Schubert (1797-1828)
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Schubert (1797-1828) Review List 5 Page

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  • 期せずしてラルス・フォークトの遺作録音となってしま...

    Posted Date:2023/07/08

    期せずしてラルス・フォークトの遺作録音となってしまったが、そういう感傷を抜きにしても、圧倒的に素晴らしい録音。「すっきり爽やか」に奏でられがちな第1番の第1楽章からして、この演奏はすこぶるスケールが大きく、ロマンの深みを感じさせる。心持ちテンポを落とす第2主題の美しさはふるいつきたくなるほどだ。逆に第2楽章はやや速めのテンポ。明らかに子守歌の性格を持つこの楽章だが、リズムの揺れが快い。スケルツォは実に繊細、終楽章は元気溌剌だ。第2番は曲の性格通り、一段と大柄な演奏。名高い第2楽章はリズムの刻みが明確で、葬送行進曲の性格が明らか。中間部の修羅場も凄まじい表現力を見せる。ノーカットかつ提示部のリピートを含めて演奏すると19分台の演奏時間を要する終楽章は難物だが、この演奏は提示部の反復こそ省くものの、ペータース版以来の98小節に及ぶ展開部のカットは復元。かねてより、しばしば採られている折衷案だが、この演奏はアレグロ・モデラートという割にはかなり速いテンポで、音楽がだれないように配慮している。結局、演奏時間は15:17。「天国的な長さ」という印象にはほど遠いが、現代人のための演奏としては大いにありうる解釈だろう。他にはヴァイオリンとピアノのためのロンド ロ短調がヴィルトゥオジティ炸裂、まさしく白熱的な演奏。 

    村井 翔 . |60year

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  • あまりよくありませんね。晩年のバーンスタインらしさ...

    Posted Date:2023/06/27

    あまりよくありませんね。晩年のバーンスタインらしさが感じられない平凡な演奏です。なんでこんなつまらない特徴のない演奏をしたんだろう。せめてリピートをしてくどいシューベルトの世界を少しでも表現してくれたらよかったのに。

    顕 . |60year

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  • 感動よりも、一抹の寂しさや心に在る痛みを感じてしま...

    Posted Date:2023/06/12

    感動よりも、一抹の寂しさや心に在る痛みを感じてしまった。曲目がその趣きをもっているのだが、やはりメジューエワ演奏による1925年製ニューヨークスタインウェイの音がそう感じさせるのだろう。 即興曲D935は華やかなピアニズムと正反対の楚々とした佇まい。小曲2曲は少しばかりほろ苦さを含んだ口直しのような雰囲気。ソナタD784はシューベルトならではの心の叫びに胸がしめつけられるよう。メジューエワの奏する音楽は外面に表出されず、内面に沈潜していく。その音を探す過程で心の裡にある痛みや孤独も拾い上げていく…。それはシューベルトの感じていたものとは異なるのかもしれない。が、シューベルトのピアノ曲、またメジューエワの演奏は「心の裡」にそっと手を差しのべる魅力があると思う。 CDを、そして音楽をどのように表現し、これから入手を考える方々に提示するのか、方法は人それぞれだろう。学識的な物言いは私のような学無しにはできないので他の方にお任せしたい。それでも、上のような稚拙な表現でも「手に取ってみようか」と思っていただければ薦める甲斐もあるというものだ。

    うーつん .

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  • 一音一音が充実、心のこもった演奏が収められている。...

    Posted Date:2023/06/10

    一音一音が充実、心のこもった演奏が収められている。今回の再録音は期待を上回る出来と感じている。新チクルスの第1弾である前作(2020年 即興曲集D899等、BJN1015)に感銘を受け入手。およそ100年前のピアノを得て彼女が表現したい内容が余すところなく歌い込まれていると感じた。   まず1曲目のD845冒頭から密度の濃いピアノの音に支配されていて軽い部分がない。といっても深刻すぎる重い内容でもない。その後のD664も愛らしさの中に影がそっと潜んでいる事を物語っている。 D894も淡々と夢のように歌が歌われる中で悲劇(または狂気?)が襲いかかる怖さが私の心をも揺さぶってくる。10年ほど前の録音も素晴らしい演奏だったが、そこと比較するなら…衣一枚脱ぎ捨て軽やかになりながらその振幅は大きくなったと言えばいいだろうか。   総じて思うのは…、この新チクルスは、メジューエワが楽譜を仲介として心に響いてきた声をそのまま鍵盤に写し取っている印象。シューベルトのソナタ集を聴くというより、作曲家の心を聴き解く演奏と考えている。

    うーつん .

