「推し」の文化論 BTSから世界とつながる

鳥羽和久

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784794973313
ISBN 10 : 4794973314
フォーマット
出版社
発行年月
2023年03月
日本
追加情報
:
168p;19

内容詳細

BTSから世界とつながる。
楽曲やメンバーの言葉、ARMYとの関係の分析から、いまを生きるための術をさぐるBTS論の決定版! この1冊でARMYはバンタンと出会い直し、そしてBTSに初めて触れる人はその深みに驚嘆する。哲学、文学、精神分析、ケア、資本主義分析などを背景にした、BTSを通した「いま」を生きぬくサバイバルガイド。BTSメンバー(RM・JIN・SUGA・J-HOPE・JIMIN・V・JUNG KOOK)それぞれの魅力を描いたコラム付き。

【目次】
1章 BTSとARMY
BTSという「推し」の見つけ方/新しい時代の価値観を体現するBTS/テテとつながっているなら世界とつながっている/Love Myself 自分を愛すること/Save ME 〜BTSとARMYは連帯して「私たち」になる/

2章 二面性のある世界
長男ジンの魅力/RMという個性のデコボコ/ムードメーカー、ホビ/BTSのやさしい世界/ON 〜苦痛を持ってこい/黄金マンネ、ジョングク/Am I Wrong

3章 アイデンティティ
彼らの音楽には触れてはならない/No More Dream 〜韓国の学歴社会/O!RUL8,2? 〜子どもに「人生を楽しめ」と語る大人の詭弁/Ma City 〜故郷を歌うアイドル/「語り」が歴史を形骸化する/BTSの批判精神/

4章 BTSの精神分析
「好き」との付き合い方〜シュガの発言から/Paradise 〜僕には夢がない/花様年華 〜いまお前は幸せか?/So What 〜自分独特のライン/Singularity 〜魅惑するテテ/Inner Child 〜内なる子どもに光が差す/Yet To Come 〜メッセージの二重性/

5章 BTSと資本主義
夢が持てない若者/ヘル朝鮮/n放世代/Spine Breaker 〜資本主義批判/スプーン階級論/「浪費」と「消費」の倫理学/Go Go 〜YOLO族とノーマネー族/享楽するBTS

6章 BTSの現在地
世界的スターに/Sea 〜幸せの中で感じる恐怖/RMの国連演説/RMのオーセンティシティ/UGH! 〜「正義」に居直らないこと/Butter 〜メタファーの効用/非「傲慢じゃないのか」RMの葛藤/

7章 推しの幸福論
現代の幸福論/FAKE LOVE 〜嘘をつくのはうんざり/「支配」関係に陥り、アンチに転落する/Use me、僕を使用してください/Pied Piper 〜挑発するBTS/Filter 〜推しとファンの共犯関係/「Seesaw 〜推しとファンのバランスゲーム

終章 走れバンタン!
頂点を極めたBTS/人間を包摂する資本主義/Yet To Come 〜変化について/防弾会食2022を振り返る/Black Swan 〜僕の声が聞こえているのか?/ジンの入隊/best moment is yet to come
目次

1章 BTSとARMY
2章 二面性のある世界
3章 アイデンティティ
4章 BTSの精神分析
5章 BTSと資本主義
6章 BTSの現在地
7章 「推し」の幸福論
終章 走れバンタン!

【著者紹介】
鳥羽和久 : 1976年、福岡県生まれ。専門は日本文学、精神分析。福岡市の大濠公園近くで学習塾(単位制高校と書店を併設)を運営。教育や現代カルチャーに関する講演も多数。連載に大和書房、筑摩書房、西日本新聞など。朝日新聞EduA相談員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 二人娘の父 さん

    「推し」を文化として語る。対象はBTS=ARMY。手強い論客ひしめくこの戦場に果敢に挑んだ著者に敬意を払いたい。しかし内容は決して難解ではない。むしろ「BTSをよく知らない」人が読んでも、著者の思いは伝わる。そうした気遣いに満ちた論考になっている。「好き」だから「推す」のは当然なのだが、時に「好き」は暴走し「推し」は暴発する。巨大なファンダムと対峙するメンバーは、そうは言っても20代の青年。現実と自己を理解することに、困難も伴う。しかし彼らはそれをメッセージとして伝えてきたという事実に感動を覚える。

  • ichigomonogatari さん

    BTSの歌の歌詞はなにしろ韓国語なので全くわかっていなかったが、この本を読みシュガやRMがメッセージ性の高い曲を作っていたことを知った。メンバーそれぞれの個性や特徴が解説されていて面白かった。私の推しは「ロマンチックな人」となっていました。

  • sucksuckhello さん

    鳥羽和久さんの著作が好きで、BTSのことはほとんど知らない状態で読んだ。楽曲、PV、メンバーのファンミーティングの発言、インタビューをすべてBTSという作品として読み解いていく本格批評だった。僕はそもそもアイドルにそんなに興味がなく、BTSの人気も、国がショービジネスに力を入れたことによるものと思っていたが、この本を読んで、美しくて才能に恵まれた若者がARMYと共に成長して行ったことが世界での人気に繋がったのだ、と認識を改めた。

  • くみこ さん

    ビジュアルや歌唱力、ダンスのスキルの高さ、またそれぞれのキャラクターの個性の豊かさなど、彼らには、誰にも聞かれてないのについつい語ってしまいたくなるような魅力がある。 それは勿論だけれど、私にとってBTSの一番の魅力は、社会へのコミットの仕方。未だに「音楽と政治を結びつけるな」とか「アーティストは芸術活動だけしてればいい」なんて言う人達がいるけれど、でも、彼らはとてもクレバーな方法でそれらと闘っている。推しがいる世界をよりよくしていかなきゃ、そう思わせてくれるBTSはやっぱり素晴らしいな。

  • cinnamon さん

    J-POPのありがちな歌詞に飽き飽きして全く知らないBTSの歌を聴き始め逆に理解できない方が純粋に音楽を楽しめると思っていたが、今はとてもとても歌詞を知りたい。彼らの声を直接自分で理解したい。彼らを生み出した韓国という国や時代をもっともっと知りたい。

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鳥羽和久

1976年、福岡県生まれ。専門は日本文学、精神分析。福岡市の大濠公園近くで学習塾(単位制高校と書店を併設)を運営。教育や現代カルチャーに関する講演も多数。連載に大和書房、筑摩書房、西日本新聞など。朝日新聞EduA相談員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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