バイエルン放送のレーベルBR KLASSIKのハイライト

2016年11月10日 (木)

バイエルン放送が立ち上げたレーベルBR KLASSIKのハイライト
カタログ付き完全限定盤

バイエルン放送が2009年に立ち上げたレーベル「BR KLASSIK」は、すでにリリース点数も約100点と順調に活動しており、音楽界に多彩な話題を提供してきました。今回登場するハイライト・アルバムは、その「BR KLASSIK」のエッセンスともいうべき聴きどころが満載の内容となっています。

中心になるのはバイエルン放送交響楽団の音源。1949年に設立されたバイエルン放送響は、ドイツの伝統を理想的な形で継承しているオーケストラ。ヨッフムが種をまき、クーベリックが育て上げた「いぶし銀の響き」が特徴です。以降、コリン・デイヴィス、ロリン・マゼール、そしてマリス・ヤンソンスと、5人の世界的な指揮者のもとで飛躍的に発展したこのオーケストラは、「グラモフォン誌」にて世界のオーケストラ第６位に選ばれ、まさに一流のオーケストラとして認知されるまでに至りました。

レパートリーで声楽を用いる時に登場するのが、バイエルン放送合唱団。1946年に設立されたこの合唱団は、長く指揮者として君臨したミヒャエル・グレーザーが2005年に引退し、当時弱冠26歳の新鋭ペーター・ダイクストラが後任となり、一層レパートリーが拡大したことでも知られています。

ミュンヘン放送管弦楽団は同じくバイエルン放送傘下のオーケストラですが、全く違う団体で設立は1952年。オペレッタやリサイタルの伴奏などでその本領を発揮しています。現在は名手ウルフ・シルマーが芸術長の任にあり、こちらも一層の発展が期待されています。

ドイツ古楽ムーヴメントの一大聖地、ケルンを拠点に活動するコンチェルト・ケルンは、1985年にケルン音楽大学の学生たちによって結成された古楽器アンサンブル。2005年まではメンバーのヴァイオリニスト、ヴェルナー・エールハルトがリーダーを務めていましたが、以後はフルーティストのマルティン・ザントホフに交替しています。

【収録情報】

1. シャブリエ:スペイン狂詩曲
　バイエルン放送交響楽団
　マリス・ヤンソンス(指揮)

2. ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調 Op.95～第3楽章スケルツォ
　バイエルン放送交響楽団
　アンドリス・ネルソンス(指揮)

3. ハイドン:オラトリオ『天地創造』 Hob.XXI:2～天は神の栄光を語り
　カミラ・ティリング(ソプラノ)
　マーク・パドモア(テノール)
　ンノ・ミュラー=ブラッハマン(バス・バリトン)
　バイエルン放送合唱団
　バイエルン放送交響楽団
　ベルナルド・ハイティンク(指揮)

4. J.S.バッハ:ミサ曲ロ短調 BWV.232～グローリア
　バイエルン放送合唱団
　コンチェルト・ケルン
　ペータ・ダイクストラ(指揮)

5. ブラウンフェルス:受胎告知～間奏曲
　ミュンヘン放送管弦楽団
　ウルフ・シルマー(指揮)

6. ドヴォルザーク:スターバト・マーテル Op.58～肉体が滅びる時には
　バイエルン放送合唱団
　バイエルン放送交響楽団
　マリス・ヤンソンス(指揮)

7. シベリウス:『フィンランディア』 Op.26
　バイエルン放送交響楽団
　マリス・ヤンソンス(指揮)

8. ワーグナー:『ラインの黄金』～ラインの黄金よ
　ミレッラ・ハーゲン(ソプラノ)
　ステファニー・イラーニ(メゾ・ソプラノ)
　エヴァ・フォーゲル(メゾ・ソプラノ)
　バイエルン放送交響楽団
　サー・サイモン・ラトル(指揮)

9. ペルト:ベルリン・ミサ～グローリア
　バイエルン放送合唱団
　ミュンヘン放送管弦楽団
　ペータ・ダイクストラ(指揮)

10. ヘンデル:『メサイア』～ハレルヤ・コーラス
　バイエルン放送合唱団
　バ' ロック・アンサブル
　ペータ・ダイクストラ(指揮)

11. ロルツィング:『皇帝と船大工』 -さようなら、愛しいフランダースの娘よ
　バイエルン放送合唱団
　ミュンヘン放送管弦楽団
　クルト・アイヒホルン(指揮)

12. チャイコフスキー:『スペードの女王』～熱心に、情熱的に愛する人
　ミッシャ・ディディク(テノール)
　タチアナ・セルジャン(ソプラノ)
　バイエルン放送交響楽団
　バイエルン放送合唱団
　マリス・ヤンソンス(指揮)