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  • このディスクは新譜ではなく、10年以上前に発売され日...

    Posted Date:2023/06/08

    このディスクは新譜ではなく、10年以上前に発売され日本にも輸入され提案す。私はその時に購入しています。 販売店にお願いです。新譜の紹介時には過去の販売をよく調べてから紹介してくださるようお願いします。もう少しで誤って重複購入してしまうところでした。

    Arrigo Boito .

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  • このシューベルトは素晴らしいです。 高橋アキさんと...

    Posted Date:2023/06/08

    このシューベルトは素晴らしいです。 高橋アキさんといえば、大昔に東芝EMIに録音したエリック・サティの作品集を1枚だけ持っています。現代音楽専門のピアニストという勝手な認識を持っていて、実演は聴いたことがありません。 近年、カメラータにシューベルトのピアノ曲をシリーズで録音しているのは知ってはいましたが、何となく先入観から現代音楽を弾くピアニストのシューベルトってどうなんだろう? と勝手に思い込んでいました。 「思い込み」は良くないですね。何気なくふと「即興曲D935」をどう弾いているのか聴いてみたくなり購入。素晴らしいではありませんか。 まず感じられるのは、ベーゼンドルファーインペリアルの重厚な音です。「重厚」という言葉がぴったりの重い音です。特に中〜低音域の若干くぐもった分厚い音はそれだけで魅力的です。 高橋さんの解釈は、あまり押したり引いたりせず、遅めのテンポでじっくりと歌を紡いでいくというもの。テクニック的にはまったく危なげないです。作品142の2などは、少し遅いかなと感じますが、この遅いテンポのまま最後まで行くので、高橋さんなりに確信をもって演奏しているのでしょうね。 142の4などは、もう少しハンガリー風の切れ味があると良いなとは思いましたが、ここでも、高橋さんは遅めのテンポでブラブーラの動きよりは、シューベルトの心理的な動きみたいなものに、ひたすら眼を向けている、そんな印象を受けました。といっても、形の上では、アファナシエフのように「異形」ではない。 内田光子さん、アンドラーシュ・シフ、ケンプやブレンデル…、だれとも似ていない独特な世界観のシューベルト。あえていえば、晩年のアラウの演奏がもっとも近いといえるかも知れません。いずれにせよ、すっかり魅了されてしまいました。

    kadoshin .

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  • 作品がもつ孤独や哀しみ、痛みを慈しむかのような演奏...

    Posted Date:2023/05/29

    作品がもつ孤独や哀しみ、痛みを慈しむかのような演奏。メジューエワは、今や日本で活動するピアニストの中でも屈指のシューベルト弾きといってもよいと感じている。彼女のシューベルトは天真爛漫な明るさを持っていない。かといって暗いわけではない。前述のシューベルトの作品がもつ孤独や哀しみ、痛みへの深い共感とそれを慈しむかのような深い呼吸をもった演奏に強く惹かれている。そこに煌びやかな音は必要なく、だからこそ1922年製のヴィンテージ・スタインウェイの落ち着いて豊かで、「コク」のある音が合うのだろう。ヴィンテージ・ピアノは「音を出す楽器」ではなく、「音楽そのもの」なのだと考えさせられた。   同じ曲をたびたび録音する彼女ゆえ、魅力は感じていたものの「同じ奏者の同じ演奏を入手するより別の演奏や曲を」と考えて先延ばしにしていた。が、先日読んだ『今のピアノでショパンは弾けない(高木 裕 著、日本経済新聞出版社 刊)』でヴィンテージ・ピアノなどの物語りに触れ、改めて入手する気持ちになった。G.クリムトの絵によるカバージャケットデザイン(カバージャケットのデザインは大切だと思う。ディスクに収められた演奏が「どのようなものなのか」を表す材料になるのだから)に惹かれたのも一因だ。   歌に満ちた舞曲集の添え方は、メジューエワがロシア・ピアニズムのDNAを引き継いでいる証左なのだろう。即興曲の真摯でシューベルトの心の内面に触れるような演奏も、若き日のソナタD537で早くも「(ソナタD959でフレーズが再使用されることとは全く関係なく)その後の晩年」を想起させるような雰囲気が出てくるのもメジューエワのプログラミングの妙ではなかろうか。   もしかすると私のように「再録音、再々録音なら入手は控えようかな?」と思われている方もいるかもしれない。その方々には、再録音に値する内容が詰まっているのでお勧めしたい。初めて彼女のシューベルトを選ぼうとしている方々にも、ピアノの音に一家言ある方々にもお勧めできるシリーズが始まった。今後も注目していきたい。

    うーつん .

