【映像】ガーディナー/ モンテヴェルディ:『オルフェオ』、『ウリッセの帰還』、『ポッペアの戴冠』
2023年02月21日 (火) 09:00 - HMV&BOOKS online - クラシック
参考動画 フェニーチェ歌劇場の広報用動画
ガーディナーのモンテヴェルディ、堂々のボックス化
2017年、モンテヴェルディ生誕450年周年にあたり、ガーディナーは「Monteverdi450」と銘打った一大プロジェクトを立ち上げ、2017年4月から10月にかけて世界16都市を巡る演奏ツアーを行いました。その中でもブリストル、ヴェネツィア、ザルツブルク、エジンバラ、ルツェルン、ベルリン、パリ、シカゴ、ニューヨークの9都市ではモンテヴェルディの歌劇3作のツィクルスを上演するという快挙を成し遂げました。この演奏ツアーを実現したガーディナーは、今でこそバッハやベートーヴェンの演奏で広く知られていますが、モンテヴェルディこそが彼の原点となる作曲家で、イングリッシュ・バロック・ソロイスツもその前身はモンテヴェルディ管弦楽団と名付けられています。
このボックスは、そのツアーの一環としてモンテヴェルディゆかりの地ヴェネツィアのフェニーチェ歌劇場で上演された2回目のツィクルスから収録された『オルフェオ』『ウリッセの帰還』『ポッペアの戴冠』の3作を合わせたもの。愛妻エウリディーチェの死を嘆き、黄泉の国へと旅立つ主人公を描いた『オルフェオ』では、ヘンデルやハイドンの作品を中心にバロック歌手として注目を集めるクリスティアン・アダム、BCJへの客演で日本でもおなじみのハナ・ブラシコヴァの2人を筆頭に物語が展開します。神々の思惑に翻弄されながら異国をさまよい妻ペネローペの待つ故郷へ向かう主人公の物語『ウリッセ』では、前作『オルフェオ』でアポロを演じたフリオ・ザナージが題名役を歌い、使者役で存在感を発揮したリュシール・リシャルドがペネーロペを、またエウリディーチェを歌ったハナ・ブラシコヴァがミネルヴァ役を担当。ここでも圧倒的な存在感を示しています。神話や聖書に拠らず、歴史から題材を得た史上初の歌劇と言われる『ポッペアの戴冠』はモンテヴェルディ晩年の名作。現存する2種類の手稿本には歌と低音部しか書かれておらず、演奏者の自由度が高い作品として知られています。前2作で重要な役回りを担当するハナ・ブラシコヴァがポッペアを歌い、強烈な存在感を放つ希代の悪女を堂々と歌い上げています。
3作品とも、実力派の歌手を揃えた声楽陣とイングリッシュ・バロック・ソロイスツによる素晴らしいステージがガーディナーの指揮のもとに繰り広げられます。(輸入元情報)
【収録情報】
● モンテヴェルディ:歌劇『オルフェオ』全曲
オルフェオ…クリスティアン・アダム(テノール)
ムジカ/エウリディーチェ…ハナ・ブラシコヴァ(ソプラノ)
使者…リュシール・リシャルド(コントラルト)
プロセルピーナ…フランチェスカ・ボンコンパーニ(ソプラノ)
カロンテ/プルトーネ…ジャンルカ・ブラット(バス)
スペランツァ…カンミン・ジャスティン・キム(ソプラノ)
アポロ…フリオ・ザナージ(バリトン)
羊飼いI…フランシスコ・フェルナンデス=ルエダ(テノール)
羊飼いII/地獄の霊I/木霊…ガレス・トレシダー(テノール)
羊飼いIV/地獄の霊III…ジョン・テイラー・ウォード(バス)
羊飼いIII…ミハウ・チェルニアフスキ(カウンターテナー)
地獄の霊II…ザカリー・ワイルダー(テノール)
ニンファ…アンナ・デニス(ソプラノ)
● モンテヴェルディ:歌劇『ウリッセの帰還』全曲
ウリッセ…フリオ・ザナージ(バリトン)
ペネーロペ…リュシール・リシャルド(コントラルト)
テレーマコ…クリスティアン・アダム(テノール)
ミネルヴァ/フォルトゥーナ(幸運)…ハナ・ブラシコヴァ(ソプラノ)
時/ネットゥーノ/アンティノー…ジャンルカ・ブラット(バス)
ピサンドロ…ミハウ・チェルニアフスキ(カウンターテナー)
アンフィーノモ…ガレス・トレシダー(テノール)
エウリーマコ…ザカリー・ワイルダー(テノール)
メラント…アンナ・デニス(ソプラノ)
ジョーヴェ…ジョン・テイラー・ウォード(バス)
ジュノーネ…フランチェスカ・ボンコンパーニ(ソプラノ)
イーロ…ロバート・バート(テノール)
エウメーテ…フランシスコ・フェルナンデス=ルエダ(テノール)
人間のはかなさ…カルロ・ヴィストーリ(カウンターテナー)
アモーレ(愛)…シルヴィア・フリガート(ソプラノ)
エリクレア…フランチェスカ・ビリオッティ(メゾ・ソプラノ)
● モンテヴェルディ:歌劇『ポッペアの戴冠』全曲
ポッペーア/フォルトゥーナ(幸運)…ハナ・ブラシコヴァ(ソプラノ)
ネローネ…カンミン・ジャスティン・キム(カウンターテナー)
オッターヴィア…マリアンナ・ピッツォラート(ソプラノ)
セネカ…ジャンルカ・ブラット(バス)
オットーネ…カルロ・ヴィストーリ(カウンターテナー)
ドゥルジッラ/美徳/パッラーデ…アンナ・デニス(ソプラノ)
アルナルタ/ヴェネーレ…リュシール・リシャルド(コントラルト)
アモーレ(愛)/ヴァレット…シルヴィア・フリガート(ソプラノ)
兵士I/リベルト…フリオ・ザナージ(バリトン)
家族…ガレス・トレシダー(テノール)
ルカーノ…ザカリー・ワイルダー(テノール)
ダミジェッラ…フランチェスカ・ボンコンパーニ(ソプラノ)
メルクーリオ/リットーレ…ジョン・テイラー・ウォード(バス)
ヌートリチェ…ミハウ・チェルニアフスキ(カウンターテナー)
兵士II…ロバート・バート(テノール)
モンテヴェルディ合唱団
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
サー・ジョン・エリオット・ガーディナー(指揮)
演出:ジョン・エリオット・ガーディナー&エルサ・ルーク
照明:リック・フィッシャー
衣装:パトリシア・ホフスティード&イザベラ・デ・サバタ
収録時期:2017年6月19日(オルフェオ)、20日(ウリッセの帰還)、25日(ポッペアの戴冠)
収録場所:ヴェネツィア、フェニーチェ歌劇場(ライヴ)
映像監督: セバスティアン・グラ
総収録時間:506分(オルフェオ:119分、ウリッセの帰還:195分、ポッペアの戴冠:192分)
画面:カラー、16:9
歌唱言語:イタリア語
字幕:日本語・イタリア語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語
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