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2009年7月29日 (水)

waxpoetics


Wax Poeticsはニューヨークにて企画・編集され、世界中で最も信頼される音楽誌(隔月発刊)。世界の名だたるアーティストや、日本で活躍している有名アーティストから絶賛されている本国版Wax Poeticsだが、昨年10月にようやくその日本版が発刊された。取り上げられる音楽はソウル、ジャズ、ファンク、ヒップホップ、レゲエ、ラテンなどのブラック・ミュージックを軸に展開され、本物思考のミュージック・ファンから絶大な信頼を得ている。昨今の多くの情報メディア(雑誌、WEB 、フリーペーパーなど)とは違い、何度も読み返さずにはいられない記録補完的な紙媒体であり、ゴミとして捨てられることのない、愛され続けるマガジンである。

Wax Poetics Japan オフィシャルサイト


Wax Poetics Japan No.05

これまで、有名無名に関わらず本物のブラック・ミュージックを“追求”し続け、世界中の真の音楽好きから最も信頼される音楽誌の日本版第5号。
仕様:B5変型 無線綴じ 定価:¥1,143(税抜)/¥1,200(税込)

No.5
Miles Davis :On The Cornerを発表したマイルス・デイヴィスの変化に、当時の批評家達は全くつ いて行けなかった。ちょうど1972年から1975年にフォーカス。
Jimmy Cliff :レゲエミュージックのパイオニアであり、スカを確立させたアーティストでもあるジ ミー・クリフの特集
Booker T. Jones :60年代の黄金期スタックスサウンドを支えたメンフィスのオルガン奏者、ブッカー・ T・ジョーンズのインタビュー
Mahavishnu Orchestra :マイルス・デイヴィスのグループで活躍したイギリス人ギタリスト、ジョン・マクラフ リンがリーダーをつとめた、ジャズミュージシャンによるロックグループを特集
Eric B & Rakim :エリックB & ラキムの片割れ、ラキムのインタビュー
Large Professor :ラージ・プロフェッサーが歴代ヒップホップ・アルバムを解説し、ビートメイカーの歴 史を探る
Eddie Cheeba :多くの人間に愛されるディスコMC、エディー・チーバの記事
Lyman Woodard :今年2月に亡くなったライマン・ウッダードの追悼記事
Joe Cuba :今年2月に亡くなったブーガルーを代表するウァイブ奏者、ジョー・キューバの追悼記 事
Overton Loyd, Man One, Gustavo, :3者によるアメコミ・マンガ連載スタート。パーラメント、ファンカデリックのアート ディレクター。
MURO :ヴァイナル駅伝。その他諸々独自記事あり。

waxflash

Wax Poetics Japan No.05 Index

Miles Davis
私は、運命、さだめ、そういったものに感情的になるような人物ではなかった。だが、2007年、レガシーのCDボックスセット『Miles Davis: The Complete On The Corner Sessions』のライナーを書かないかという電話をもらったときには、私は両目を思い切り開けて「神様、ありがとう!」と叫んだものだ。何年もの間、私は、マイルスの革命的なエレクトリック・バンドについて書きたいと思っていた。そのバンドは1972年から1975年の間(『On The Corner』から『Agharta』『Pangaea』)、この地球上を震撼とさせたのだ。

