ﾄﾗﾝﾍﾟｯﾄもﾎﾞｰｶﾙも素敵なﾁｪｯﾄﾍﾞｲｶｰの初期作品です｡ｱﾝﾁﾏｯﾁｮなｾｸｼｰは特有｡おじいちゃまになってからLizzyM.D.のOne4theSoulで吹いてるﾄﾗﾝﾍﾟｯﾄに変わらぬｾｸｼｰﾁｪｯﾄをみつけて魅力を再確認しました｡

ボクの知る限り、この世で一番ロマンティックなアルバム。月に腰掛ける恋人達のアルバムジャケットを見ながら聴いていると幸せに包まれます。

チェット･ベイカーの人間像がわかり、より近い存在になりました。

久しぶりの国内発売に 喜んだのも束の間、 エンニオ・モリコーネとの セッションが未収録なのはどういうことだ…。 米盤ＣＤにはボーナス・トラックとして収録されているのに。残念。

歌って良し吹いて良し。泣きおとしの如く囁かれると有り金全部貸してしまいたくなる。ｼﾞｺﾞﾛ〜な魅力。

チェットベイカー、ポールデスモンドのアドリブが最高。ただスティーブガッドのドラムが正直ウザい。全曲ディジョネットがたたけばいいのに。

どこかに消えてしまいそうな哀愁をたたえた声と、甘さが同居したvoがよい。 チェット自身の歩んできた人生がそのままの形で声にあらわれている。

１曲目の「レッツ・ゲット・ロスト」で「参りました！」状態になります。有名な「シングス」はボーカル中心で甘さタップリに対して、こちらは、声も適度な甘さ、加えてチェットのトランペットが味があり、「シングス」よりも、チェットの魅力が味わえるので、私は、こちらが最高です！

なぜ「シングス」ばかりもてはやされるのでしょうか？有名な「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」も声が甘すぎて、女性を口説いている遊び人の歌に聞こえます。私は、これよりも、「シングス＆プレイズ」でのちょっとハードな演奏との絶妙なバランスをとります。男はクールでなけりゃ！

これぞオカマジャズの最高傑作！。同じ男からこれだけくすぐられるのも悪くはない。歌だけでなくトランペットの音色にも味があるところがチェットの魅力でもある。