売れ線真っ只中に発表されたアルバム。しかし、時代に迎合したという感じでもなく、どの曲もクオリティーが高いです。個人的には「ノスタルジア」、「マテリアルワールド」が大好きです。

浜田麻里さんを世の中に知らしめた大ヒット曲「Return To Myself」を収録したアルバム…ですが、キャッチーなタイトル曲を代表とする売れ線路線と、それまでのハードな路線との狭間で中途半端な印象も受けます。この後、開き直って（？）よりキャッチーな方向に進む名盤「カラーズ」へと繋がっていきます。

ディスク1に収録されている4曲の新曲がとにかく素晴らしいです。その後のベスト的な選曲も良いのですが、いっそのこと新曲4曲のみのスペシャルミニアルバムとして発表したほうがインパクトが大きかったような気がします。2枚目のアカペラアルバムは睡眠のお供に…

メタルファンには、とにかく最初の1〜2曲目を聴いて欲しいです。ゴシックメタルを彷彿させる1曲目、メロディックスピードメタルな2曲目。共に素晴らしいです（LOUDNESSの高崎氏参加）。他のメタルといった感じではない曲も素晴らしく、個人的には昨今のますますヘヴィーになっていく作風より、このアルバムにおけるハードとメロディアスなバランスが好みです。名盤だと思います。

それまでの数作がソフトな音楽性だったのですが、「あの麻里さんがロックに帰ってきた！」と思わせてくれた、ハードかつキャッチーなアルバムです。

ここ数年、枚数を重ねるごとにますますヘヴィーになってきていますが、遂にここまで来たか！というヘヴィーな作品。その分、メロディアスさが後退してしまっている感じもしますが…。しかし年齢を重ねてもなお、素晴らしいボーカルを聴かせてくれる麻里さんは、メタルファンの間だけではなく、もっと評価されるべきだと思います。初回限定盤収録のボーナス曲は佳曲といった感じかな？DVDはYouTubeでも見れるMV１曲のみで、もう少し特典映像なりライブ映像を収録していただければ嬉しかったです。

ファンが選曲したベスト・アルバムという事ですが、レコード会社が選曲しても、このような選曲になるのでは？というくらい非常にバランスの取れた、またレコード会社の垣根を越えた選曲の3枚組みベストアルバムです。アルバム未収録や企画物収録曲（本作も企画物ですが）からも選曲されていて、かつ年代順に並んでいるので、これから麻里さんを聴いてみようという方にもお薦めです。

子供の時から聴いているので、どの曲が好きかというのは歌声そのものが好きという感じなのでなかなか難しいですが、しいて選ぶとするとBlue Revolution,Return to Myself,Cry For The Moonが特に感慨深いです。最新作も不変のかっこよさでありました。

次のアルバムでAOR、ハードポップ路線に移行していくので初期の中ではメタリックな曲を聴ける最後のアルバムということになります。ハードな曲もキャッチーな曲もクオリティが高くうまく織り交ざっていて最後まで一気に聞けてしまいます。

メタリックな曲とキャッチーな曲とのバランスが程よく80’Sの空気感を感じ取ることが出来るアルバムです。ギターはあの松本孝弘氏という今考えるとすごい豪華な布陣でカヴァー曲も圧倒的歌唱力で自分の色に変えてしまっている麻理さんはすごすぎます。