ロホタンゴ／アーウィン・シュロット・ライヴ

2013年10月29日 (火)

ロホタンゴ
アーウィン・シュロット・ライヴ

深みのある美声とエキゾチックな舞台姿で、着々とその名声を高め、活躍の場を広げてきたバス・バリトン歌手、アーウィン（エルウィン）・シュロットの映像作品。ソニークラシカル移籍第１弾となったCDアルバム「ロホタンゴ（赤いタンゴ）」と似た選曲のコンサートを収めたライヴ映像で、2013年6月にベルリンのアドミラル・パラストで収録されています。
　シュロットは、年間平均気温が東京とほぼ同じというウルグアイのモンテビデオの出身で、早くから声楽の勉強をして22歳でオペラ・デビュー。地元モンテビデオはウルグアイ・タンゴの本場ですが、ここではより一般的なアルゼンチン・タンゴの名曲を中心にとりあげており、オペラ歌手によるタンゴ・エンタテイメントともいうべき洗練されたスタイルとなっているのが特徴。
　アルバム・タイトルにもなっている「ロホタンゴ」は、2011年のベルリン・ガラでもシュロットが歌っていたパブロ・シーグレルの名曲で、そのシーグレルはピアソラ演奏の権威でもあり、彼が編曲を務めたのが、CDアルバム「ロホタンゴ」でした。シーグレルによって監修されたアルバムの完成度は高く、ドイツ版グラミー賞ともいうべき「エコー賞」を授賞してドイツで高い評価を得たのは記憶に新しいところで、それがきっかけでシュロットは一連のタンゴ・コンサートを世界各国でおこなって好評を博し、その最新ライヴにあたるのが今回のライヴ映像ということになります。
　ちなみにこのライヴでの共演者は、ピアノと音楽監督を兼ねるフランティシェク・ヤーノシュカが率いるロホタンゴ・アンサンブルとなっており、CDとはまた違った魅力を楽しむことができるものと思われます。（ＨＭＶ）

【収録情報】
・ピアソラ：リベルタンゴ
・ガルデル：想いの届く日
・シーグレル：ロホタンゴ
・ピアソラ：チキリン・デ・バチン（バチンの少年）
・ピアソラ：迷子の鳥たち
・ピアソラ：アディオス・ノニーノ
・コビアン：ノスタルヒアス（郷愁）
・ジョビン：Insensatez（ハウ・インセンシティヴ）
・ピアソラ：オブリビオン（忘却）
・ピアソラ：Rinascero（3001年へのプレリュード）

　アーウィン・シュロット（バリトン）
　ロホタンゴ・アンサンブル
　フランティシェク・ヤーノシュカ（ピアノ、音楽監督）

　収録時期：2013年6月4日
　収録場所：ベルリン、アドミラルス・パラスト（ライヴ）

　画面：カラー、16:9
　音声：ステレオ
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