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2011年6月8日 (水)

無人島

無人島 〜俺の10枚〜 【toto 編】

音楽好きには、超定番の企画“無人島 〜俺の10枚〜” !!なんとも潔いタイトルで、内容もそのまんま、無人島に持って行きたいCDを10枚チョイスしてもらい、それぞれの作品に込められた思い入れを思いっきり語ってもらいます!ミュージシャンとしてルーツとなるもの、人生を変えた一枚、甘い記憶がよみがえる一枚、チョイスの理由にはそれぞれのアーティストごとに千差万別です!第74回目のお客様はHMV ONLINEがドススメ中の詩人totoが登場!
無人島企画はじまって以来!なんと全てお気に入りの“本”をチョイスしてくれました〜!

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toto

toto toto(トト)詩人・作詞家 東京の下町出身。
すべてをやわらかく包み込む天性の声を武器に、ヒップホップバンド「SUIKA」のフロントマンとして3MCの一翼を担い、フジロック出演等を経てこれまで5作品を発表、フランスでも流通している。ポエトリー・リーディングという独特スタイルが男性ラッパーが中心だったシーンの中で注目を浴び、KEN THE 390、COMA-CHIらを輩出した伝説のイベントSSWS(Shinjuku Spoken Words Slam)でも強豪MCたちを物ともせず上位に食い込んだ。以来、降神(なのるなもない)、STERUSS、タカツキ、小林大吾等、引っ張りだこで数々の客演をこなしている。リアルとおとぎ話の間を自由に行き交う詩の世界観への評価も高く、中山うりの映画挿入歌をはじめ、特に女性シンガーの作詞も手掛け、テレビCMにまで活躍の場を広げている。
www.totonote.com

NORIKIYO
『○ To ○』 / toto
2011年6月8日発売

「明かりのように灯る声がある。」HIP HOPバンドSUIKAのtoto初ソロとなる、待望のポエトリー・リーディング・アルバム!すべてをやわらかく包み込むような天使の朗読が、生楽器を効果的に使用したオーガニックかつバラエティ豊かなトラックに載り、toto本来の魅力が全開に引出されている。totoの真骨頂とも言えるファンタジーなポエジーに満ち、多くのゲストを迎え、音楽性の強い前半と、より母性に溢れ、パーソナルな世界観が強まる後半、レコードのA面、B面のように二つの世界によって構成された素晴らしい作品。



収録曲

01. ドア / 02. 雲の上のお話 with タカツキ、ATOM、小林大吾 / 03. windy / 04. しゃだんき / 05. 星の航海術 with なのるなもない / 06. 羅針盤ピカリカ / 07. 輪廻でねんね ~ rinne de nenne / 08. とわとわ with NICO / 09. わたしのうちゅう / 10. ま! with Harunicof / 11. 竜のアーチ / 12. 大河 / 13. とってんぱらりのぷう

toto が選んだ10冊!

    01.ピーターネルソン著 日本ツリーハウス協会訳 / 『ツリーハウスをつくる』

せっかく無人島にいくんだったら、(流れ着いたのかもしれないけど)こんな家に住みたいでしょう?木に優しい作り方を徹底している文章にとても愛を感じます。休みの日にパラパラとめくっては空想に耽っていた夢をかなえるチャンス!生かしたいです。ちなみにシリーズで、「ツリーハウスで遊ぶ」「ツリーハウスで夢をみる」もあるんですけど、まずは作れないとはじまらない!ので 「ツリーハウスをつくる」を持って行きます。

 

    02.レオレオ二 作 / 『はまべにはいしがいっぱい』※取扱いなし

かわべやうみべの、たくさんのいしことの精密な絵が美しい絵本。この本を見ながら、こんな石、見てみたいなあって想像してましたが、せっかく無人島にいくならたくさん石をあつめて飾りたいです。もちろん、ツリーハウスの中にたくさん!ああ、たのしみ!
 

