Comp.symphonies: Cluytens / Bpo
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ポックン | 千葉県 | 不明 | 27/December/2010
2010年に再発売された格安輸入CDセットの中で、とりわけ価値ある一品だと思う。以前買った同内容のCDが手元にないので改めて比較はできないが、音質が改善され聴きやすくなったように思う。また、月並みだが、クリュイタンスは偶数番号曲との相性が良いとの思いを新たにした。 特に2番と4番は、ベルリン・フィルとしては空前絶後の名演ではあるまいか。ワルターのような名料理長が作り出す濃厚な味わいはないが、素材の良さが天下一品だ。但し、奇数番号、特に5番と9番は、クリュイタンスのすぐ後にカラヤンが例外的に素晴しい演奏をしているので影が薄い。とはいえ、1960年前後のベルリン・フィルハーモニーは良い響きを出すオーケストラだった、という感慨を抱かせるのに充分のセットだ。1970年代以降、カラヤン・サーカスの影響もあってか、ベルリン・フィルはダイエットをし過ぎて痩せぎすの美人になってしまった。豪華な衣装に身を包んだ痩せたモデルのファッション・ショー。1970年代後半の カラヤンのベートーヴェン交響曲全集を聴いたとき、そんなことを思った。その後、モデルは相変わらず痩せたまま、衣装まで貧弱になっていく、そんな印象が現代にはある。価値観の違い、と言えばそれまでだが。1 people agree with this review
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せいろく | 福島県 | 不明 | 23/December/2010
初めて買った(親に買ってもらった)LPの一つがこの田園でした。今回聴いても実に伸びやかで瑞々しく、気持ちのいい演奏です。これは他の曲にも当てはまり、オケの響きも厚みがあるが重くなく、ベートーヴェンを聴いたという満足感を十分に感じさせてくれます。改めてクリュタンス、ベートーヴェンの凄さを感じました。0 people agree with this review
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ShinT | 東京都 | 不明 | 29/September/2010
LP時代から偶数番号が名演であると聞かされ続けていたが、実際に自分の耳で聴くのはこれが初めて。むしろ奇数番号が素晴らしいと感じた。全体に緩徐楽章はそれほど遅くなく、終楽章を落ち着いたテンポで運ぶという、フランス系の指揮者にしては意外な伝統的スタイルが、重厚かつフレーズの出をしっかり弾き込む当時のベルリンフィルの演奏スタイルに良くマッチしていて、カラヤンが音楽監督になって数年後にこのような音楽が鳴っていたのは驚きである。(テンポに関して唯一の例外は第8番の第1,第4楽章のアレグロヴィヴァーチェが遅いこと。何か意図があってのことだろう。) この全集を単純に「クリュイタンスがフルトヴェングラー時代の響きを残したベルリンフィルの持ち味を生かした万人向きの演奏」と括ってはクリュイタンスに失礼というものだろう。バルビローリとのマーラー九番以上に指揮者が評価されてしかるべきだ。 限られた紙幅で一例を挙げれば、「運命」の終楽章。巌のように揺るぎないがっちりとしたテンポで始まり安っぽいアッチェルランドを行っていない。独墺系の指揮者、オーケストラの演奏でもなかなかこうは行かない。それに、ここで叩いているテーリヒェンと思われるティンパニが曲想と表現を見事に生かしている。 録音は木管楽器がオフ気味で特に第九はボケボケなのが残念だが、逆に、いくつかの曲に参加していると思われるオーレル・ニコレのフルートがそのような悪条件をものともせず響き渡っているのが聞き物で、管楽器のオクターヴユニゾンの下支えの見事さなど、今となっては聴くことのできないベルリンフィルの響きを味わうには充分だろう。2 people agree with this review
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アッキ | 茨城県 | 不明 | 09/May/2010
クリュイタンス&ベルリンフィルのめずらしい組み合わせ、 さらにフルトヴェングラー時代の楽員がほとんどなので貴重なものと思います。当然、演奏は大指揮者時代の伝統的なものとなり、時代のかかった芝居を観ているのに近い感覚となります。個人的には(皆様絶賛されています田園含めて)スイトナーの方が時代の隔たりを感じさせず、楽譜に忠実、優れた演奏(指揮者というより作曲家が前にいる演奏)なので、あまりこの全集に手を出すことはないのですが、第4 第7 第9など、時々 往年の名演に浸りたいとき、これはこれで必要なCDとなります。2 people agree with this review
