無伴奏チェロ組曲全曲 リン・ハレル(2CD)
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風信子 | 茨城県 | 不明 | 2017年01月13日
カフェのバッハ 歌うチェロの清々しい空気が仕事場を潤す ある時人気と名声を持ったチェリストのコンサートに行った バッハの無伴奏組曲全曲を一晩で弾くという 溢れる期待は緊張を生み 奏者と聴衆は大いなる達成感と疲労感を抱えて音楽堂を出る これが半分の演目三曲でも似たり寄ったりで バッハの無伴奏は重々しい時間の記憶の中に沈んでいる だが教会音楽ではない器楽曲をそんなつもりでバッハは書いただろうか 音楽の最も大きな効用 快楽と寛ぎをもたらす愉しきもの それが音楽だという当たり前のことをハレルのチェロは気づかせてくれる あの記憶がこの組曲を日常から遠ざけている 日々全曲を通して聴く機会を失っている ハレルの演奏は容易く聞き果せてしまう 歌って踊るチェロはバッハが願った時空に解放された バッハなんてという方にこそお奨めの一枚1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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Piro | 埼玉県 | 不明 | 2013年05月27日
たいして期待せずに一聴して、「これはいい」と思った。リン・ハレルの名はアシュケナージらの共演者として知られているかもしれないが、名盤数多ひしめくこのバッハ無伴奏のファーストチョイスとして挙げる方はそう多くないのではないかと推察される。ところが、当盤はなかなかよい。すっと入ってくるものがある。理由を探してみると、いい意味で楽譜に忠実なのかもしれないことに思い当る。周知の通り、無伴奏の残された譜面には速度や曲想、細かい指示などは一切ない。そこで演奏者の解釈が入る余地が多分にあるわけだが、一部の名盤の中にはあまりにも自己主張が強すぎて辟易してしまうものがある。当盤ではそのようなことは一切なく、楽譜の歌を活かしきっていて、極めて自然な声として聞こえてくる。実にさわやかな印象だ。ぜひ消え去ることなくラインナップに残り続けてほしい、そんな無伴奏である。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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