【発売】ニケ/モーツァルト、サリエリ:レクィエム

2022年09月21日 (水) 17:00 - HMV&BOOKS online - クラシック


サリエリとモーツァルトの死生観、生の作品像へ。異才ニケの快挙!

ピーター・シェーファーの戯曲(1979)に基づくミロス・フォアマンの映画「アマデウス」(1984)で、通念を覆すモーツァルト像の引き立て役として大きな存在感を放ったイタリア人作曲家アントニオ・サリエリ[1750-1825]。作中ではモーツァルトの才能への抗いがたい憧憬と強い嫉妬から、立場を隠して『レクィエム』作曲を依頼、毒を盛って徐々にモーツァルトを死に追いやる悪役として描かれましたが、これはサリエリの晩年、イタリア人作曲家たちの人気への反発からウィーンの一部の者たちが流した、根拠なき悪評の遠い結実にほかなりません。生前のサリエリは後進思いの人徳ある教育家で、一時勝手な反感を抱いていたモーツァルトも晩年には和解、互いに才能を認め合う間柄になっていました。
 結果的には数世紀後のサリエリ復権の鍵を握る作品にもなったこのモーツァルト未完の『レクィエム』を、歌劇界引退直後のサリエリが自身のために作曲した『レクィエム』とのカップリングで、鬼才ニケの指揮で聴けるアルバムが登場。モーツァルトでは一般的なジュスマイヤー[1766-1803]補筆版を用いながら、緩急豊かに圧倒的なドラマを描き出す手腕はまさにニケの面目躍如ですが、古楽器での録音はこれが初となるサリエリでも、作曲者自身の旧作からの引用などオペラの劇的語法が豊かに活かされた、曲本来の真価を余すところなく引き出してゆきます。18世紀のモデルと同じ指孔なしナチュラル・トランペットを吹きこなすジャン=フランソワ・マドゥーフをはじめ器楽陣も名手揃い!後世の風評を洗い落とし「礼拝音楽本来の存在感のままに」(ニケ談)生々しい素顔の作品像に迫った名演に仕上がっています。(輸入元情報)


【収録情報】
● サリエリ:レクィエム ハ短調(1804)
● モーツァルト:レクィエム ニ短調 K.626(1791、未完、F.X.ジュスマイヤー補筆)


 ヴァレンティーナ・ナフォルニータ(ソプラノ)
 アンブロワジーヌ・ブレ(アルト)
 ロビン・トリッチュラー(テノール)
 アンドレアス・ヴォルフ(バス)
 フランソワ・サンティヴ(大オルガン)
 テオティム・ラングロワ・ド・スワルテ(ヴァイオリン/コンサートマスター)
 ル・コンセール・スピリチュエル(古楽器&声楽アンサンブル)
 エルヴェ・ニケ(指揮)

 録音時期:2021年11月19-23日
 録音場所:フランス、ヴェルサイユ王室礼拝堂
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)


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