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eroicka | 不明 | 不明 | 29/April/2010
年季の入ったファンの中には、LP時代後期、EMIセラフィムシリーズの1300円LPにあったクリュイタンスの演奏で田園や第九を聴いた方は多いはず。当時から定番の一つとして知られたものだ。15年ほど前ごろにRoyal classicsやDischyなどから廉価盤で全集が出て、最近はEMIが廉価盤で出すなどロングセラーとなっている。演奏は総じて遅めのテンポで、フルヴェン時代の名残が色濃いベルリンフィルの重厚な響きを生かしつつ、古典的な均整美や明るいロマン性を引き出している。特に精緻な「田園」は世評が高く、第9も合唱や独唱がすばらしく、ロングセラーの名に恥じぬものだ。いずれにせよ、フランス・ベルギー系の指揮者に対し、一般的に抱くイメージからすると、かなりドイツ風の骨っぽい演奏に仕上がっている。未だにロングセラーになっているのは頷けよう。4000円前後からそれ以下のベートーヴェン交響曲全集といえば、カラヤンやバーンスタイン、サヴァリッシュ、マズア、ブロムシュテット、クレツキ、ケーゲルなど、いまや良質な廉価盤が目白押しだが、その中でもファーストチョイスには最適なものの一つという位置づけには変わりあるまい。惜しむらくは録音で、(ステレオ初期のEMIの録音に共通する問題だが、)音場の広がりや全体の響きを重視するあまり細部が聞き取りにくく、ヒスノイズが目立つのが惜しい。もっとも、数年前のカラヤン・フィルハーモニアの全集(第8のみステレオ)やシューリヒト・パリ音楽院の全集(第9のみステレオ)に比べたら、50年代後半に全部ステレオというのは幸運ともいえ、いささか欲張りすぎなのかも知れない。なお余談だが、この全集の第8は、LP時代、EMIとは別の某レコード会社が「フルヴェンのライヴ」として音質をモノラルに劣化させ偽装し、LPを発売したことがあったらしい。10 people agree with this review
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ホクトベングラー | 山梨県 | 不明 | 09/February/2010
全集としても素晴らしいと思うが、やはり皆さんが高い評価を与えている「田園」の演奏は素晴らしい。何百とあるCDの中でもこれほど格調が高い演奏は無いのではないか、と思う。カールベーム、やブルーノワルターの演奏も確かにすばらしい。しかしゆったりとしてゆるぎの無いクリュイタンスの演奏はそれよりも上をゆく。最終楽章はミレーの晩鐘を思わせ、いつ聴いても胸が熱くなる。これ以上の演奏が出ることが今後あるだろうか、そんな思いがする。 録音もこの頃のEMIにしては抜群に良い。 ただし残念に思うことは、ジャケットのデザインがいつも悪いこと。 今まで出ている国内盤を含めても、扱いが不満だ。 綺麗な内容にふさわしいデザインで出してもらいたい。3 people agree with this review
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take | 滋賀県 | 不明 | 02/December/2009
これはすばらしい。ドイツのオーケストラとフランスの指揮者両方がいいところを出し合い、融合しているように感じた。9番以外はすべてよいと思う。美しい弦、みずみずしい木管、本当に美しい演奏。感激して涙が出そうになったところが何度もあった。録音もよく、とても50年ほど前の録音とは思えない。 まだ聞いてない方はぜひぜひ聞いていただきたい。6 people agree with this review
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MONO | 東京都 | 不明 | 12/July/2009
この全集の中では「田園」の評価が突出している。理由は「田園」をこよなく愛する人がこの曲に求めるものを、極めて高い次元で表現しているからだ。私もこの曲を愛する者として、クリュイタンス盤を愛聴している。フィナーレのクライマックスでは自然と涙が流れてしまう。この演奏が好きな方は、朝比奈/新日フィル盤、ベーム/VPO盤(1977年東京ライヴ)もお聴き頂きたい。私はこの3つが、最も素晴しい「田園」だと思う。1 people agree with this review
