22日

    雨だれ(Raindrop)という、いいかげんで浅っぺらいニックネームのおかげで、その真髄が誤解されている15番を、最初から最後まで完全に真摯に弾いている。第一主題はショパンの基本テーマ「良(善)きものへの希求や想起」だ(ショパンの曲に、今そのものが良く、善く、明るく楽しい、というものはない。ノクターンの元祖フィールドも言うように、ショパンの曲は”病的”である…その正当な理由は紙幅の小さいここには書けないが)。対してその良(善)き想いを否定するかのように襲ってくる不吉な想いが“ショパンの嬰ハ短調”で鳴る第二主題だ。この曲は、このコントラストこそが、キモでありタマだ。そもそも私自身もメジューエワのこの演奏でこの曲の本質に目覚めたほうだが、第一主題をこんなにきれいにやさしく、そして第二主題をこんなに暗く不吉におそろしく、弾かれた15番をこれまで私は聞いたことがない。良(善)きものへのあこがれと、それを打ち消す不吉な暗い予感。それは、往時の“難民の元祖”ショパンが強く深く持っていただけでなく、今や、ほとんど世界中至るところで多くの人が持っている。そして作品28の全24曲は、その総体が、この二つの相反するものの葛藤にまみれている、深く病的な名曲だ、と言える。幸いにも“ポーランド難民”はヨーロッパの未来に二度と出現しないと思われるが、日本の現状には、小さな島をめぐり、えっ?また近隣諸国と戦争?、という不吉な予感がある。予感を警鐘として受け止め、平和の絶対的な貫徹に努めていきたいものだ。でなきゃ、かつて戦死したご先祖たちに申し訳ない。

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    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2011年01月09日

    メジューエワのショパンは、いずれも素晴らしい名演揃いであるが、この前奏曲集も素晴らしい。何よりも、この前奏曲集では、その表現力の幅広さを思い知らされた。メジューエワのアプローチは、ゆったりとしたテンポにより、旋律線を明晰に描き出していくという、ある意味ではオーソドックスなもの。ただ、メジューエワの場合は、抒情にかまけた曖昧さはいささかもなく、ショパンがスコアに記した音符の一つ一つをいささかも蔑ろにすることがない。それ故に、メジューエワのショパンには、威風堂々たる立派な風格が備わることになる。それでいて、音楽は実に優美に流れ、ショパン演奏に不可欠の繊細な詩情にもいささかの不足もない。これは、ショパン演奏に必要な要素をすべて兼ね備えているということであるが、そうした上で、曲想がめまぐるしく変化する前奏曲集を、巧みに弾き分けているのだ。演奏が悪かろうはすがないではないか。卓越した技量も素晴らしいが、メジューエワの場合は、あくまでもショパンの楽曲の魅力を表現することが大事であるという基本姿勢であり、卓越した技量だけが目立つなどということがないのはさすがである。有名な第15番などにおいて、とても若手のピアニストとは思えないような深みのある表現を行うなど、メジューエワのスコアリーディングの鋭さ、ショパンへの深い理解も大いに感じさせられるのも素晴らしい。録音も鮮明で文句なし。

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    風のクリスタル  |  兵庫県  |  不明  |  2010年02月02日

    10年前の演奏がトータル48分45秒という超スローテンポに対して、今回の演奏時間は43分30秒。音楽全体が丸みをおびてとても聴きやすくなっている。かといって平凡な演奏になったわけでは決してない。全ての音が鳴りきって、しかも音符のない静寂の表現が彼女は抜群にうまい。個人的にはこのCDが今年のレコード・アカデミー賞を受賞してもおかしくないと思う。それくらい素晴らしい演奏だ。

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