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  • 一聴するとごく普通水準の演奏のように聴こえるが、深...

    Posted Date:2023/05/20

    一聴するとごく普通水準の演奏のように聴こえるが、深刻になり過ぎずに作曲家の救いがたい孤独感や寂寥感を歌心に包んでいる演奏である。第一ヴァイオリンの音色、歌い方に感心するとともに音楽の流れが実にスムーズで2回も最後まで聴いてしまった。演奏時間の長い本曲を退屈することなく歌心に満ちた優れた演奏である。最近購入してよかったと思ったCDの1枚である。

    robin .

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  • 暖かくて伸びやかな音(ペーゼンドルファー・ピアノ)...

    Posted Date:2023/05/11

    暖かくて伸びやかな音(ペーゼンドルファー・ピアノ)でゆったりと弾かれた演奏です。シューベルトに峻厳で暗いものを求める方には物足りないと思いますが、他の方もお書きになっているとおり、昔のシューベルト演奏はこういうものだったのです。こういう伴奏で、シューベルトの歌曲、例えば「幸福」などを聴いたら、さぞうっとりすることでしょう! 「楽興の時」など柔和な弾きぶりで、現代の演奏は深みを求めすぎていないか、こういう演奏で聴くのが本来では?…などと思いました。

    麗しのcybelia .

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  •  若いピアニストが、ソロCDの初リリースでシューベ...

    Posted Date:2023/05/05

     若いピアニストが、ソロCDの初リリースでシューベルト晩年の大曲を2曲収録したのには大きな意義がある。  シューベルトの晩年は死の予兆が常に差し迫り、作曲された楽曲のテーマにもメロディーにも、独り死に向かう絶望感や虚無感、孤独感がみなぎっていると言われる。そして今回収録された2曲も、いわば作曲者が人生の終焉を迎え諦念に満ちた雰囲気を醸しだすかのような悲哀感漂う演奏が多い中、守重のピアノはそうしたオーソドックスな解釈上の前提を取り払い、若々しく凛とした作曲家シューベルトの音楽を再生させることに成功している。  その演奏には、たえず前進する推進力に溢れ、生き生きと瑞々しさがほとばしり、絶望感よりもむしろ 生きる希望や瞬間の喜びや望みすら感じさせられるような、溌剌とした新鮮な雰囲気を醸しだしているからである。  即興曲集D899の演奏は、第1番から軽快でリズミカルで聴き手を休ませることのない左手の伴奏に乗っかりシューベルトらしい歌曲風の旋律が浮かび上がり、強弱のコントラストが実にクリアに演奏される。第2番も明るく軽やかな長調のアルペジオと、フォルテで激しい短調の中間部の切迫感が見事なまでに対照的に奏でられ、曲全体のスピード感が最後まで持続される。第3番はそれと正反対にノスタルジックなメロディーが控えめにゆったりと演奏され、この曲の悲壮感を増幅させている。最後の第4番の演奏も、有名な下降系のアルペジオのメロディーが軽やかに始まり、次第にクレッシェンドしながら、これでもかと念を押すかのようにメロディーが前へ前へと切迫しつつ蔽いかぶさってゆく。  かわってシューベルトの最後のソナタ(第21番D960)は、第1楽章冒頭の絶望感に満ちたテーマも、テンポ感よく淡々と演奏され、楽章全体に若々しさや凛々しさを窺うことができる。第2楽章は終始ゆったりとしたテンポで曲の孤独感に満ちたモチーフが強調されるが、第3楽章は正反対に軽やかなタッチに支えられ曲が生き生きとリズミックに奏でられる。そして終楽章は冒頭の軽やかな長調のテーマと中間部の短調の激しい部分とのメリハリが見事に表現されている。 全楽章を通して、この曲のフレーズごとのテンポ設定が実に良く、曲の構造が聴き手につぶさに汲み取れる秀逸な演奏となっている。  今回収録された全曲を通じ、守重のピアノはその軽やかなタッチと推進力、強弱のダイナミズムに加え、とりわけ高音部のメロディーの美しさが特筆すべき魅力である。シューベルトは31歳という若さで亡くなったことを加味すれば、この演奏はまさに作曲者の晩年の実際の姿を再現した演奏と言えるかもしれない――それほど筆者には彼女の演奏が新鮮に感じられた。

    今本 秀爾 .

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