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　2021/07/09

著者と私の生年が同じだけあって、個人的には全体の８〜９割がストライクの内容でした。さらに雑誌連載分から選んだ内容なので、無駄なページが見当たらない。オールカラー印刷にぎっしりの情報量で、満足度は非常に高いです。

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　2021/06/13

タイムリーな企画で表紙のデザインも素晴らしい。冒頭に置かれた表題作は僅か９ページ、辻仁成さんの解説は表題作以外には一言も触れていない(笑)。そういうわけで、100年前の世相に思いを馳せて、短いながらも十分に満足です。と、締めくくりたいところですが、この本は200ページ余あって、表題作以外の作品も面白い。菊池寛の名前を知っていても、作品を読んだことがない方には好適な一冊だと思います。

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　2021/06/13

ご本人の語りを文字に起こした文章なので、とても読みやすいです。カラー口絵が一葉だけ、それに加えてゆったりした文字組みで、あっという間に読み終えてしまうのでお値段は些か高めに感じますが、成田亨さんに関心がある者にとっては掛け替えのない本だと思います。そして、ニューゼネレーションウルトラマンの強化フォームのデザイン感覚に馴染めない私にとっては一服の清涼剤になりました。

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　2021/04/25

水木しげるの戦記ものは繰り返し再刊されていますが、文庫版で出されることが多く、このサイズ(A5版)は稀だと思います。この内容だからこそ、面積比２倍の違いは大きいです。特に本書では後半に収録されている貸本時代の作品の説得力が増していると感じます。表紙・奥付等のデザインのこだわりも嬉しいですが、各作品の発表年代が記されていないのが些か残念。

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　2021/04/25

全集を二組持っているのですが、魅力的な装丁と編集かつ手頃な価格で発売されると、ついつい買ってしまいます。どの作品も何度読んだか分かりませんが、半世紀ほど前に初めて読んで以来ずっと心に引っ掛かっている「鏡地獄」も収録されているし、しっかりとまた楽しめました。最後に収録されている「幽霊を語る座談会」がボーナストラック的でいい感じです。現代の作品では用いられないような言葉や用字には丹念にルビが振られているのも好感が持てました。

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　2021/04/25

ダ・ヴィンチ、モンドリアンのおなじみの作品から始まって百花繚乱の奇想の世界が展開されます。21世紀の作品も多数あり、多種多様な作家の発想が楽しめました。もっと大きいサイズで観たい作品もありますが、気軽に手にとって眺めるにはちょうど良い感じです。

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　2021/04/14

パロディあり、メタフィクションありで、マックスに対する私の印象は「ウルトラシリーズの番外編」です。これは悪い意味ではなく、妙に印象に残るエピソードが多かったのですが、そんな気持ちにドンピシャで応えてくれる、嬉しく楽しい一冊でした。15年も経ってからこんな素晴らしい本を作ってくれた事に感謝しています！

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　2021/04/09

手に取った瞬間「薄っ!!」と思ったけど、中身は実に濃い!! 主役のお二人の記憶力もさすがですが、各回ごとに話を引き出してまとめあげた編集も素晴らしいと思います。初めて知った事実もあって、とても楽しめました。これからも折に触れて読み返したい本です。

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　2021/03/21

言葉として適切かどうかですが「しがらみの無い演奏」で、曲そのものの素晴らしさを味わうには好適な全集だと思います。全集セット化にあたって、枚数を減らすために「前の曲後半＋次の曲前半」といった詰め込みをせずに、各曲単売の面割りのままなのも大きな長所。ハラースの大地の歌が収録されていないのだけが、些か残念です。

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　2021/03/20

「ロシア名曲(小品)集」的な見た目に反して、フェドセーエフの「悲愴」「革命」「展覧会の絵」等が全曲収録されていて、かなりお得なセットだと思います。とりわけ「展覧会の絵」でのロシアらしいメリハリの効いた演奏が気に入ったので、これだけでも十分に元はとれたと思っています。収録時間を無駄にせぬよう、余白に他の奏者の演奏が収められていたりするのは、あまりありがたくないし、ジャケットやCD盤面のデザインも・・・ですが。

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　2021/03/20

本場所前にNHKで放送している「大相撲どすこい研」で「うっちゃり」をテーマに取り上げていたのを切っ掛けに読み直しました。ちょうど20年前の本ですが、この時点で既に「うっちゃり」は激減しており、「平成六年から八年までの三〇〇〇番で、なんと一番だけ」だった事が書かれています。今でも変わっていない事もあれば、激変している事もあり、頭の中を20年前にタイムスリップさせながら楽しめました。なお、この本の性格上、写真は１枚も載っていません。

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　2021/03/14

30年くらい前にバラで発売された時に買って、当事は手持ちのCDが今よりもずっと少なかった事も手伝って、ずいぶん繰り返し聴いたものです。あれから何十組もベートーヴェン交響曲全集を購入しましたが、今回買い直して一気に聴いて、やっぱりこれは掛け替えのない演奏だと改めて感じました。そして、何年も聴いていなくても、シェルヘンの声が入る箇所も克明に覚えていたので我ながら驚きました。一般的な名演奏で、これよりもずっと安くて高音質なものは無数にありますが、商品説明を読んで興味を感じた方は買って後悔はしないと思います。

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　2021/03/13

CD１枚なのに、豪華貼箱入りです。が、中身は何と言うか・・・。小編成に編曲したことによって、曲の構造が明確に分かるようになったというような代物では決してありません。編曲ものは結構好きなのですが、期待する方向とは大きく違っていました。パッケージは飾っておくには好適なので、何年か経ってから聴き直してみようと思っています。

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　2021/03/11

これは聴いていて気持ちのいいCD！
やたらティンパニーの音が明瞭で、リズムが強調されて、えもいわれぬ爽快さがあります。何度でも聴き返したくなる屈指の全集だと思います。

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　2021/03/11

「悲愴」の名演あるいは評価の高いものというと、聞く前から身構えて、最初から緊張感をもって聴き、それで大いに満足するものが多いと思います。が、このナヌートさんのは、どうも毛色が違う。第１楽章はなんというか全体に緩く、ゆったりした雰囲気があります。こちらもリラックスして聴いていると、徐々に熱くなってきて、いつの間にか全曲を聞き終えて、心地よい余韻が残る感じです。ずいぶん安くなっているので購入しましたが、繰り返し聴きたい一枚になりました。