大野和士&バルセロナ響/:『三角帽子』組曲、『プルチネッラ』組曲、他

2019年05月30日 (木) 17:00 - HMV&BOOKS online - クラシック


スペインの熱い血が感じられる演奏が魅力

ディアギレフとバレエ・リュス(ロシア・バレエ団)の演目を、大野和士とカタルーニャのオーケストラが手掛けているのが意外に思われるかもしれませんが、ミヨーの『青列車』以外ピカソが舞台美術と衣装、緞帳まで手がけた作品のため、自分たちのものとしての意識が強いのも当然と申せましょう。ストラヴィンスキーのみロシア人ですが、『プルチネッラ』はイタリアの図書館にあった古い作曲家(かつてはペルゴレージとされていました)に基づくため、バレエ・リュスながらラテン的な色彩で、バルセロナ交響楽団にぴったり。
 ディアギレフとピカソの両天才は、1917年にサティの『パラード』で共同作業して以来、ファリャの『三角帽子』、ストラヴィンスキーの『プルチネッラ』、サティの『メルキュール』を世に出しました。ファリャの『三角帽子』で、ピカソはスペインの要素を注入することで視覚的効果をあげましたが、ストラヴィンスキーの『プルチネッラ』でディアギレフは不満を表し、ヒステリーを起こしたとされます。オリジナル・ブックレットにはピカソのデザインがカラーで掲載され、貴重な資料となっているのも地元ならでは。
 ミヨーの『青列車』のみココ・シャネルの美術。タイトルに反して鉄道を模したものではなく、この列車でコートダジュールを訪れる若者たちがスポーツと恋愛を繰り広げます。音楽もミヨーならではのオシャレなもので、南仏の明るい風景が広がります。
 大野和士の指揮ぶりも統率力満点で、オーケストラからカラフルな音を引き出しています。(輸入元情報)

【収録情報】
Disc1

● ファリャ:『三角帽子』組曲(全8曲)
● ストラヴィンスキー:『プルチネッラ』組曲(全8曲)

Disc2
● サティ:『パラード』組曲(全6曲)
● サティ:メルキュール(13曲)
● ミヨー:青列車(8曲)

 バルセロナ交響楽団
 大野和士(指揮)

 録音時期:2016年7月4-6日
 録音場所:ラウディトリ・デ・バルセロナ

 国内仕様盤(日本語帯・解説付)
 ※国内仕様盤のみのご案内となります。(輸入元情報)
26件中1-20件を表示
表示順:
※表示のポイント倍率は、ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

チェックした商品をまとめて

チェックした商品をまとめて