ドン・フェルダーをギタリストとして加え、またプロデューサーをジョーンズからビル・シムジクに代えてレコーディングされたサード・アルバム オン・ザ・ボーダー(On The Border) を1974年に発表。よりヘヴィなロックンロール風味の作品となった。ここからはジャック・テンプチン&ロブ・ストラドリン作“過ぎた事”とドン・ヘンリーの渋いヴォーカルをフィーチャーしたバラード“我が愛の至上”などがシングル・カット。特に後者は彼ら初の全米ナンバーワン・ヒットとなり、人気を更に幅広いファン層に広げた。
そして1975年に発表された通算4作目 呪われた夜(One Of These Nights) が、初の全米ナンバーワン・アルバムに。この作品からはタイトル曲や“いつわりの瞳”、“テイク・イット・トゥ・ザ・リミット”と3曲のヒットも生まれ、彼らはもはや当代アメリカを代表するバンドと呼んで差し支えなかった。ただこの後1975年末に、バンドの方向性に疑問を感じたリードンが脱退するという事態も起こっている。
この後イーグルスが再び一緒に姿を現したのは1998年1月のことだった。ロックンロール・ホール・オブ・フェイムの席で、現メンバー5人にリードンやマイズナーを加え、パフォーマンスを披露した。またミレニアムを控えた1999年の大晦日にロサンジェルスのステイプル・センターでライヴを敢行、その模様がボックス・セット イーグルス・ヒストリー(Selected Works1972-1999) (2000年リリース)に収められたことはまだ記憶に新しい。そして2003年、「Farewell I」と称したツアーを敢行し、待望の新曲Hole In The Worldと新作アルバムを自身のレーベルからリリ−スする。