クラシック名録音106究極ガイド
検索結果:1件中1件から1件まで表示
-
snk | 北海道 | 不明 | 2021年04月17日
本書に掲載の名録音106枚のうち105枚はアナログ録音だ。デジタル録音が当たり前の現在、アナログ録音にも素晴らしいものがあることを知ったのは、ショルティが指揮した一連の録音で、特にケネス・ウィルキンソンがサウンドエンジニアを務めた録音が素晴らしいと思う。私が最初にそれを実感したのは、ベートーベンのピアノ協奏曲全集だ。第1番の第1楽章冒頭から凄い。本書にはピアノ協奏曲ではなく交響曲全集(旧録音)が掲載されているが、これも凄い。本書でのCD紹介のページのタイトルに「録音と会場との関りを知る最良のセット」とあるように、録音会場は第九がイリノイ大学クラナートセンターで、6―7番がウィーン・ゾフィエンザール、1−5番と第8がシカゴのメディナテンプルとなっている。私が所有する交響曲全集はショルティシモ2なのでリマスターされているため、本当に凄い音で聴こえる。このような音楽体験をすることで、より良い音盤を探し求めるようになり、録音会場とサウンドエンジニアの重要性を実感している。本書では、録音年月日、録音会場、プロデューサー、サウンドエンジニアが記載されており、マニア垂涎の書といえる。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
このレビューに 共感する
検索結果:1件中1件から1件まで表示