    03.ゲイリースナイダー著 / 『惑星の未来を想像する者たちへ』※取扱いなし

山と渓谷社さんのこの本は、ゲイリーが日本へ来た時に買いました。何度もページを開くけれど、興味をひくものがあるとすぐ脱線。戻ってきた頃にはまた一から読み直し。知らないことだらけ。付箋をして何度も読んでるけど、付箋の位置が変わるだけで読む度につねに新しい発見と教えがあります。詩人は、行動ありき。しっかりと生きて、そのあとに残る言葉の説得力。この時代の人達は、スケールが大きい!大好きなナーガさんの詩集ももっていきたいし、山尾三省さんの屋久島の光あふれる言葉も連れて行きたいし、ななおさかきさんの歩く速度をずっと持って行きたい。どれも無人島で、あらためてしっかり読んでみたい本です。
 

    04.ミヒャエル・エンデ / 『はてしない物語』

えんじいろの、ハードカバーのこの本は持っているだけで、物語の続きにいるような気持ちにさせてくれます。灼熱の無人島で、日が落ちたあとろうそくの灯りでさあ、物語の中へ。そして絶対にハードカバーで、表紙にヘビのからみあった模様がついているものを普段はゆっくりと読み直せないので、持って行きたいです。
※おまけ
SUIKAの「つづれおり」という曲の中でもこの本が登場しています。
 

    05.デレク・ジャーマン著 / 『クロマ』

色彩に関するこれだけ美しい言葉を、忘れないように。大切に時々、ほんの時々読みます。金貨壷とか、日本ではぱっと浮かばない単語がたくさんでてくるところも、ドキドキするのです。色。それは知ってるようで知らない、見えているはずのもの。新しい色の中で暮らしたあと、この本がどう見えるのかもっとキラキラと理解できますように。
 

    06.灰谷健次郎 編集 長新太 絵 / 『子供の詩集 たいようのおなら』

こどもたちのテーマは、親や先生が多いです。これを読むと、大人は大反省して、ごめんごめんごめんよーとこどもたちをぎゅーっと抱きしめてしまうでしょう。もし島で他の子供たちにあったら、一緒によんで大笑いしたり、涙したりしたいです。
 

    07.マイケル・ドリス作 灰谷健次郎 訳 / 『朝の少女』※取扱いなし

海の近くで暮らす家族。この作品に出てくるお父さんとお母さんの素敵なことと言ったら! 美しい視線。きらきらとした朝と、深く向き合う夜。そして最後に言葉を無くし深く考えさせられる本。 自然とどう向き合うか、家族とどう向き合うかバイブルとしてツリーハウスに置いておきましょう。
 

    08.福田里香 著 / 『果物を楽しむ100の方法 お菓子とリキュールと保存食』※取扱いなし

美しく、楽しく、作ってみると本当においしい!福田里香さんの本の大ファンですが、この本はもう我が家の味になっているものがたくさんあるので、持って行かないと大変です。無人島にはどんな果物があるのか、それはそれは楽しみです。スターフルーツ?ランブータン?マンゴーパパイヤはきっとありますね。実際、作れる環境かわからないけど、きっとこの本があってよかったー!と思うときがあると思うので、持って行きます。
 

    09.サン・テグジュベリ / 『星の王子様』

バラの花を見ると、小さな王子様を思い出す人もいるかもしれません。今の季節、たくさんのバラが風に揺れているけれど、小さな星にたった一輪咲く大切な花を守っている王子様が大好き。王子様は空を見ると、いつも懐かしい大好きなバラがいます。無人島で、遠くの水平線を見て涙しちゃったら、王子様の気持ちに寄り添って、がんばります。つらいなあ。。。

 

    10.ミヒャエル・エンデ作 / 『モモ』

相手の話を聞くってことを、ちゃんと思い出すにはこの本が一番。時間とはなんだろう。どうして忙しいのに時間がないのかな。何回読んでも終わるのがもったいなくて、最後は大切にちょっとずつ読みます。文章から音楽が聞こえてくるような本はなかなかありません。深く深く映像が浮かんで、うたが聞こえてきます。大好きなモモと、無人島でがんばります。

本って何回読んでも発見があって、何度も読んだ本は、ひらくたびにおかえりって言ってくれる。
本さん、いつもありがとう。

 

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