
ブルーノ・ワルター[1876-1961]がその晩年である1957年~61年にかけて残したステレオ録音は、この20世紀最大の巨匠指揮者による膨大なディスコグラフィの中でも最重要の演奏であり、その長い音楽活動のさまざまな経験と深い洞察とが結実した、文字通り録音の『世界遺産』ともいうべき名盤ぞろいです。録音のために特別に組織されたコロンビア交響楽団との緻密なリハーサルとセッションを積み重ねて生み出された演奏は、音響効果の優れたアメリカン・リージョン・ホールで、コロンビアの誇る当時最新鋭の機材と技術で完璧に収録されました。
ワルターの全ステレオ録音を作曲家別に体系的にリイッシューする当シリーズは、ワルター初の本格的ハイブリッド商品であり、オリジナル・アナログ・3トラック・マスターから1998年以来21年ぶりに新規リミックス&リマスターを行ない、21世紀となった現在に、その輝きを再び蘇らせます。
今回の録音の復刻に当たっては、ペンシルヴァニア州の山中にある広大なテープ・アーカイヴで厳重な温度・湿度管理のもと保管されているオリジナル・アナログ・3トラック・マスターの現物をすべてニューヨークに取り寄せ、極めてデリケートなアナログ・テープを丁寧に修復した上で、最適の条件で慎重にプレイバックして音採りし、ステレオへのリミックスを新たに行いました。今回は1998年以来21年ぶりの新規リミックス&リマスターとなるもので、これによって21世紀の現代に、これらの歴史的な価値を持つ録音が再び生き生きと蘇ります。
リマスタリングを手掛けるのは、アメリカ人のアンドレアス・K・マイヤー。マイヤーは長年ソニー・ミュージック・スタジオのエンジニアを務め、ジョシュア・ベル、ヨーヨー・マ、ニューヨーク・フィルなどのレコーディングに関わりつつ、SP時代から現代に至るさまざまな録音の復刻に携わってきました。現在は自ら「マイヤー・メディアLLC」を立ち上げ、ニューヨークにある「スワン・スタジオ」を本拠に、レコーディング、マスタリング、そしてレーベルを主宰しています。
グレン・グールドの録音のリマスタリングに深く関わり、日本での「グレン・グールド紙ジャケット・コレクション」(2007年)、「グレン・グールド・リマスタード~ザ・コンプリート・ソニークラシカル・アルバム・コレクション」(2015年)には全面的にリマスタリングを担当、グールド・サウンドの新たなスタンダードを作り上げています。また「ウラディミール・ホロヴィッツ未発表ライヴ・レコーディング1966-1983」、「グレイト・モーメンツ・アット・カーネギー・ホール」、さまざまなアーティストの「オリジナル・アルバム・コレクション」など、ソニー・クラシカルのさまざまなリイッシュー・プロジェクトの実現にはかかせないエンジニアです。2017年に発売された「レナード・バーンスタイン~ザ・コンポーザー」ではグラミー賞「ベスト・ヒストリカル・アルバム」を受賞しています。(メーカー資料より)
- ワルター全ステレオ録音SA-CDハイブリッド・エディション
- 分売(モーツァルト&ハイドン:交響曲集・管弦楽曲集)
- 分売(ベートーヴェン:交響曲全集)
- 分売(ブルックナー、ワーグナー、シューベルト)
- 分売(ブラームス、ドヴォルザーク)
- 分売(マーラー)
- 分売(ワルター&ウィーン・フィル・ライヴ 1948~1956)
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※表示のポイント倍率は、ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。