【発売】P・ヤルヴィ&フランクフルト放送響/ブルックナー:交響曲全集(10SACD)
2021年08月26日 (木) 11:30 - HMV&BOOKS online - クラシック
パーヴォ・ヤルヴィのライフワーク、ブルックナー全集、11年がかりでついに完成。
ブルックナー没後125年メモリアル・リリース
パーヴォ・ヤルヴィがフランクフルト放送交響楽団と共に、自らのライフワークと位置付け、11年という年月をかけて大切に進めてきたブルックナーの交響曲全10曲の演奏・録音。初発売の第0番・第8番の2曲を加え、交響曲全集としてここに完結。
ヤルヴィは、速めのテンポで音楽を息づかせ、細部を緻密に仕上げつつ、ブルックナーの特徴である巨大なブロック構造を明晰に提示。初期交響曲は「シューベルトやメンデルスゾーンの延長にある」と捉えた清新なアプローチが極めて新鮮です。中期以降でも「第5番」終楽章フーガの明晰な音捌き、「第7番」の歌謡性、「第8番」の野趣あふれる豪胆さ、「第9番」の宇宙的な深遠さの表出など、それぞれの作品の個性を鮮やかに捉えています。
フランクフルト・アルテオーパー(1981年開場、2500席)における複数の定期演奏会のライヴ・レコーディングをもとに、パッチ・セッションでのテイクも加えて編集されており、演奏会ならではの緊迫感と躍動感をそのままに、完成度が極限まで高められています(編集過程にはヤルヴィ自身も深く関わっています)。ヘッセン放送の熟練スタッフによって再現される、本拠地アルテ・オーパーの暖かみのあるスケール豊かなサウンドも魅力。5.1マルチ再生では空間の立体感が際立ちます。
第8番は、ヴィースバーデンのクアハウス、フリードリヒ・フォン・ティエルシュ・ザールでのセッション録音です。1907年に開場したこのホールは1350席の美しいホールで、ドイツ国内屈指の優れた音響で知られており、パーヴォ・ヤルヴィとドイツ・カンマーフィルのブラームスの交響曲全集も同ホールで収録されています。
104ページ(予定)の別冊解説書付き 解説:「パーヴォ・ヤルヴィ、ブルックナーを語る」 木幡一誠、アンドレアス・マウル 「ヤルヴィ&フランクフルト放響ブルックナー交響曲演奏記録・演奏作品リスト」掲載
「私はブルックナーを愛している。彼の音楽が好きなのだ。ブルックナーの音楽には瞑想的なところがあるからだろう。瞑想的といっても、テンポがゆっくりだったり、繰り返しが多いように思えるからではなく、その音楽の構成のされ方による。構成の大きなブルックナーの音楽を大局的に把握するのには少し時間がかかるが、私はそうやってじっくりと大きな絵を眺めていくような過程が気に入っている。ブルックナーの交響曲を演奏することは、十分な計画とペース配分をあらかじめ考えて進める長い旅のようなものだ。作品の中に没入することができ、気がついたときには、特別な場所にいる、そんな感じである。」〜パーヴォ・ヤルヴィ(メーカー資料より)
【収録情報】
ブルックナー:交響曲全集
Disc1
● 交響曲ニ短調 WAB.100(第0番) [45:07] (原典版/新全集XI 1968年出版/ノーヴァク校訂) 初発売
1 Allegro [14:38]
2 Andante [11:54]
3 Scherzo. Presto - Trio. Langsamer und ruhiger [8:10]
4 Finale. Moderato - Allegro vivace [10:23]
録音時期:2017年3月23,24日
録音場所:フランクフルト、アルテ・オーパー
録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)
Disc2
● 交響曲第1番ハ短調 WAB.101 [44:28] (1866年第1稿/リンツ稿 新全集I/1 1953年出版/ノーヴァク校訂)
1 Allegro [11:53]
2 Adagio - Andante - Tempo I [12:06]
3 Scherzo. Schnell - Trio. Langsamer [7:30]
4 Finale. Bewegt, feurig [12:57]
録音時期:2013年2月6-8日
録音場所:フランクフルト、アルテ・オーパー
録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)
Disc3
● 交響曲第2番ハ短調 WAB.102 [56:02] (1872/77年第2稿/新全集新版II/2 2007年出版/ノーヴァク〜キャラガン校訂)
1 Moderato [16:41]
2 Andante. Feierlich, etwas bewegt [17:05]
3 Scherzo. Masig schnell - Trio. Gleiches Tempo [6:28]
4 Finale. Mehr schnell [15:44]
録音時期:2011年3月30日〜4月1日
録音場所:フランクフルト、アルテ・オーパー
録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)
Disc4
● 交響曲第3番ニ短調 WAB.103 [51:54] (1889年第3稿/新全集III/3 1959年出版/ノーヴァク校訂)
1 Mehr langsam, Misterioso [20:15]
2 Adagio, bewegt, quasi Andante [13:04]
3 Ziemlich schnell - Trio [6:43]
4 Allegro [11:51]
録音時期:2014年3月19-21日
録音場所:フランクフルト、アルテ・オーパー
録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)
Disc5
