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ショパン (1810-1849)

CD ピアノ協奏曲第1番、第2番 ルガンスキー、A.ヴェデルニコフ&シンフォニア・ヴァルソヴィア

ピアノ協奏曲第1番、第2番 ルガンスキー、A.ヴェデルニコフ&シンフォニア・ヴァルソヴィア

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    ココパナ  |  北海道  |  不明  |  2021年03月15日

    ショパンが書いた2つの美しいピアノ協奏曲。ベスト盤はどれ?という質問に対し、私であれば、このルガンスキー盤を挙げる。ショパンの2つのピアノ協奏曲は、作曲者が若いころの作品で、それゆえの連綿たるロマンティシズムに満ちている一方で、オーケストレーションの未熟性なども指摘される。完成度、という評価軸で言えば、古今の名作と比べるものではないのかもしれない。しかし、そのような欠点を巧みにカバーするどころか、堂々たる名作然として完璧にスタイリッシュに磨き上げたどうなるか?そもそもそんな演奏が可能なのか?・・・ここで、こんなことを書くのは、要は「この演奏は、ほぼ前述の理想像通り」と言いたいからである。ルガンスキーが用いた手法は、作品と自身の位置関係をキープし、感情を完璧にコントロールし、徹底的に磨き上げた音で入念に弾きこなす、ということではないだろうか。その結果、あの濃厚な甘さが、独特の気品とコクを交えて、聴き手の前に立ち現れてきたのである。この曲、たしかにメロディアスな曲だったけれど、ここまで格調の高い音楽だったっけ?と多くの人が思うはずだ。あれほど多くの機会に耳にし、数々の演奏ですっかり聴き馴染んでしまった旋律が、ここまで新鮮に凛々しく響き渡るのはなぜだ。それが、ルガンスキーの芸術だからだ。それにしても、これらの曲を演奏するに際して、ここまで自身を制御して、音楽そのものの格式を高めさせることが可能なルガンスキーの精神力というのは、なかなか尋常ではない。

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