ﾌｧｨｱｱﾝﾄﾞｳｫｰﾀｰのｲﾝﾄﾛを聴いて鳥肌の立たないﾛｯｸﾌｧﾝはﾓｸﾞﾘでしょう！

色々なﾒﾀﾙﾊﾞﾝﾄﾞがｶﾊﾞｰしているｳｨｯｼﾝｸﾞｳｪﾙは、このｱﾙﾊﾞﾑ収録のﾅﾝﾊﾞｰがｵﾘｼﾞﾅﾙです。誰もﾎﾟｰﾙﾛｼﾞｬｰｽを超えていないことを確信できますね！

この格好良さが分からぬならロックを口にするな！…とでも言いたい位。他の超大物バンドも良いが、是非まだ聴いてない若者達に薦める。地味でびっくりするぞ、笑。

一応Freeの貴重な映像集がきちんと正規の商品になった事はうれしいけど、内容はたいしたことは無く2枚組の意味は全く無い。ワイト島の音源などはCDで発売してもらった方がむしろ有難い。退屈なインタビューでお茶をにごすなら60分程度のシングルDVDでも十分価値はある。

１０代でこれだけ充実したアルバムをつくれるグループもそうはあるまい。#1から#4まで一気に聴かせる部分は圧巻。個人的には#5はやや渋すぎていま一歩という感じだが､#6から#10の曲も素晴らしい。しみじみとした#8も何回聴いても良いね。発売当時セールス的に成功しなかったのは当時のロックの少し先を行っていたからだろう。大衆に媚びないストイックな曲作り。これはこれで傑作だ。

50近くなってやっとfreeのファンになれた。彼らが20歳前後でこれだけ渋く充実したアルバムを出したとはシンジラレナイ。 すばらしいのひとこと。ポールの歌は相変わらず良いし､ベースがかっこいい。＃9は、しみじみとして泣けるね。＃2,4,6,8も良いよ。特にウーマンがしびれる。フォーリナー、ジョンレノンの曲も含め「ウーマン（複数形含む）」と題するロックの名曲ベスト3でしょう。

この粘りと重厚さは､いったいﾊﾀﾁそこそこの若者のどこから出てくるのだろう。音数を減らす事による緊張感・重量感。ｼﾝﾌﾟﾙ極まりないﾄﾞﾗﾑｽ。弦二人の絶妙なｺﾝﾋﾞﾈｰｼｮﾝ。唸るｳﾞｫｰｶﾙ。ﾊﾞﾝﾄﾞﾌｫｰﾏｯﾄの中でここまでﾌﾞﾙｰｽﾞを体現出来たならば、その活動が短命に終わった事も何か頷けるような気がします。

期待したほどではなかった！というのが正直な感想です。新たな発見はさほどなく、トータルの時間も？？？って感じでした。結局、これ以上の映像はもうないってことなんでしょうね。７１年のライブ映像が見たかったな、、、。ただ、ＬＤを見ていない方には大きな資料になります。

発売当時「火と水」「オールライトナウ」しか良さがわからず買わずじまい。だが､５０才を前にして、真のフリーの良さがわかった。今からでも遅くない。オリジナルアルバム全部買うぜ！特に初期の３枚がいいな。その中でもこれはベスト。 俺の精神年齢もやっとフリーに追いついた。メタボリックシンドローム親父より。

楽曲PLAYはボーナストラックの３曲（All Right,Mr.Big,Song Of Yesterday）だけ。あとは、インタビュー。英語の分かるファンならばＯＫかな。