ひのき饅頭  |  愛媛県  |  不明  |  2005年08月11日

個々の声部の音域、通奏低音の数字記入がなく、フーガの終結部で１８世紀の器楽合奏の習慣に反していることなど、鍵盤楽器独特の語法が駆使されたこの作品。でも、鍵盤楽器では声部交差を明確に聴かせられない問題が生じます。バッハの時代には無かった弦四による演奏が、この問題に一石を投じています。しかし、より大切なのは楽器の問題より、どう演奏するか？の方です。演奏難度は極めて高く、ほとんどの録音が玉砕か壊滅状態です。成功することは滅多にありません。音楽になっているだけでも大推薦モノです。