エレクトリック・マイルス特集

Large Professor
ピート・ロックやDJ プレミアといったDJ 界の巨匠が影響を受けた人物として挙げるのが、クイーンズ出身の先達、ラージ・プロフェッサーだ。長年にわたり、人気のMC たちは彼のビートを求め、一流プロデューサーたちは彼のアドバイスを求めてきた。ラージ・プロフェッサーが大活躍していたのは、ナズがデモを作り、メイン・ソースのメンバーが高校に通い、SP1200が未知の新しいテクノロジーだった時代である。歴史に残るクラシック・アルバムがいくつかリリースされた時代に、彼は大きな存在感を示していた。「俺はとにかく、進歩することだけを考えていた」。 。
Eric B & Rakim
ともとは2003 年の末に『XXL』誌の、「Classic Material」というコラムのために行ったこのインタビューは、私の中でほろ苦い思い出になっている。しかし後になって振り返れば、苦味よりも得たものの方がよほど大きかった。ラキムは本当に潔く私に過去のことを語り、話し始めて早々に本題に入ってくれた。一般的に、ほとんどのアーティストは活動初期の話題になると心を開いて話し始める。でも相手はラキム、ヒップホップ界でも最も敬われ、また秘密主義だと言われているアーティストの1人である。
Jimmy Cliff
ジミー・クリフはレゲエ界の真のパイオニアだ。60 年代初期にビバリーズ・レコーズの立ち上げに関わり、より大きな栄光を手に入れるためにロンドンに渡った最初のジャマイカン・シンガーの1人でもある。また、南米とアフリカに多大なインパクトを与えた初のレゲエ・ボーカリストでもあり、音楽性の幅を広げることでオーディエンスを拡大してきた。彼は長編映画の主役の座を獲得した初のレゲエ・シンガーとして、ジャマイカ島の活気ある音楽とカルチャーに国外のオーディエンスの目を向かせた。
Booker T. Jones
ブッカー・T・ジョーンズは、これまで自らの手でポピュラー音楽の進路を舵取りしてきた。文字通り、彼のその両手で。ジョーンズは、恐らくモータウンのファンク・ブラザーズやニューオーリンズのミーターズに匹敵するポピュラー音楽史上最も偉大なスタジオ・リズム・セクションの1つ、ブッカー・T & ザ・MG ズのオルガニスト兼バンド・リーダーとして知られている。また、ブルース、R&B、ソウル、ファンク、カントリー、そしてロックン・ロールの交差点である彼の故郷、テネシー州メンフィスという音楽の坩堝を体現した人物でもある。
Mahavishnu Orchestra
マイルス・デイヴィスの自伝『マイルス』の中で、彼は1971年のアルバム『A Tribute to Jack Johnson』に収められた曲を自分が作曲したと書いている。「私はあのボクサーの動きを考えていたんだ。シャッフルの効いたあの動きをね」。ボクシング・ジム行きの電車に乗るために歩いている最中の出来事だったらしい。「そいつは良く出来た話だな」。そのセッションに参加していたドラマー、ビリー・コブハムは少なからずの皮肉を込めて言った。『A Tribute to Jack Johnson』はマイルス自身が言うよりも遥かに即興的な形で表出したものらしいのである。
Eddie Cheeba
サウス・カロライナ州マートルビーチ、ベイ・ウォッチ・リゾートにあるザ・フィッシュテイル・バー。このバーからは美しい浜辺が一望できる。まさかかつてゲットーのセレブだったラップのパイオニアがこんなところにいるなんて、誰も思わないだろう。
Joe Cuba
「ブーガルーのキングには決してなりたくなかった」。数年前、スパニッシュ・ハーレムの自宅アパートで、ジョンは私にそう打ち明けた。「キングになったら後でどうなるか、分かっていたんだ。ブーガルーの流行が廃れた瞬間に、キングもお払い箱になってしまうってね」。
Lyman Woodard
ライマン・ウッダードの訃報は世界中の良識ある音楽ファンたちを大いに悲しませたが、この才能あふれるミュージシャン/作曲家本人と良好な関係を築いていたワックス・ポエティックスにとっては、特に受け入れ難いものだった。
Dam-Funk
“ブギー大使"の別名で呼ばれているロサンジェルス出身のデイム・ファンクは、アナログ・シンセ満載の斬新なトラックとFunkmosphereクラブ・ナイトでのDJプレイを通して、80'sファンク/ディスコ復興の立役者として知られている。
Quantic
