ミュラー＝ショット／『グリーグ・フォー・チェロ』

ダニエル・ミュラー＝ショット／グリーグ・フォー・チェロ

2019年にドイツの権威ある音楽賞「Opus Klassik（オーパス・クラシック）」を受賞、ますます注目が高まるドイツのチェリスト、ダニエル・ミュラー＝ショット。彼の最新作はグリーグのチェロ・ソナタを含む作品集です。グリーグのチェロのためのソナタは、1883年、兄のために作曲した作品36のイ短調1曲が残されているのみ。そこでミュラー＝ショットは編曲の腕を活かし、ヴァイオリン・ソナタ第3番をチェロのためにアレンジ。グリーグの息の長い旋律と、チェロの深い響きを存分に生かした演奏を披露しています。そして後半ではやはりミュラー＝ショットが編曲した5つの歌曲を収録。彼の繊細な感覚が活かされたこれらの歌曲は、歌詞がなくとも思いが伝わる素晴らしい仕上がりとなっています。
　歌曲集の前に置かれた短い『間奏曲』はチェロのためのオリジナル作品で短いながらも美しい作品。23歳の若いグリーグの情熱をミュラー＝ショットは見事に描きだしています。
　ピアノ伴奏を務めるのは「OEHMS」レーベルをはじめとした数多くのアルバムをリリースするベテラン、ヘルベルト・シュフ。ミュラー＝ショットとは長年のデュオ・パートナーであり、ここでも息のあった演奏を聴かせます。（輸入元情報）（写真 輸入元提供）

【収録情報】
グリーグ：
1. チェロ・ソナタ イ短調 Op.36
2. ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ短調 Op.45-3
3. 間奏曲 イ短調 EG115
4. 希望にみちて Op.26-3
5. みなしご Op.4-1
6. 私は希望を持って人生を生きる Op.70-2
7. 母の墓のそばで Op.69-3
8. 秘めた愛 Op.39-2
　チェロとピアノ編：ダニエル・ミュラー＝ショット（2,4-8）

　ダニエル・ミュラー＝ショット（チェロ）
　ヘルベルト・シュフ（ピアノ）

　録音時期：2020年8月27-29日
　録音場所：ミュンヘン、バイエルン放送第2スタジオ
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）