ジョン・ネルソン&ストラスブール・フィル/ベルリオーズ:『イタリアのハロルド』、他
2022年09月30日 (金) 12:30 - HMV&BOOKS online - クラシック
ベルリオーズ演奏の権威ジョン・ネルソン指揮による、2つの名曲への新しい解釈
ベルリオーズの友人であるロマン派詩人テオフィル・ゴーティエの詩集「死の喜劇」の6つの詩に基づいた『夏の夜』。ベルリオーズは理想的には各曲が異なる声域による歌手によって歌われることを意図して作曲し、現在ではメゾ・ソプラノまたはコントラルトが歌う場合が多い作品ですが、ここではテノールからバリトンまで幅広い声域をもつマイケル・スパイアーズが起用されています。輝かしい高音の素晴らしさだけでなく、同時に彼の頑強な低音域によって、幻想的で美しい夢に満ちた歌唱で、多くのこの作品の新しい表現を試みています。
『イタリアのハロルド』については、パガニーニが依頼し満足な作品が書けないとあきらめ、パガニーニの意図からは離れ、独奏ヴィオラをともなった交響曲として完成させたという逸話がありますが、ジョージ・ゴードン・バイロンの長編詩「チャイルド・ハロルドの巡礼」の場面に着想されており、主人公を描写するという、幻想交響曲でも試みられた固定楽想によっています。
ヴィオラ独奏には1995年生まれのティモシー・リダウトを起用。タベア・ツィンマーマン、アントワン・タメスティにも評価され、その才能を開花させ、ヨーロッパを中心に世界各地で演奏活動を展開しています。2021年6月に来日も果たしており、「渋いイメージのヴィオラだが、彼の音は実に明朗。力強い右腕と豊かなヴィブラートによる音色は温かく心地よく、常に歌心も感じさせる」と、高い評価を得ています。
ベルリオーズ演奏の権威ジョン・ネルソンは、エラートに『トロイアの人々』『ファウストの劫罰』『ベンヴェヌート・チェッリーニ』『レクィエム』『テ・デウム』などの大曲を録音し、どれもがベルリオーズ録音として最高の演奏を繰り広げています。この演奏でも、独奏者とストラスブール・フィルベルリオーズが意図した通りの色彩を蘇らせるだけでなく、様々な部分に気を配り最高のダイナミクスと機敏さによりこれまでに無かった別の面を見いだした21世紀としての解釈を行っています。
ワーナーミュージック・ジャパン取り扱い輸入盤のみ、日本語解説書・日本語歌詞訳・日本語帯付き。日本語解説書には、八木宏之氏による書き下ろし解説を掲載。(輸入元情報)
【収録情報】
ベルリオーズ:
1. 歌曲集『夏の夜』
2. 交響曲『イタリアのハロルド』 Op.16
マイケル・スパイアーズ(テノール:1)
ティモシー・リダウト(ヴィオラ:2)
ストラスブール・フィルハーモニー管弦楽団
ジョン・ネルソン(指揮)
録音時期:2021年10月12-15日
録音場所:ストラスブール、Palais de la Musique et des Congres
録音方式:ステレオ(デジタル)
ワーナーミュージック・ジャパン取り扱い輸入盤のみ、日本語解説書・日本語歌詞訳・日本語帯付き。
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