【発売】A・フィッシャー&デンマーク室内管/ブラームス:交響曲全集(3CD)
2022年08月26日 (金) 18:00 - HMV&BOOKS online - クラシック
刺激的、かつ新鮮! アダム・フィッシャーのブラームス交響曲全集
モーツァルト、ベートーヴェン、そしてブラームスへ。永遠の青年アダム・フィッシャーとデンマーク室内管のコンビ25周年の成果、新たな響きと生気と驚きに満ちたブラームス!
1998年からデンマーク室内管弦楽団(DCO)の首席指揮者を務めるアダム・フィッシャー。2006年から13年にかけてモーツァルトの交響曲全集(DACAPO)、2016年から19年にかけてベートーヴェンの交響曲全集(NAXOS)を録音し、批評家と聴衆双方から高い評価を得ました。特にベートーヴェンの交響曲全集は欧州各国で賞賛され、ICMA(International Classical Music Award)ではベートーヴェン・イヤーに出たすべてのCDの中のベストの評価を得ました。フィッシャーのDCO首席指揮者25周年を迎える2023年へ向けて録音されたブラームスの交響曲全集もこれまで以上の挑戦が聴かれる注目作です。
フィッシャーとDCOのアプローチは、ヴィブラートを控えめにした透明感の高いサウンドと、速めのテンポでアクセントをしっかりと出した、いわゆるHIPスタイルが基調ですが、長年の研究に加えてフィッシャーの情熱的な性格も反映したと思われる大胆なフレージング、管と弦のバランスの巧みな操作などから生まれる新鮮な響きが随所に聴かれます。またヴァイオリン両翼配置と明確なボウイングさばきにより、例えば第1番第4楽章などに頻発する第1、第2ヴァイオリン間でのフレーズの受け渡しの効果などが大変刺激的。ブラームスの交響曲を聴き込んだ人ほど驚きの瞬間が多々味わえるスリリングな演奏となっています。
交響曲第1番は終始快速テンポを貫きながらも、要所要所にタメをいれることで曲全体にメリハリをつけています。落ち着いた第2楽章での表現や終楽章でのクライマックスに向けての盛り上がりが聴きどころです。
第2番では、艶やかな弦の響きと対比する金管の高らかな音色が印象的。極めて弱音で始まり、突然の音の爆発が心地よい終楽章もフィッシャーならではの解釈と言えるでしょう。
第3番は、とりわけデュナーミクやテンポの処理が大変印象的。思わずスコアを再確認したくなるほどの細やかな指揮に応えるオーケストラの手腕を存分に楽しめます。
フィッシャーのピリオド解釈が光る第4番は、楽章ごとの性格が良く描き分けられており、息をもつかせぬ音楽が紡がれていきます。
デンマーク室内管弦楽団は、以前はデンマーク放送所属の団体(デンマーク放送シンフォニエッタからデンマーク国立室内管弦楽団に改称)でしたが、2015年より現在の名称で独立した団体として活動しています。アダム・フィッシャーとは1987年初共演。1998年には首席指揮者に迎え、以来四半世紀の長きにわたり良好な関係を築いています。
これまでにもさまざまなオーケストラとブラームスを演奏してきたフィッシャーですが、彼はオーケストラの特性を重視し、各々の個性と可能性を引き出すことを目指しているとブックレット(英語)に記載されたインタビューで語っています。「私のブラームス」ではなく「私たちのブラームス」、その言葉通りの充実した演奏です。(輸入元情報)
【収録情報】
ブラームス:交響曲全集
Disc1
● 交響曲第1番ハ短調 Op.68(43:31)
Disc2
● 交響曲第2番ニ長調 Op.73(39:50)
● 交響曲第3番ヘ長調 Op.90(34:23)
Disc3
● 交響曲第4番ホ短調 Op.98(34:13)
デンマーク室内管弦楽団
アダム・フィッシャー(指揮)
録音時期:2021年5月10-18日、7月3-6日、9月23-25日、2022年2月12-14日
録音場所:王立デンマーク音楽アカデミー コンサート・ホール
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
13件中1-13件を表示
表示順:
※表示のポイント倍率は、ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。