ケルベロス第五の首 未来の文学

ジーン ウルフ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784336045669
ISBN 10 : 4336045666
フォーマット
出版社
発行年月
2004年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20cm,331p

内容詳細

地球の彼方に浮かぶ双子惑星を舞台に「名士の館に生まれた少年の回想」「人類学者が採集した惑星の民話」「尋問を受け続ける囚人の記録」という三つの中篇が複雑に交錯して語られる連作ゴシックミステリSF。

【著者紹介】
ジーン ウルフ : 1931年、アメリカ・ニューヨーク生まれ。兵役に従事後、ヒューストン大学の機械工学科を卒業。1972年から“Plant Engineering”誌の編集に携わり、1984年にフルタイムの作家業に専心するまで勤務。1965年、短篇“The Dead Men”でデビュー。以後『デス博士の島その他の物語』(1970)、“The Eyeflash Miracles”(1976)、“Seven American Nights”(1978)などの傑作中短篇を次々と発表、70年代最重要・最高のSF作家として活躍する。その華麗な文体、完璧に構築され尽くした物語構成は定評がある。80年代に入り『新しい太陽の書』シリーズ(全四部作)を発表、80年代において最も重要なSFファンタジイと賞される。現在まで20冊を越える長篇・10冊以上の短篇集を刊行している

柳下毅一郎 : 1963年生まれ。東京大学工学部卒。英米文学翻訳家・映画評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • KAZOO さん

    非常に名著だということですが、かなり興味のない人には難しいのかもしれません。SFミステリーとでも言ってしまうとそれまでですが背景や内容は考えさせてくれるものがあります。私は映画でアレクセイ・ゲルマン監督の「神々のたそがれ」に似たものを思い浮かべてしまいました。ほかの作品と同様に再度読むことになりそうです。

  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    SF、ミステリー、純文学、ファンタジーとジャンル分けが無粋に思えるくらいの天衣無縫さで描かれた双子星を舞台にした物語。自我は自分以外の存在によって自分との繋がりが緩やかでありつつも断絶している世界との境界を意識できるが、同時に固定化された「自我」が脅かされる不安定な世界で構成された自我から超越することは難しい。故に人が生み出し、紡ぎ出したこと全ては事実であり、同時に虚構である。静かだからこそ、不穏な空気が漂う三篇が緩やかな繋がりを持っていて芳醇な世界を構成しているのに気づいた時は陶然としてしまいました。

  • kokada_jnet さん

    この人がやっていることが、自分がSFや文学に求めることと、まったく違うのだな。作品の謎を解きたいと思えない。自分にはどうでもいい本だった。

  • hanchyan@飄々  さん

    毎日毎日いろんな小説を読んでればそりゃあ「あ、コレはこんな感じの」「ああいう雰囲気の」といった“ピンとくる”感覚をもつのは当たり前で、それは個々人の読解力とは別問題として身につく習性・スキルであり、要するに自分まだまだゼンゼン“門前の小僧”なんだなあと痛感。「本を手に取りそこに著されたテクストを読む」行為そのものがこれほどスリリングだったのはいつ以来だろう。著者お初。ものすごく面白かった。以下コメント欄にて、本書を手に取るきっかけとなった敬愛する読友さんのスタイルをまねて格話…というか各“章”の感想を。

  • kasim さん

    SFでファンタジーで民俗学の資料で、未来の話なのに19世紀辺りの気怠いフランス植民地ぽくもある、ウルフらしい雰囲気満載の物語。人類が植民した双子星を舞台とする三つの中編が「複雑に交錯し、やがて(…)一つの大きな物語と立ちのぼる魔法的瞬間」という謳い文句を誤解して読んでしまったが、最後にオチがどんと来るのではなく、『新しい太陽の書』と同様、いろいろな解釈の可能性があってどれもほんのりとしか立ち現れないガチの(ポスト)モダニズム文学でした。記憶、書くこと、分身、アイデンティティ。面白いけど難しすぎる。

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ジーン ウルフ

1931年ニューヨーク生まれ。兵役に従事後、ヒューストン大学を卒業。1965年、短篇“The Dead Man”でデビューを果たす。「アイランド博士の死」(1973)でネビュラ賞を受賞する。1980年より刊行が開始された四部作“新しい太陽の書”(早川書房刊)は、世界幻想文学大賞、ネビュラ賞、ローカス

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