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ショスタコーヴィチ(1906-1975)

CD 交響曲第4番 ペトレンコ&ロイヤル・リヴァプール・フィル

交響曲第4番 ペトレンコ&ロイヤル・リヴァプール・フィル

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    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  2013年12月25日

    ついに最高傑作の第4番に挑戦、ということで周到な準備の上での演奏なのだろう。第1楽章第1主題の「マルカート」の徹底的な表出からして、気合の入り方が尋常ではない。そして終楽章最後の大クライマックスのポリフォニックな見通しの良さに至るまで、隅から隅までまさしく圧倒的な出来ばえ。もちろんコンドラシン/モスクワ・フィルの凄まじいテンションの高さは望めない(これはやはり初演者としてのプライド+60年代特有のもの、ちなみに私がこの曲を最初に聴いたのはLP2枚組のこの演奏だった)。その代わりここには総譜を完全に読み尽くした精緻さがあり、にもかかわらず果敢な表現意欲も少しも後退してはいない。全集1曲目の第11番では線の細さが否めなかったロイヤル・リヴァプール・フィルもこの全集録音を通じて成長したのだろう。この第4番は馬力を誇るソ連/ロシアのオケと比べても遜色ないほどの、堂々たる演奏だ。相変わらず録音も優秀だから、先のコンドラシンは別格として、この曲を初めて聴きたいという人には、ラトル/バーミンガム市響と並んで第一に勧められるディスクと言っていい。

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    フォアグラ  |  愛知県  |  不明  |  2013年11月26日

    ペトレンコの表現はシャープで大仰なところが一切ない。オーケストラ・コントロールは抜群であり、この大曲を最後まで凄まじい緊張感をもって引っ張る。ムラヴィンスキーがもしこの曲を振ったらこんな感じになったのではと思わせる圧倒的名演である。RLPOの見事さも絶賛したい。グローヴスやマッケラスの指揮でひなびた演奏をしていたのと同じ団体とはとても思えない。余談だが、私が初めてこの曲を聴いたのはハイティンク/LPO盤。30年程むかしだが、当時の音楽批評では酷評であった。それも演奏以上に曲に対して。高名な評論家は「所詮5番の試作にすぎない」と評したため、レコードを買うのに勇気がいったものだ。ところが聴いてみて一発で大傑作だと確信。「ラトルやチョンによってこの曲の真価がわかった」なんてのは嘘だ。突然の曲想の転換やパロディ語法といったこの曲の新しさに何度も聴いて慣れただけだろう。ハイティンクだって決して悪くなかった。評論家は一般リスナーの三週くらい遅れているという代表例である。

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    kamescian  |  神奈川県  |  不明  |  2013年11月23日

    すばらしいです.ペトレンコの全集,この4番の出来が良ければ,決定版になるだろうと思っていましたが,残りの13,14を待たずとも決定版全集といっても良いのではないでしょうか? もちろん13,14にも期待してますが.この4番の演奏,とくに新しいアイディアがあるようには聞こえませんが,とにかくアンサンブルの完成度が高い.弦がゴリゴリとリズムを立てるような弾かせ方が強いので,それが過剰に思われる人もいるかもしれませんが,サーカスのように入れ替わり立ち替わりする様々な楽想のすべてを細部に至るまで明晰に描いています.どんなに静かな経過部も響きに一定の緊張があって,表情を失いません.またRLPOというオーケストラはペトレンコのもとで明らかに腕を上げていると思いました.今回は木管セクションの美しさに耳を奪われます.とくにピッコロの奏者にBravo を贈りたい!

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    みたけ  |  不明  |  不明  |  2013年11月10日

    海外では既発売。この演奏、良いですよ!ラトルほどキレていません。ハイティンクみたいな横綱相撲でもありません。ミョンフンほどドライブさせていません。ましてやコンドラシンみたいにはなりようもありません。でも、みずみずしく、かつ細部にまで丁寧に目配せを仕切った素晴らしい演奏です。これほど純音楽的かつ健全に奏でられようとも、そこは4番なのです。曲が突き抜けさせてくれます。問題視されるであろうとして初演がかなり遅れた曲ではありますが、だからこそショスタコ=戦争といった影をまとわずに居られた曲なのかもしれません。ペトレンコのこれまでのショスタコの中でも特にお奨めの一枚だと考えます。良い指揮者が出てきたものです。

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