アルモニ・ユニヴェルセル／コンチェルト・グロッソ

2013年5月12日 (日)

コレッリ没後３００年
コレッリを愛した作曲家たちによるコンチェルト・グロッソ

2013年はコレッリの没後３００年にあたります。イタリア・バロックを代表する作曲家でありヴァイオリンの名手としても活躍しました。とりわけ合奏協奏曲（コンチェルト・グロッソ）の様式を確立したことで有名で、コレッリの合奏協奏曲作品６は彼の最高傑作でもあります。このコレッリの功績は後の作曲家たちへ影響を与え、このアルバムにはそのような作曲家たちの作品を収録しています。
　ジョヴァンニ・モッシはコレッリの弟子であったと言われており、作風にもその影響は見てとれます。ヴァイオリンのヴィルトゥオーゾとして知られるロカテッリ。初期の作品はコレッリの影響を受けており、ここに収録されている作品１として発表した12曲の合奏協奏曲の第４番は、まだヴァイオリンの技巧的な面はみられません。そしてイタリアでヴァイオリンのための作品を多く作曲したヴィヴァルディはコレッリの後を受け、合奏協奏曲を発展させています。そしてコレッリの後継者として名高いジェミニアーニ。恩師への敬意を表したコレッリの作品５に基づく12の合奏協奏曲集があります。
　演奏はフロリアン・ドイター率いるアルモニ・ユニヴェルセル。2003年に結成され、鋭い感覚を持つ若手ピリオド楽器アンサンブルです。（キングインターナショナル）

【収録情報】
・コレッリ：合奏協奏曲 Op.6〜第4番ニ長調、第1番ニ長調、第7番ニ長調
・モッシ：合奏協奏曲 Op.3〜第3番ニ短調
・ロカテッリ：合奏協奏曲 Op.1〜第4番ホ短調
・ヴィヴァルディ：協奏曲ヘ長調 RV.765（2本のヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための）
・ジェミニアーニ：合奏協奏曲（コレッリの作品5に基づく）〜第12番『ラ・フォリア』

　アルモニ・ユニヴェルセル
　フロリアン・ドイター、モニカ・ヴァイスマン（ヴァイオリン、指揮）

　録音時期：2012年10月8-11日
　録音方式：ステレオ（デジタル）