ヤーコプス&バーゼル室内管/ハイドン:『スターバト・マーテル』1803年版
2023年01月23日 (月) 17:00 - HMV&BOOKS online - クラシック
クリステンセン、イムラーなどの名歌手をソリストに迎えた、
ヤーコプス指揮、バーゼル室内管のハイドンのスターバト・マーテル。
ノイコム編曲による管楽器拡張版で演奏!
ヤコポーネ・トーディという中世イタリアの修道士が書いた宗教詩「スターバト・マーテル」は、ジョスカン・デ・プレ、パレストリーナ、ヴィヴァルディ、スカルラッティ親子、ペルゴレージと、ルネサンス以来、数々の傑作を生んできました。古典派の時代には、ここにハイドンの作品が加わります。1767年の作とされるハイドンの『スターバト・マーテル』は、ハッセらウィーン周辺で活躍していた後期バロック音楽の巨匠たちの影響を受けて作曲された大規模宗教音楽です。発表されてすぐに、パリのコンセール・スピリチュエルでは4回も演奏されるなど、ヨーロッパ中で演奏される有名曲となりました。
度重なる上演の中で、楽器の付加によるオーケストレーションの変更が行われていたようですが、1803年には、ハイドンの弟子のジギスムント・フォン・ノイコム[1778-1858]が大幅にオーケストレーションを変更した改定版が作られました。オリジナルの楽器編成が、弦楽合奏、オルガン、オーボエ(イングリッシュホルンの持ち替えあり)のところ、ノイコムによる編曲版では管楽器が大幅に拡張され、フルート1、オーボエ2、クラリネット2、バスーン2、ホルン2、トランペット2、トロンボーン2となり、さらにティンパニが加えられています。このことでよりダイナミックで華やかな作品へと装いを変えたのです。
『天地創造』『四季』とハイドンのオラトリオを録音してきたルネ・ヤーコプスは『スターバト・マーテル』の録音に当たり、このノイコムによる改定版を採用し、オペラを思わせるほど劇的な音楽として聴かせてくれます。ノルウェーのソプラノで古楽を得意とするビルギッテ・クリステンセン、スウェーデンの古楽を得意とするアルト、クリスティーナ・ハンマーシュトレーム、マレーシア出身のオーストラリアのテノール歌手、スティーヴ・ダヴィスリム、ヤーコプスとの共演も多く、バッハ・コレギウム・ジャパンでもおなじみのバス、クリスティアン・イムラーと、ソリストも充実。バーゼル室内管弦楽団はモダン楽器、ピリオド楽器を持ち替えて演奏する注目のオーケストラで、ジョヴァンニ・アントニーニやハインツ・ホリガーと多くの録音を行っており、アントニーニ指揮によるハイドンの交響曲全集シリーズ(進行中)など、ハイドンの演奏でも注目を浴びています。ヤーコプスとは初めての録音となります。チューリッヒ・ジング・アカデミーはスイスの名合唱団で、ここでは、SATB各8人計32人で録音に臨んでいます。ヤーコプスとはウェーバー:『魔弾の射手』、ベートーヴェン:『フィデリオ』で共演しています。(輸入元情報)
【収録情報】
● ハイドン:スターバト・マーテル Hob.XXbis(1803年、ノイコム編曲による管楽器拡張版)
ビルギッテ・クリステンセン(ソプラノ)
クリスティーナ・ハンマーシュトレーム(アルト)
スティーヴ・ダヴィスリム(テノール)
クリスティアン・イムラー(バス)
チューリッヒ・ジング・アカデミー(合唱指揮:フロリアン・ヘルガート)
バーゼル室内管弦楽団
ルネ・ヤーコプス(指揮)
録音時期:2021年2月
録音場所:スイス、バーゼル、ドン・ボスコ、パウル・ザッハー・ザール
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
ジャケット:ロヒール・ファン・デル・ウェイデン画『十字架降下』(プラド美術館所蔵)
ディジパック仕様
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