● 交響曲第4番変ホ長調 WAB.104『ロマンティック』 [62:56] (1878/80年稿/新全集IV/2 1953年出版/ノーヴァク校訂)
1 Bewegt, nicht zu schnell [16:56]
2 Andante quasi Allegretto [14:15]
3 Scherzo. Bewegt - Trio. Nicht zu schnell. Keinesfalls schleppend [10:35]
4 Finale. Bewegt, doch nicht zu schnell [21:10]
録音時期:2009年9月3-5日
録音場所:フランクフルト、アルテ・オーパー
録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)
Disc6
● 交響曲第5番変ロ長調 WAB.105 [69:47] (原典版/新全集V 1951年出版/ノーヴァク校訂)
1 Introduktion. Adagio - Allegro [19:23]
2 Adagio. Sehr langsam [14:57]
3 Scherzo. Molto vivace (Schnell) - Trio. Im gleichen Tempo [13:01]
4 Finale. Adagio - Allegro moderato [22:25]
録音時期:2009年4月2,3日、5月28-30日
録音場所:フランクフルト、アルテ・オーパー
録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)
Disc7
● 交響曲第6番イ長調 WAB.106 [52:42] (原典版/新全集VI 1952年出版/ノーヴァク校訂)
1 Majestoso [15:26]
2 Adagio. Sehr feierlich [15:16]
3 Scherzo. Nicht schnell - Trio. Langsam [7:48]
4 Finale. Bewegt, doch nicht zu schnell [14:11]
録音時期:2010年5月20-22日
録音場所:フランクフルト、アルテ・オーパー
録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)
Disc8
● 交響曲第7番ホ長調 WAB.107 [67:27] (原典版/新全集VII 1954年出版/ノーヴァク校訂)
1 Allegro moderato [21:59]
2 Adagio. Sehr feierlich und sehr langsam [22:52]
3 Scherzo. Sehr schnell - Trio. Etwas langsamer [9:55]
4 Finale. Bewegt, doch nicht schnell [12:39]
録音時期:2006年11月22-24日
録音場所:フランクフルト、アルテ・オーパー
録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)
Disc9
● 交響曲第8番ハ短調 WAB.108 [76:22] (1890年第2稿/新全集VIII/2 1955年出版/ノーヴァク校訂) 初発売
1 Allegro moderato [15:35]
2 Scherzo. Allegro moderato - Trio. Langsam [13:17]
3 Adagio. Feierlich langsam, doch nicht schleppend [25:35]
4 Finale. Feierlich, nicht schnell [21:53]
録音時期:2012年2月27,28日
録音場所:クアハウス・ヴィースバーデン、フリードリヒ・フォン・ティエルシュ・ザール
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
Disc10
● 交響曲第9番ニ短調 WAB.109 [65:39] (原典版/新全集IX新版 2000年出版/コールス校訂)
1 Feierlich; misterioso [27:41]
2 Scherzo. Bewegt; lebhaft - Trio. Schnell [10:50]
3 Adagio. Langsam; feierlich [27:06]
録音時期:2008年2月27-29日
録音場所:フランクフルト、アルテ・オーパー
録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)
hr交響楽団(フランクフルト放送交響楽団)
パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)
使用楽譜:ブルックナー全集クリティカル・エディション(新全集)
国際ブルックナー協会・音楽学出版社/オーストリア国立図書館監修
SACD Hybrid
CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD 5.1 SURROUND
レコーディング・プロデューサー:
ウド・ヴュステンデルファー(第1番、第3番〜第5番、第9番)
クリストフ・クラーセン(第0番、第2番、第6番、第8番)
クリストフ・フランケ(第7番)
サウンド・エンジニア&ステレオ・ミキシング:トーマス・エシュラー、リュディガー・オルト
マルチ・ミキシング:クリストファー・クラーセン、トーマス・エシュラー、ウド・ヴュステンドルファー、リュディガー・オルト
完全生産限定盤/マルチケース/三方背BOX/別冊解説書
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※表示のポイント倍率は、ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。