【特集】川村元気2年半ぶりの最新長編『神曲』発売決定!

2021年10月26日 (火) 00:00

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全世界累計200万部を突破したベストセラー『世界から猫が消えたなら』を2012年に刊行して以来、『億男』『四月になれば彼女は』『百花』など話題作を次々に発表し続けてきた川村元気さん。そんな川村さんが作家としての新境地に挑んだ2年半ぶりの小説『神曲』を11月18日、新潮社より刊行します。

神曲

神曲

川村元気

価格(税込) : ¥1,705

発行年月: 2021年11月



川村元気 著作/関連作品


2年半ぶりに放つ圧巻の最新長編『神曲』


『神曲』物語の概要

小鳥店を営む檀野家の穏やかな日常は、ある日突然終わりを告げる。小学生の息子が通り魔に殺されるという凄惨な事件によって――。
 「息子さんのために、歌わせてください」。悲しみに暮れる檀野家に、不思議な聖歌隊がやってくる。訝しむ父をよそに、母と娘は、歌うことによって次第に心を取り戻していくが……。


 次々と明かされる家族3人の秘密。ラスト20ページの戦慄。そして、驚くべきフィナーレ。
 震えるほどの感動が待つ、著者渾身の飛躍作です。

著者コメント
このたび小説『神曲』を11月に刊行することになりました。2年半ぶりの小説となります。
この数年間、「目に見えないけれども、そこにあるもの」を、小説というかたちで描いてみたいとずっと願っていました。神や仏、心や魂、そして愛。「目に見えないけれども、そこにあるもの」に強く惹かれ、時に盲信してしまうのはなぜなのだろう。
 とある神を信じた妻と、その夫。信心と不信のあいだで揺れる娘。
 三人の目線を交差させながら「神の正体」を描く物語。
 その構想を尊敬する作家に話したところ、「川村くんは信仰を描きたいのではなく、それを“信じられない”ということを描きたいんだよ」と言われたのです。
 そのとき、今の自分が「何も信じられない」と思いながら生きていることに気づきました。一方で「何かを信じたい」と強く願っていることも。
 自分が描くべき小説のかたちが、はっきりと見えた瞬間でした。
 その後、2年半かけて『神曲』を書いてきました。
 奇しくも正体不明のウィルスに世界が席巻され、インターネットに顔の見えない悪意が蔓延る時代となっていきました。書きながら苦しみ抜いて、最後に微かな光のようなものを感じながらペンを置きました。そのとき見えた景色が、本作の表紙となる川内倫子さんの写真のような光景でした。
 この不信の時代に「信じる」ことを描いた本作が、ひとりでも多くの読者に届き、微かな希望となることを願ってやみません。
神曲

神曲

川村元気

価格(税込) : ¥1,705

発行年月: 2021年11月


川村元気 著作&プロデュース作品

過去に手掛けた小説とその映像化作品、代表的なプロデュース作品をご紹介

『四月になれば彼女は』(2016)

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