【発売】プロハスカ、コパチンスカヤ、カメラータ・ベルン/『聖女マリア/母マリア/娼婦マリア』

2023年03月02日 (木) 18:25 - HMV&BOOKS online - クラシック


プロハスカとコパチンスカヤ、
挑戦を恐れない2つの個性が描く、2人のマリアの物語


2022年に発売されたイザベル・ファウストとの共演盤『カフカ断章』(HMF)が高い評価を受けたアンナ・プロハスカ。「ALPHA」レーベルからも個性的なアルバムをリリースしてきている彼女が、今回は長年の盟友、奇才パトリツィア・コパチンスカヤと手を組み、新約聖書に登場する聖母マリアとマグダラのマリアという2人の物語に挑みます。
 コパチンスカヤにとっては2019年リリースの『つかの間と、永遠と』の流れを汲む企画と言え、そこでマルタンの『キリスト受難の6つの印象(複連祭壇画)』を中心に据えたのと同様、今回も同じマルタンの『マリア三部作(三連祭壇画)』を核とした選曲により、聖なるマリア、母としてのマリア、そして卑しい身分の象徴としてのマリアとその救済という側面に切り込み、西洋世界に於ける女性のイメージの二面性を描き出すとともに、その意味を問うという内容となっています。
 2人が絶大な信頼を置く作曲家、ヴァイオリニストであるミチ(美智)・ウィアンコが多くの曲で編曲を務めており、カメラータ・ベルンの高いアンサンブル能力と、その音色が持つ煌びやかさを内に秘めたほの暗さを魅力的に引き出しました。さらにはプロハスカとコパチンスカヤによる、作品の振幅の激しさをものともしない表現力と強烈な個性が、時に寄り添い時に激しくぶつかり合いながら、このアルバムの得も言われぬ魅力を作り出しています。(輸入元情報)


【収録情報】
1. グスターヴ・ホルスト[1874-1904]:I. やさしきイエスよ
〜4つの歌 Op.35
2. ヴァルター・フォン・デア・フォーゲルヴァイデ[1170-1230]:パレスチナの歌
3. ジョージ・クラム[1929-2022]:Return I. God-Music
〜ブラック・エンジェルズ、暗黒界からの13のイメージ
4. ギヨーム・デュファイ[c.1400-1474]:めでたし、海の星
5. フランク・マルタン[1890-1974]:アヴェ・マリア
〜『マリア三部作』
6. トマス・ルイス・デ・ビクトリア[1548-1611]:アヴェ・マリア
7. ジェルジ・クルターグ[1926-]:Teil 1『子守歌』
〜『カフカ断章』 Op.24
8. 作者不詳:アドヴェント・ソング『マリアはいばらの森を行った』
9. マルタン:マニフィカト
〜『マリア三部作』
10. アントニオ・ロッティ[1667-1740]:十字架に架けられて
11. リリ・ブーランジェ[1893-1918]:ピエ・イエズ
12. パトリツィア・コパチンスカヤ[1977-]:フェリーノ
13. ヒルデガルト・フォン・ビンゲン[1098-1179]:おお、血の赤さよ
14. ヨーゼフ・ハイドン[1732-1809]:ソナタIII『女よ、これがあなたの息子です』
〜十字架上のキリストの最後の7つの言葉 Hob.XX:1
15. クルターグ:Teil 4『またもや、またもや』〜『カフカ断章』 Op.24
16. マルタン:スターバト・マーテル〜『マリア三部作』
17. ハンス・アイスラー[1898-1962]/ベルトルト・ブレヒト[1898-1956]:Kuppellied
18. クルターグ:Teil 3『罰としての性交』
〜『カフカ断章』 Op.24
19. ハイドン:地震〜十字架上のキリストの最後の7つの言葉 Hob.XX:1
20. アントニオ・カルダーラ[1670-1736]:アリア『私の涙の海に』〜『キリストの足元のマッダレーナ』

 編曲:ミチ・ウィアンコ(2,4,6,10,11,17)、ヴォルフガング・カチュナー(8)

 アンナ・プロハスカ(ソプラノ)
 パトリツィア・コパチンスカヤ(ソロ・ヴァイオリン、リーダー)
 カメラータ・ベルン

 録音時期:2019年12月、2020年夏
 録音場所:チューリッヒ、スイス放送協会ドイツ語放送スタジオ
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)


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