[GENRE : LOUDROCK, METALCORE, REGGAE]
4月にリリースしたシングル『EViLS』がオリコン・ウィークリー・チャート9位を記録し、日本の音楽シーンにまざまざと自身の勢いを見せつけてきたSiMの、満を持してリリースされた3rdフル・アルバム。わずか90秒の瞬殺トラック「PANODRA」を始め、シングルのリード・トラック「Blah Blah Blah」など全13曲、ハイ・クオリティな必殺トラックがここぞとばかりに並んでいる。更なる彼らの快進撃が確信に変わった『PANDORA』、ついにリリースである。
（ムラオカ）

[GENRE : LOUDROCK]
“神戸の暴れ猿”という惹句を見事に体現した2曲入り1stシングル。今回は斜め上からアプローチする意外性と、いい意味でやりたい放題にブチまけたセンスが際立っている。特に表題曲はストレート、カーブ、フォークと豊かな球種でストライクを獲るエースのごとき辣腕を振るう。イントロからギター・ソロで始まったかと思えば、キャッチーなサビが顔を出し、突如ボサノヴァ風のフレーズを織り込むなど、起伏激しい展開で一気に聴かせる。今のバンドの勢いを象徴する無手勝流のサウンドにシビれる。
（荒金 良介）

[GENRE : LOUDROCK]
昨年リリースしたミニ・アルバム『EMPTY BOX』から1年、札幌のNOISEMAKERが10曲入りの1stアルバムを完成させた。SiM、coldrainなど多くのバンドが彼らのファンであると公言し、直々にツアー・サポートに指名され、全国各地を飛び回っている彼ら。ライヴ・バンドである彼ららしい生々しい人間的なグルーヴと、不変的なグッド・メロディのライヴ感に溢れた作品となっている。流行の移りかわりの激しい音楽シーンで、時代に流されず何年先でも聴きこめるであろう名盤！
（篠崎 祐介）

[GENRE : LOUDROCK]
約1年ぶりになる5曲入りEPは、表題曲こそ従来のイメージを継承したラウドな音像を放っているが、それ以外の4曲は様々な新色を取り入れた色鮮やかな曲調が収録されている。穏やかな歌メロが秀逸なバラード調の「HOPES」をはじめ、バラエティに富んだ楽曲がずらり。バンド側に沖縄色は意識したのか尋ねると、極力排除しようと思った、と答えが返ってきた。しかし、全曲に沖縄っぽい香りがプンプン漂う。そこがまた最高だ。
（荒金 良介）

[GENRE : HARDCORE, POST HARDCORE]
多くのバンドからリスペクトを受けるwaterweedが、待ち望まれていた1stフル・アルバムを、FACT、POP DISASTERなど結成当時からの先輩バンドが所属するmaximum10からリリース。ヘヴィなリフを主体とした疾走感に溢れるハードコア・サウンドと、仲間へのリスペクトと偽者へのヘイトを吐き出す強い意志に溢れた歌詞。小細工なしで、CICADA（蝉）のように命を振り絞って鳴らす彼らの真摯な音が詰まった会心のアルバム！
（篠崎 祐介）

[GENRE : PUNK ROCK, EMO, HARD ROCK]
前作から僅か3ヶ月のスパンで届いたフル・アルバム。シンフォニックな壮大さと抜けのいいポップ・パンクを掛け合わせた前作の色合いは残しつつ、今回はちょっとダークでホラー色も漂う。またこれまでどの作品にも収録できなかった過去音源の再録もあり、そういう意味では変則的な内容と言えるだろう。とはいえ、散漫な印象はまるでなく、GEEKSの今と昔を線で結んだ形が今作の面白味に繋がっている。前作とセットで聴いてほしい。
（荒金 良介）

[GENRE : LOUDROCK, PUNK, SKA, METAL, IRISH MUSIC]
アルバム・タイトルのインパクトもさることながら、その中身も最初から最後までメイン・ディッシュを食べているような濃厚さと衝撃に満ちている。バンドが以前から提唱している“ウンザウンザ”なるアイリッシュ的アプローチのTrack.1、池袋や埼玉を歌ったTrack.2や4、CD屋での出来事が綴られたTrack.10など、常日頃彼らが疑問や不満に思うことを様々な音楽性を混ぜ込んでユーモアたっぷりに表現。ひたすら剛速球を投げつけるようなエネルギーに満ちたアルバムだ。
（沖 さやこ）

[GENRE: MELODIC PUNK]
HAWAIIAN6、dustboxと共に新曲を持ち寄ったスプリットをリリースしたばかりのlocofrankが、早くもニュー・アルバムをリリース！その制作意欲にも驚かされたが、収録されている楽曲のポジティヴなパワーにもとにかく圧倒された。まさしくlocofrankらしさが凝縮された、爽やかな疾走感と心に染みるメロディ……ファストな曲もスロウな曲も、どこを切っても“全力”という言葉がぴったりの捨て曲なしの13曲。15周年を飾るに相応しい聴きどころ満点のアルバムだ。
（山本 真由）

[GENRE : PIANO EMO, POP PUNK]
2011年結成のMy Last Balladの1stフル・アルバム。結成わずか半年足らずで投票を勝ち抜き、海外のエモ、パンク・バンドが一堂に会するBEYOND[THE]BLUE TOURに出演し、一躍注目を集めた。王道ピアノ・エモのリード曲「From Scratch」をはじめ、バラエティに富んだ楽曲は、メロディ至上主義と掲げるとおり耳に残るキャッチーなメロディ。小さくても聴く人の何かのきっかけになれば、という歌詞をぜひ読みながら聴いてほしい。
（篠崎 祐介）

[GENRE : EMO, EMO PUNK]
名古屋のインディー・シーンで気を吐くTRUST RECORDSからデビューした期待の新人。洋楽のポップ・パンク、エモからの影響が強いと公言する彼らだが、そのサウンドは日本人的なメロディ・センスを有しながらも90年代〜00年代初旬の欧米のエモ・シーンの面影を感じることができる。またシンセやオートチューンを導入する点は今時のサウンドだと言えるが、そこに付け焼刃的な薄っぺら感はなく、持ち前の澄んだメロディをより引き立たせる役割を果たしている。
（ムラオカ）