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【訃報】ジョン・ヴィッカーズさん 点鬼簿へ戻る

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2015年7月14日 (火)


名テノール、ジョン・ヴィッカーズさん死去

ドラマティック・テノールとして活躍したジョン・ヴィッカーズさんが、7月10日、カナダのオンタリオ州で亡くなられました。88歳でした。心よりご冥福をお祈りいたします。

【プロフィール】
1926年10月29日、カナダのプリンス・アルバートに誕生。ヴィッカーズは少年時代には聖歌隊で歌っていましたが、やがて医学の道に進みます。しかし、あるときオペレッタに出演したのを機に、歌手志望に転向、1950年にはトロント音楽院に進んでヘルマン・ガイガー・トレルやジョージ・ランバートに師事、1951年からオラトリオなどを中心に歌手活動をスタートし、1952年、カナダ放送協会のコンクールで第1位を獲得するに至ります。
 その後、1954年にカナダ・オペラ・カンパニーで『カルメン』のドン・ホセ役でデビューしてオペラ歌手としての実力を認められ、1956年にはストラトフォード音楽祭でブリテンの『ルクレティアの陵辱』に出演、翌年にはヴェルディ『仮面舞踏会』のリッカルド役でコヴェント・ガーデン王立歌劇場で成功を収め、1958年にはバイロイト音楽祭に出演、『ワルキューレ』のジークムント役でヘルデン・テノールとしても高い評価を得ることとなります。
 その後、1959年にウィーン国立歌劇場、1960年にメトロポリタン歌劇場、1966年ザルツブルク音楽祭と、キャリアを重ねるようになり、1988年にオペラの舞台から引退するまで、ドイツ語・フランス語・イタリア語・英語の様々な役を歌い演じています。特にメトロポリタン歌劇場との関係は深く、22年間に渡り、17の役柄で227公演に参加していました。
 ヴィッカーズの芸風は、声量に恵まれたドラマティック・テノールということで、ワーグナーやオテロ役で特に高い人気を得ていましたが、実際のレパートリーは幅広く、モンテヴェルディから20世紀作品まで歌いこなし、リートにも取り組んでいたというその姿勢は欧米では高く評価されていました。
 クレンペラーやクナッパーツブッシュ、カラヤン、ベーム、ジュリーニ、ショルティ、デイヴィスといった名指揮者たちと遺した数々の録音からも、個性豊かなヴィッカーズの歌唱の魅力を聴くことができます。
 中でもきわめ付けといわれ当たり役は、ピーター・グライムズで、1979年の来日公演も伝説的熱唱として伝えられていました。(HMV)

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