君が手にするはずだった黄金について

小川哲

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784103553113
ISBN 10 : 4103553111
フォーマット
出版社
発行年月
2023年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
小川哲 ,  
追加情報
:
256p;20

内容詳細

才能に焦がれる作家が、自身を主人公に描くのは「承認欲求のなれの果て」。認められたくて、必死だったあいつを、お前は笑えるの? 青山の占い師、80億円を動かすトレーダー、ロレックス・デイトナを巻く漫画家……。著者自身を彷彿とさせる「僕」が、怪しげな人物たちと遭遇する連作短篇集。彼らはどこまで嘘をついているのか? いま注目を集める直木賞作家が、成功と承認を渇望する人々の虚実を描く話題作!

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 夢追人009 さん

    直木賞作家の小川哲さんが独特のこだわりを持つ自身の内面と人間性を徹底的に描いた私小説の6編の連作短編集です。私は著者の作品を読むのは初めてですので手探りではありますが本書は本領のSF小説とは全く違うタイプの重くない軽味のある自由な小説集ですね。本書には安易に妥協しない一度気になったら些細な事にも真剣にのめり込んでいく小川さんの独特な性格が描かれていると思います。まあ恋愛は苦手なようにお見受けしますね。本書の中では、3・4・5の現代社会に生息するインチキな人々の生態を暴いた物語が特に強く心に刺さりましたね。

  • starbro さん

    小川 哲、4作目です。王様のブランチBOOKコーナーで紹介されたので読みました。私小説的連作短編集、オススメは、「プロローグ」&「偽物」&「受賞エッセイ」です。 https://www.shinchosha.co.jp/special/ogon/

  • まこみや さん

    六つの連作は、小川哲に近似した「僕」を語り手にして、嘗てつきあいのあった知人を対置することで、小説家とはどのような存在か、小説家として生きるとはどういうことかについて問い掛けたものだ。@必要条件である孤独、A捏造された記憶への遡行、B嘘に対して誠実に向き合うこと、C偽者として生きること、D自身の虚構性、E小説家としての保証と書くことの意味。そうしたテーマの進行のなかで、「僕」が漏らす箴言がとてもクールだ。読み手によって「僕」に対する評価は毀誉褒貶はあるだろうが、私としては作者の小説に対する誠意を感じた。

  • Kanonlicht さん

    小川哲本人が体験したこと“風”に書かれた連作短編集。あたかも本当にあったこと?と思わせながらも、「適当な話をでっちあげるのが小説家の仕事」と著者自身が文中で言っている通り、本作の共通テーマは「嘘」だ。ある話では、自分の存在や記憶がいかに不安定であいまいなものかを再認識させられ、また他のエピソードでは、共感できないどころか社会的に断罪されるべき人にも自分に通じる部分があるという視点に、なるほどそうかもしれないと深く考えさせられた。そうすることでしか生きられない人々のもの悲しさまで伝わってくる。

  • hirokun さん

    ★4 小川哲さんの小説を読むのは2作目。前回の長編に比べると連作短編集であり、読み切る苦労も少なかった。小川さんの作品は、私にとってしっかり考えながら読む作品が多く、作者の人間観ともいうべきものが表現されており、読みながら成る程と唸らされるものも多かった。少しエスプリを利かせた様な作品では、何かしら人間観察力の深さを感じた。今回の短編集は比較的読み易いものであったが、ほかの長編については、理解力の衰えた私にとっては少し辛いものがあるか・・・

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