ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラによるバッハ:無伴奏チェロ組曲
2020年04月21日 (火) 15:00 - HMV&BOOKS online - クラシック
バッハ:無伴奏チェロ組曲〜ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラによる演奏
幼い頃からヴァイオリンを習い、モーツァルテウム音楽院で学び、ヴィオラも演奏するロシア出身のマーロフ。これまでにミュンヘン、ハイフェッツ、パガニーニなど多くの国際コンクールで優勝、もしくは上位入賞を果たしてきました。
彼は大好きなバッハの無伴奏チェロ組曲を聴く度に、どんな名手による演奏でも不必要に重々しくなってしまうことに違和感を覚え、ヴィオラで演奏する方が自由に技術を駆使できることに気づきました。そして2009年、偶然にヴィオロンチェロ・ダ・スパッラによる組曲第2番の動画と出会います。
18世紀に使用されたこの楽器は、ヴィオラよりも大きく厚みもあり、首から肩にストラップをかけて自然な姿勢で演奏でき、精緻なニュアンスを出せる、マーロフにとって理想の楽器でした。とりわけ組曲第6番は、元々5弦のチェロのために作曲されたものであり、偉大なチェリストたちのように超絶技巧を駆使して4弦チェロで演奏するのではなく、バッハはより自然な形でのびやかに演奏してほしかったのではないか、というのがマーロフの持論です。また、運命の出会いとなった動画で演奏していたバディヤーロフは、マーロフが幼いころに楽器を調整してもらったことのある人であり、今回、早速バディヤーロフに楽器を作ってもらい、満を持してのアルバムが完成しました。全体的に軽やかな演奏で、驚くことにCD1枚に全曲が収まっています。(輸入元情報)
【収録情報】
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 全曲
●第1番ト長調 BWV.1007
●第2番ニ短調 BWV.1008
●第3番ハ長調 BWV.1009
●第4番変ホ長調 BWV.1010
●第5番ハ短調 BWV.1011
●第6番ニ長調 BWV.1012
セルゲイ・マーロフ(ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ)
録音時期:2018年
録音場所:Interjam Studios, Berlin
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)