クァンティックことウィル・ホランドが、故郷であるイギリスのブライトンから、音楽に導かれるようにコロンビア第3の都市カリに移り住んで2年が経過した。彼の地では、クァンティック・アンド・ヒズ・コンボ・バルバロという新しいユニットが生まれた。
Tommy Guerrero
80 年代からプロ・スケーターとして活躍していたサンフランシスコ出身のトミー・ゲレロは、ソロ・アーティストとして早くも10 年以上のキャリアを誇るベテランであり、彼のトラックは、世界各地の熱狂的ファンに支持されている。
DJ JIN
音楽を生業にする身として、アナログ/デジタルに対しての個人的雑感から話を進めさせていただく。まず、Digidesign Pro Tools が普及し始めた2000 年以降の録音現場において。そこではもはや、完全にアナログとデジタルの棲み分けはなされたとみていいだろう。
Maxwell
その魅惑的な歌声により、これまでに多くのリスナーの耳目を集めてきたシンガー、マックスウェル。彼が実に8年ぶりとなるニュー・アルバムを完成させた。このキャリア4枚目のスタジオ・アルバムは「過去の苦悩」に言及した内容である。
R&S Records
ベルギーに行ったことがある人なら知っている。首都のブリュッセルでさえ、あるいはファッション・デザイナーが憧れるアントワープでさえ、そこには古いヨーロッパが佇んでいる。そんな町が1992年から少なくとも1996年まで、テクノ・ミュージックの中心地となったわけだ。
Root Soul
自分でも気づかないうちに、ルート・ソウルが2007年にリリースし世界的なダンスフロア・ヒットとなった「Spirit of Love」の旋律は、いつの間にか私の記憶にも残っていた。少し経ってから、それが数ヵ月前によく聴いていたミックスCDに入っていたことに気づいた。
BAGDAD CAFE THE trench town
夏を告げる雨が音もなく降っている。湿気がジメジメと肌にまとわりつく、不快指数の高い夜だ。6 月下旬の代官山LOOP。気が滅入りそうな外の気候とは打って変わり、会場内は温かく心地良いヴァイブスに満ちている。
cro-magnon
cro-magnonが新作を完成させた。タイトルは『4U』。4枚目のオリジナル・アルバムだから『4U』である。ここで味わえるのは、さらに磨きのかかった3人の演奏力と、より自由闊達に跳ね回るダンス・サウンドの数々。
Smooth Current
16、7年前にDJ 活動をスタートしたDJ RYOW a.k.a smooth current。アンダーグラウンドの現場より、長らくクラブ・シーンとヒップホップ・シーンの動向に目を光らせてきた彼が、いよいよオリジナル・アルバムを発表した。
12inch Laboratory
こんにちは! 今回より連載させて頂く岩沢洋です。自分、ぶっちゃけ青春は六本木のサーファーディスコで、それを引き摺りながらもレアグルーヴ好きという44歳の物好きオヤジでございます。
Styles from the Outer Dimensions
ミレニアム飛躍マザーシップは、過去から現在へと前進し、未来へと後退し、現代に到着する。視界にファンクを必要としている者を探し求めて、未知と既知の銀河系を飛行する! マザーシップは33 1/3回転の速度で飛行し、夢遊病者だらけの惑星へと到着する。
ヴァイナル駅伝
暑いですね〜。そんな時こそ、クールなファイブ、じゃなくて、ヴァイブ! 体感温度が5度下がります。というわけで今回は、来日公演も記憶に新しい、僕の“心の太陽”ことロイ一本でいきたいと思います。


Buck Number


Wax Poetics JAPAN No.04

Wax Poetics JAPAN No.03

Wax Poetics JAPAN No.02

Wax Poetics JAPAN No.01

Wax Poetics Anthology: Vol2

特集:Wax Poetics Japan No.04


Wax Poetics Japan Selected Albums

Wax Poetics Japanのスタッフに今のお気に入り/ヘヴィーローテーションのアルバムを選んでいただきました! HMV×Wax Poetics Japanだけのエクスクルーシブ企画です。 連載ページはこちら
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