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ツェートマイアー&パリ室内管のシューマン『春』、ヴァイオリン協奏曲

2016年3月15日 (火)

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シューマン:交響曲第1番『春』、ヴァイオリン協奏曲、幻想曲
ツェートマイアー&パリ室内管弦楽団
ツェートマイアー弾き振りによるシューマン!


トーマス・ツェートマイアーは1961年にザルツブルクに生まれたオーストリア人。ヴァイオリニストとしての顔に加え、1994年には弦楽四重奏団を結成、さらに指揮者としても活動し、作曲家としての才能も見せる多彩な音楽家。
 演奏スタイルも多彩です。経歴の最初の頃からピリオド様式に関心を持ち、1986年に録音したベートーヴェンのクロイツェル・ソナタ&春では、フォルテピアノの伴奏で演奏していましたし、また、アーノンクールのウィーン・コンツェントゥス・ムジクスに参加して演奏経験を積み、ブリュッヘンとも何度も共演するなど熱心にそのエッセンスを吸収してもいました。一方で、自身作曲もすることから、現代音楽には大きな関心を持っており、数々の作品を初演したりもしていますし、シェーンベルクやベルクなど近代作品への深い共感に満ちた演奏にも定評があります。
 その指揮スタイルは、ヴァイオリン演奏と同様、かなり思索的で濃厚な表現意欲を持ったものという評判です。しかも作品によっては、ピリオド・アプローチも視野に取り込んだかなり個性的な演奏を聴かせてくれるということなので、十分にピリオド系のレパートリーであるシューマンも期待できます。
 今回のアルバムでは、シューマンが43歳の時に書いたヴァイオリン協奏曲とヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲、そして交響曲第1番『春』をとりあげています。
 シューマンがヴァイオリンと管弦楽のために書いた作品は、「ヴァイオリン協奏曲ニ短調」と「ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲」の2曲で、これらは22歳のヨーゼフ・ヨアヒム[1831-1907]の要請で書かれたものです。しかし、ヨアヒムは刺激的な楽想にも恵まれた幻想曲ではシューマンと協力して演奏会も成功に導いたのに対し、少々しぶめのヴァイオリン協奏曲には取組むことはありませんでした。原因については、演奏効果が上がりにくいという問題や、クララによる反対など諸説あるようですが、現代の奏者の技量では効果的な演奏も十分に可能なため、近年ではよく取り上げられるようにもなっています。しかも今回のツェートマイアーに至っては弾き振りというのですからさすがです。
 組み合わせの交響曲第1番『春』はシューマン30歳の時の作品ですが、出版は1853年で、ヴァイオリン作品2曲を作曲した年と同じという共通点はあります。
 ちなみにツェートマイアーは、シューマンのヴァイオリン協奏曲と幻想曲を1988年にエッシェンバッハ指揮フィルハーモニア管弦楽団と録音しており、そこでは克明に表情がつけられた演奏によって作品を明晰かつ濃厚に聴かせることに成功していました。今回は、編成絞り目のオーケストラを弾き振りすることで、さらなる密度の高さも期待できそうです。(HMV)

【収録情報】
シューマン:
● ヴァイオリン協奏曲ニ短調 WoO 23
● 交響曲第1番変ロ長調 Op.38『春』
● 幻想曲 ハ長調 Op.131

 パリ室内管弦楽団
 トーマス・ツェートマイアー(指揮、ヴァイオリン)

 録音時期:2014年2月
 録音場所:パリ、シャンゼリゼ劇場
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

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ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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交響曲第1番『春』、ヴァイオリン協奏曲、幻想曲 ツェートマイアー&パリ室内管

CD 輸入盤

交響曲第1番『春』、ヴァイオリン協奏曲、幻想曲 ツェートマイアー&パリ室内管

シューマン、ロベルト(1810-1856)

価格(税込) : ¥2,970
会員価格(税込) : ¥2,584
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発売日:2016年04月05日
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