他人の家

ソン・ウォンピョン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784396636388
ISBN 10 : 4396636385
フォーマット
出版社
発行年月
2023年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
266p;20

内容詳細

『アーモンド』の著者が贈る、極上の短編集! 
ミステリー、近未来SFから、心震える『アーモンド』の番外編まで、珠玉の8編を収録

彼氏に振られ、職場をクビになり、賃料の値上げによって、今住んでいる部屋からの退去を余儀なくされた、踏んだり蹴ったりのシヨン。部屋探しのアプリで、格安の超優良物件に出会った彼女は即、入居を決める。格安なのには、理由があった――本来二人で暮らすはずの部屋を、四人で違法にルームシェアしていたからだ。
優雅な独り暮らしには程遠いものの、そこそこ不自由のない生活を送っていたシヨンだが、ある日、オーナーが急遽、部屋を訪れる。慌てた四人は共同生活の痕跡を消すべく、その場しのぎの模様替えをし、借主の親族のふりをするが……(『他人の家』)。表題作ほか、人間心理の深淵をまっすぐに見つめた、傑作揃いの短編集!

【著者紹介】
ソン・ウォンピョン : ソウル生まれ。西江大学で社会学と哲学を学び、韓国映画アカデミーで映画演出を専攻。多数の短編映画の脚本、演出を手掛け、「シネ21映画評論賞」、「科学技術創作文芸・シナリオシノプシス部門」を受賞。2020年には長編映画監督作品『侵入者』(邦題『食われる家族』)が公開された。翻訳者としても活動を始め、2023年2月に『YOU DON’T KNOW WHAT WAR IS』(戦禍を被るウクライナの少女による日記)の韓国語版を刊行予定。文壇デビュー作となった長編小説『アーモンド』(2017)は、第10回チャンビ青少年文学賞を受賞。続いて出版された『三十の反撃』(2017)は、第五回済州4・3平和文学賞を受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ケンイチミズバ さん

    家族とか夫婦とか世界中似たような事情があって似たような気持ちがあると思う。夫婦だからぶつかり合うのはどこの国でも同じ。憎しみの行き着く先もおそらく身近だからこうなるのだと思う。フィンランドにもあんな人はいますよ。酔っ払いが寒い外で叫んでる。こんな変なのは自分の国だけだろうと思ったが、そうかどこでも同じかと思った彼は、もう少し思考のすそ野を視野を広げて欲しかった。韓国も民泊ブームの頃だろう。仮面夫婦のマンションに予約ドタキャンからの突然に来訪したフィンランド人のおばさんの存在が光をもたらすかに見えたが。

  • fwhd8325 さん

    長編とは違った味わいを感じます。どの作品もシャープな感覚が面白いと感じました。一作目「四月の雪」でガツンときました、そして「怪物たち」で、驚きました。私は、この作品が一番面白いと感じました。これまでの長編にも満足していますが、短編にはエッセンスが凝縮された面白さを感じました。

  • J D さん

     ソン・ウォンピョンさんの初の短編集。訳者がいつもの矢島曉子さんではなく吉原育子さんでした。いつもと訳者が異なるからだろうか、少し違う印象を持ちながら読んだ。こういう時に原書で読める語学力が欲しいと思う。ただ、違和感を感じたのも「四月の雪」や「zip」で「他人の家」や「文学とは何か」、「箱の中の男」を読むといつもの感じがした。特に「箱の中の男」のあのシーンは既視感を抱いた。また、「アリアドネの庭園」は、こんな小説も書くんだと引き出しの多さに驚いた。納得の短編集でした。

  • 美紀ちゃん さん

    自分を犠牲にして人助けできるのか?子供を助けてケガをした兄。弟はその兄の苦しい日々を見て何事にも関わらない方が正解だと思ってしまう。そんな中、倒れている女性に遭遇。何もできない弟。そこにいた女の子は学校で習った心肺蘇生を始める。的確な指示も出してくれた。呼吸の止まってしまった女性を夢中で蘇生した。2人で協力して。やはり人助けはするべきなのだと思い直す弟。心の中に吹く風は爽やかなものに変わったのだと思う。弟が目撃した殺人事件が「アーモンド」のユンジェが経験した事件だった。どれも印象的で丸ごと良い本だった。

  • konoha さん

    「アーモンド」からさらに進化していると感じた。訳文が美しい。クールで淡々とした雰囲気。フィンランドの女性客を泊める「四月の雪」は村上春樹っぽい。高齢者と若者がマッチングする「アリアドネの庭園」はAIが働く近未来の世界。若者が「美しい物語を聞かせて」とお願いする場面が印象的。「箱の中の男」も良い。韓国映画の「パラサイト」が好きなので、他人の家をのぞき込む設定や雰囲気がパラサイトみたいと思った。独特の視点や言葉のセンスが優れている。他人の目を通じて自己の葛藤ややるせなさ、温かさまで浮き彫りになるのが面白い。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

ソン・ウォンピョン

ソウル生まれ。西江大学で社会学と哲学を学び、韓国映画アカデミーで映画演出を専攻。多数の短編映画の脚本、演出を手掛け、「シネ21映画評論賞」、「科学技術創作文芸・シナリオシノプシス部門」を受賞。2020年には長編映画監督作品『侵入者』(邦題『食われる家族』)が公開された。翻訳者としても活動を始め、20

プロフィール詳細へ

ソン・ウォンピョンに関連するトピックス

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品