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古渡 弁蔵 | 北海道 | 不明 | 05/May/2009
すばらしいベートーヴェンだ。音に勢いがあり、しかも潤いもある。音楽が生きている。すべてがすばらしいが、特に第6、第3、第4、第2は空前絶後の超名演!聴いていない方は是非ご一聴あれ。ただし、私の再生装置では音飛びを起こす。これはとても残念。輸入盤の一部レーベルとは相性が悪いみたい。へぼな装置ならこんなことはないのだが。これがなければ五つ星なんだが・・・0 people agree with this review
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トラトラトラ | 佐賀 | 不明 | 19/March/2009
そのまんま。恐ろしいくらいにフルヴェン時代のベルリンフィルの音が残っている。クリュイタンスの慎み深い(慎み深すぎる?)、堅実な芸風でその音色の美しさが映えている、ものを言っている。録音もよいし、オケの音を楽しむ空前絶後の逸品。フランス趣味大爆発の、第九の合唱も大いに楽しめた。0 people agree with this review
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たかどん | いばらき | 不明 | 27/February/2009
この価格で全曲 大満足して聴けましたことを感謝します。全集はプレトニョフしかありませんでしたが、まともなベートーヴェン全集も欲しくこのクリュイタンスにしました。この2種類共にフルオケ編成ですが対照的です。この2種類がそろい、生活に刺激あるものを感じます。最近 仕事も調子いい!!1 people agree with this review
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sakaroku | 富山県 | 不明 | 30/September/2008
ザンネンながら、このセットの三枚目は、再生できる機種を選びます。小生のTEAC VRDS-25Xで再生出来なかった外、DENON CD-DS10Vでも再生できなかったとのことです。演奏自体は、6番は当然として、他も素晴らしいものなのですが…。廉価版の方だと、問題なく再生できたのが、ホントわかりませんねぇ・・・2 people agree with this review
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mid&massa | 三重県松阪市 | 不明 | 26/September/2008
昔セラフィムレーベルで出ていたLPを持っていた。懐かしくて買ってしまった。3も5も6もいいじゃありませんか!特に2なんか最高です。7も捨てがたいし9だって酷評されまくっているが何回も録り直してツギハギの作られたきれいな音(カラヤンに代表される)なぞよりよっぽどマシやんか!ジンマンなんかのよりよっぽどええのんと違うかなあ?グレートスタンダードてゆうたらおこるかなあ?天国のクリュイタンスさん・・・・3 people agree with this review
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金ちゃん | 長崎 | 不明 | 26/September/2008
オーケストラの音が磨かれているように美しい。木管の美しさといったら思わず聞きほれてしまう。ドイツ系の指揮者と比べると8や9はテンポが独特だが、それも良い。9は4楽章の声楽が立体的で広がりがあり感心した。今までフルベン、ワルター、クレンペラー、セル、スウィトナーと聴いてきたが、クリュイタンスはそれに劣らないどころか、もっとエレガントで立派な演奏です。3 people agree with this review
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伊豆のクラシック&鉄道マニア | 静岡 伊豆市 | 不明 | 23/September/2008
7番、8番はLP時代から永く愛聴したもので、品格があり、とても美しい演奏。3 people agree with this review
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